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「お試し受験」の心理的効果
我が家は2022年2月に息子が中学受験しました。
息子は1月に栄東(埼玉)と東邦大付属東邦(千葉)を受験しました。
本命校の前に受ける、「前受け」又は「お試し受験」です。
中学受験の失敗談の中には、1月に前受けせず、いきなり2月の本番に突入し、残念な結果になった話がありました。
「前受けなし」が直接的な原因ではないかもしれませんが、ひとつの大きな要因になった可能性はあると思います。
昨今では感染症リスクがあり、地域における感染状況次第では、前受けを回避したほうがいい、という判断も当然あると思います。
2月の本番直前まで塾の講習は続き、感染防止の観点で、通塾せずにリモートで授業を受けるという形も定着しています。
感染したり濃厚接触になれば試験自体が受けられず、追試がないケースも多いです。
入試を受けられなくなってしまえば元も子もありません。
ところが、お試し受験を回避したところ、それが裏目に出たケースというものもあります。
本番の入試会場には独得の雰囲気があります。
息子も感じていたようです。
コロナ対応のためアクリル板で三方を囲んだ机に圧迫感を感じたり、教室で全員が試験開始を待つ、しーんと静まり返った時間に極度の緊張感を感じたそうです。
実際、お試し受験なしで、いきなり本番に突入すると、動揺したり、緊張したりして思うように動けないことがあるようです。
アガってしまい、そんな中で国語の漢字の問題で書けない字が出題され、それが気になって問題文が頭にはいってこなかった…。
最初の科目でつまずくと、それ以降の科目に悪影響を及ぼし、算数の時間配分を間違えてしまい、最後の大問までたどり着かなかった…。
そのことで更に落ち込んでしまい、スパイラル的に泥沼にはまり込む…。
そんな話も聞きました。
受験生は小学生ですので、ちょっとしたことで動揺し、自分でコントロールできなくなることがあります。
中学受験ではメンタルの要素がとても重要です。
お試し受験により、実戦経験が積めることと、本命校受験前に合格校を持つことで自信と余裕が生まれるメリットはあると思います。
場数を踏むことで慣らしていき、本命校を受験する際にはトップギアに入れられるように調整していくのが理想です。
入試には、たった一人で立ち向かわなければならず、自分しか頼るものはありません。
中学受験は、子どもから大人になる入口で経験する、子どもの人生における一大イベントなのだと思います。
小学生の子どもにとって親の影響はとても大きいので、どうしたらポジティブな方向に持っていけるか、特にメンタル面のサポートはとても大切だと思います。