本気で愛した「くじら家」の味!
南房総市和田浦で長年、地元や観光客を魅了してきた「くじら家」が、3月31日に閉店となった。
鯨販売しているお店に併設していたが、販売のお店は今後も続くと聞いて安堵した。
くじら家との付き合いは長い。
まだ海の物とも山の物とも分からぬ小僧の頃からご愛顧にさせていただいた。その頃の夢酔は、まだお店側にも認知されない輩だった。
房日新聞とのおつきあいで、房総にも頻回に足を運んで、個人的にお店にも愛着を抱いて通い続けた。
「頼朝伝」の連載くらいだろうか、そのうちお店側にも、年に数回も来ていないのに、認知してもらえるようになった。
こういうお付き合いの終わりとは、ある日突然、なのである。
メニューにない「酢鯨」をながい事、愛してきた。
酢豚じゃなく酢鯨、なのである。
3月29日、強風で交通マヒの中、半日かけて房州入りして宮沢書店に書籍納品した。余談だが、目録は次のとおり。
「梅の花の咲く処」
「御所車-知久太平記-」
「頼朝伝」
「Ambitious渋沢栄一青春譜」
「槇 45号」
「槇 46号」
館山市と周辺住民、宮沢書店へ走れ!
そのうえで、せっかく久方に房総入りしたのなら、和田で鯨を食べなきゃ帰れないと、お店へ3月30日に推参した。
「明日で終わりなんです。連絡したかった、よかった」
お店からの突然の言葉に、目眩がした。
最後の味だからと、王道の竜田揚げをいただいた。
こんなにも美味しいのに、終わることの悲しさだけが残った。
だから、馬鹿なことに奔った!
頑張って、渋滞の中30日に帰宅したのに、翌日、またお店まで来ちゃった!
だって、最後なんだよ!
物事には、いつか終わりが来る。
永遠なんてものは、ない。
惜しんでも嘆いても、感謝で受け止めなければいけないものがあるのだ。
ありがとう!
御馳走様!
この味を、俺は生涯忘れない!
ながい間、ありがとうございました……(´;ω;`)ウゥゥ