ブッダ・心のことば ウダーナ第4章2 うわついた者たちの経 わかりやすい版
4 メーギヤの章メーギヤの章
4.2 うわついた者たちの経(32)
身もこころも、うわついている
怪しい教えをふりまき
ダラしなく寝る
そんな人は悟れない
こころをしゃきっとして
まともな教えをよりどころにして
しっかりとまともな教えで修行する
眠気や怠けをコントロールして
悟りに達する
あるとき、お釈迦様は、クシーナーラーに住んでおられた。
マッラ族のもつウパヴァッタナのサーラ樹の林で大勢の弟子が、うわつき、口が悪く、本能のままに生きる、お釈迦様から遠く離れていない林の小屋に住んでいます。
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解 説
勉強すれば「頭がよくなる」と言うが、かえって「頭が悪くなる」場合もあります。
世間では、勉強と称して「何のためか」考えずに、やみくもに詰め込み、役に立たない知識で頭が雑然とするばかりで、なにも理解していない。でも「何も知らない」とも言えないが、本当は知らなのに、知識のせいで「知っている」と思い、役に立たない知識で、明瞭に見ることができないでいます。
「捨てる」ということが「なにものにも依存しない」ということであり、真の自由であり、悟りへの道です。