龍馬くじら飯 FINAL episode
最終話 京都 1867
慶応三年(1867)四月、坂本龍馬たち土佐脱藩者は全員許された。長崎の亀山社中は土佐預かりの〈海援隊〉となり、商社だけでは済まぬことも広く請け負った。討幕の空気は、時代の流れだった。トーマス・ブレーク・グラバーは、龍馬が秘密結社の意図に従い大乱の火種になることを求めた。しかし、龍馬の本心は
「無血革命こそ、世界のどこでも成し得ざった奇跡や思う」
という言葉にある。志が違う以上は生かしてはおけぬ。グラバーの報告により、フリーメイソンは龍馬の抹殺を