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ブッダ・心のことば ウダーナ第3章6 ピリンダヴァッチャの経  わかりやすい版

3 ナンダの章

3.6 ピリンダヴァッチャの経(26)
 
  うそいつわりなく見下す心なく
  貪りなく自分のものなく欲なく
  怒りをこえて悟りに達している
  それこそ悟りひとという
 
 あるとき、お釈迦様は、ラージャガハ(王舎城)に住んでおられた。
 ヴェール林のカランダカ・ニヴァーパ(竹林精舎)で、ピリンダヴァッチャが弟子たちのことを「おまえたち」という言葉で呼びかけた。
 弟子たちは、お釈迦様に、こう申し上げた。
「尊き方よ、ピリンダヴァッチャが私達のことを、『おまえたち』という言葉で呼びかけます」
 お釈迦様は、こう語りかけました。
「ヴァッチャよ、あなたは弟子のことを、『おまえたち』という言葉で呼びかけたのですか」
「尊き方よ、そのとおりです」
お釈迦様は、ピリンダヴァッチャの前世を観察し弟子たちに語りかけました。
「ヴァッチャに腹を立ててはいけません、ヴァッチャは、怒りをもって『おまえたち』とう言葉で呼びかけているのではありません。五百の生が、途切れることなくバラモンの家系に生まれたのです。『おまえたち』という言葉は、長夜にわたり呼びかけたものです。それで、『おまえたち』という言葉で呼びかけたのです」
 そのときお釈迦様は、ウダーナを唱えました
 
    ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 解 説
 自分の想いだけで話すと、ケンカになります。
 宗教は、素晴らしい教えを説くが、人々は道徳を守らないのはなぜか、言葉の重みがないからです、浮いているからです。
 行動と言葉が離れていると誤解が生まれます。

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