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【マーケットチェック】7/10〜7/16

7月ももう残り半分を切りました!
どんどん真夏に近付いていますね☀️🏖️
それでは今週もマーケットチェックを見ていきましょう!



まずは、国際金融市場を見るうえでは最も重要な、アメリカの長期金利(=米国10年物国債利回り)について見ていきます。

米国債10年物利回り


(TradingViewより)

米国債10年物利回りは、先週から0.108低下の4.160%でした。
米雇用統計が軟調に推移し、インフレが緩和して9月の利下げ観測が高まったことで、最近の米国債利回りは低下しています。
16日に発表された小売売上高が予想を上回り個人消費の底堅さを示しましたが、FRBの利下げ期待や同日発表の米輸入物価指数が落ち着いていたことも利回りを押し下げる要因となりました。

次は、日本の長期金利について見ていきます。

日本国債10年物利回り


(tradingviewより)

日本国債10年物利回りは4週に渡って上昇を続けましたが、今週は減少し1.017%でした。
米国債10年利回りと同じ動きをしていますね。

次に、株価について見ていきましょう!
まずはアメリカです。

ダウ工業株30種平均株価指数


(TradingViewより)

今週も高値圏でダウ平均株価が4万を超え、インフレへの懸念が和らぎ、FRBの利下げ観測が広がっています。
16日、米ダウ工業株30種平均は700ドル以上上昇し、投資対象もハイテク中心から幅広い業種に広がりました。

S&P500種株価


(TradingViewより)

S&P500は5600P台を突破し、先週に引き続き最高値を更新しました。
14日のトランプ前大統領暗殺未遂事件を受け再選されるとの見方が強まり、規制緩和に対する期待が高まりました。
トランプ氏が勝利すれば、減税や規制緩和などが進むとみられています。
米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げを始めるとの観測もリスク選好度を押し上げ、相場を支えました。

NASDAQ100 総合指数


(TradingViewより)

ナスダックは好調が続いていましたが、今週は下落してしまいました。
テスラやエヌビディアといった半導体銘柄、AIやソフトウェア銘柄など割高なハイテク株は利益確定や調整の売りが出て相場の重荷となった模様。
これまで買いを集めてきた大型ハイテク株や半導体株は売られやすいですね。

大型工業株が上昇し、ハイテク株が売られる状況は典型的な相場転換の値動きですね。
マーケットも大統領選挙モード突入、加えてトランプ前大統領の勝利に向けて準備を始めた様子が見て取れます。

次は日本株を見ていきましょう!

日経平均株価


(TradingViewより)

日経平均株価は、米国株式市場の今週からの好調を受けて再び活気づいて来ました。
7月11日には、史上最高値を更新し4万2426円を付けました。
足元では調整をしていますが、最高値ブレイクを期待したいですね。
最近の為替介入により、若干円高にふれていますが、どうなるでしょう。
月末の金融政策決定会合で日本銀行がどう動くかも気になります。

TOPIX


(TradingViewより)

TOPIXは続伸。
日本株の騰落レシオは120%に近づくなど一部のテクニカル指標が相場の過熱感を示唆しつつあったため、主要株価指数の上昇力は限定的でした。
騰落レシオとは、市場の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率から、市場の過熱感を見る指標で、いわゆる買われ過ぎ、売られ過ぎを見るためのテクニカル指標です。

(世界の株価と日経平均先物ウェブサイトより)


TOPIXを構成する2136銘柄中、上昇は1562銘柄、下落は473銘柄でした。
小型株にも幅広く買いが入っていると予想されます。

次は為替です。

為替(米ドル/円)


(TradingViewより)

12日、日銀が2兆円規模で円買い・ドル売りの為替介入を行ったとの推計が市場で出ています。
11日にも3兆円を超える規模で実施したと観測されており、当局は2日続けての市場介入で円安抑止に動いたとみられています。
日銀が16日に公表した当座預金予想によると、介入が反映される「財政等要因」は民間予測から2兆円乖離しており、12日夜にドル/円が急落した背景に介入があったことが示唆されました。


次にコモディティを見ていきます。
今回注目したのは、原油です。

WTI原油先物


(TradingViewより)

原油先物相場は、中国の景気先行き懸念が引き続き重しとなり、続落しています。
15日に中国国家統計局が発表した4~6月期の国内総生産(GDP)は、前年同期比4.7%増と伸び率が前期から大きく減速し、政府が年間目標に掲げる水準の5%前後および市場予想をともに下回りました。
16日、エネルギー消費大国である中国の景気先行き不安が原油相場を圧迫。
中国の石油需要拡大への楽観的な見通しに対して懐疑的な見方が浮上する中、一時的に原油売りが加速しました。

VIX


(Trading Viewより)

VIXは13.23ポイントと市場が安定していることが読み取れます。
市場に恐怖感はあまりない状態です。

次は、Fear and Greed Indexです。

Fear and Greed Index


(CNNより)

今週はGreed(強欲)になりました。
Fearが続いていた中、遂にGreedです!
小型株への買いが多く入ったこともGreedになる要因になったのでしょうか。

Fed Watch


(CME Groupより)

金利は7月のFOMCでは5.25-5.50のまま据え置かれると予想されています。
15日、FRB(米連邦準備理事会)のパウエル議長はワシントン経済クラブ主催の会合で利下げ時期が近いとの見方を示唆しなかったことを受けて、7月30日と31日に開かれるFOMC(米連邦公開市場委員会)で初の利下げに踏み切るとの見方は大きく後退しました。

ヒートマップ(1week)


(Trading Viewより)

今週は時価総額の大きい企業のマイナスが目立つ中で、アップルのみプラスです。
生成AIを搭載したiPhoneの発売が間近に迫り、アップル株への期待が一層高まっているようです📱

金融が強いですね!
今週マイナスのウェルズ・ファーゴは純受取利息が未達となり、シティグループは株式トレーディングが好調で市場部門の収益こそ予想を上回ったものの、経費が注目され低迷しました。

注目決算




重要経済指標



(マネックス証券 経済指標カレンダーより)

ここまでにも出てきた、CPIについて少し見ていきましょう!
米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回りました。
この結果を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による9月の利下げ観測が高まりました。
また、⭐︎3の小売売上高は0.2増。
6月の小売売上高は横ばいだったものの基調は堅調のため、経済成長率見通しを押し上げる可能性があります。

コメリカ・バンクのチーフエコノミスト、ビル・アダムス氏は「経済はかなり好調だ。低・中所得層が消費を手控えるなど、一部で軟調な兆しが見られるが、富裕層の積極的な消費が経済全体の前進を支えている」と述べた。

(ロイターより)


投資主体別売買動向


(TRADER’S WEBより)

青い線が海外投資家、赤い線が国内の個人投資家、緑色の線が国内の法人を表しています。

2週間前の結果ですが、海外投資家と国内法人が買い越し、国内の個人投資家は売越しという結果になりました。
先週見た結果に引き続き、海外投資家の買い越しは嬉しいですね!
日経平均の上昇が見込めます。

最後に、ピックアップしたマクロ経済ニュースを見ていきましょう。

マクロ経済ニュース




まとめ


今週はトランプ氏の銃撃事件という大きなニュースがありました💧
このような事件はアメリカ市場に変化をもたらす可能性があるので、今後も要注目です!!

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