見出し画像

ブッダ・心のことば ウダーナ第4章9  ウパセーナの経 わかりやすい版


4 メーギヤの章

4.9 ウパセーナの経(39)

  生きているのに悩みなく
  死ぬ前にでも悲しくない
  その人こそ、さとりひと
  一般人は悲しむが、そのひとは悲しまない
 
  生きる欲望をなくした
  心の静まった悟りひとは
  生きる輪廻転生はなくなり
  悟りの世界からもどらない
 
 あるとき、お釈迦様は、ラージャガハに住んでおられます。
 ヴェール林のカランダカ・ニヴァーパで、離れて独り静かに座っている、ウパセーナの心にこのような考えが浮かびました。
「わたしの師は悟りを開いたかたである。わたしは正しい教えと律により出家し、修行を共にし、戒をたもち、善なる教えを守る。わたしは戒をまっとうした。わたしは心が落ち着いていて。悟りを開いた。人生は幸いなるものであり、死は幸いなるものである」と。
 お釈迦様は、心をとおしてウパセーナの心を知って、その時にウダーナを唱えました。
 
    ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

解 説
 生きることは、複雑なようで、実は単純です。
 歩いたり座ったり喋ったり、寝たり起きたり、特別なことは何もないのに、この単純さを認めないのが、苦しみのもとなのです。
 「宇宙の神秘」みたいなものがあるのは、妄想です。
人生は自分で管理できるものです。

いいなと思ったら応援しよう!