「目標」を立てる方法(3,315文字)
はじめに
目標とはなんでしょうか。
さらに,英語ではどうでしょうか。
これらより,目標とは「到達する場所」であり,それは「goal(ゴール)」などを指す,のような意味合いで例えられていることがわかります。
私達は目標を持ちながら人生を歩んでいます。ただ,それは「到達する場所」のように,なんだかぼんやりとした言葉で言われていることも確かです。実際には,それを「はっきりとさせる」ことにより,私たちは「自分の目標を持つ」ことが出来ると思います。
「到達する場所」に向かうには,「そこに向かう」必要があります。「そこに向かう」これは,「途中」や「経過」そして「プロセス」としてあらわすことが出来ると思います。
このコラムでは,目標を「ゴール」,そこに向かうことを「プロセス」として説明して行きたいと思います。
ゴールに向かうためには,ゴールが見えている必要があります。しかし大きなゴールは「勉強ができるようになる」,「仕事で成果を出す」,「豊かな生活を実現する」などのようにぼんやりとした「スローガン」になりがちです。
ぼんやりしたスローガンのようなゴールを設定すると,向かい方がわかりません。「勉強ができるようになる」なんて,どうしたらよいのかさっぱりわかりません。
ぼんやりしたゴールを設定してしまったら,それをもう少しだけ考えてみましょう。以下に「目標を設定する3つの要点」を書いてみました。
目標を設定する3つの要点
何故「必要」なのか
何を「意味」するのか
「実現」するとどうなるのか
1. 何故「必要」なのか
そのゴールは何故必要なのでしょうか。「勉強ができるようになる」ことは必要な事でしょうか。
「必要かどうかを考える時」に,気をつけることが3つあります。
「参考としたこと」はあるか
「自分の考え」と言えるか
自分に「必要な理由」はあるか
「参考としたこと」はあるか
ゴールについて,参考としたことがあれば,それをメモしておきましょう。そして,それをリストにして,いつでも見ることが出来るようにします。
「自分の考え」と言えるか
ゴールは人から言われたことでしょうか,それとも,テレビや本などで見たり聞いたりしたことでしょうか。それらはあなたの考えではないと思います。自分の考えとしてゴールを言うことが出来るでしょうか。
自分に「必要な理由」はあるか
ゴールを決めたからといって,決めればいいというものでもないと思います。必要があり,初めて目標は意味を持ちます。そのゴールに必要はありますか?
ゴールは自分に必要だからこそ設定されるものです。必要がわからないゴールは,長続きするかどうかわかりません。それはつまり,ギャンブルをしているようなものです。
私は自分の人生をギャンブルにしようとは思いません。
参考とするメモがあり,そして,自分でゴールを決め,その必要性について理解することにより,人生は少なくとも目的を持つことが出来るのです。
2. 何を意味するのか
そのゴールは何を意味するでしょうか。意味する,と言われてもむずかしいですね。ここでは,意味することについて,3つに分類したいと思います。
意味することを考える時に必要な,3つの分類について。
「資料」はあるか
「誰の」考えか
自分はそれらを「どう考えているか」
「資料」はあるか
意味を考える時に,資料がないなんておかしいですよね。もちろん,純粋に考えるだけでも意味を導くことはできるかもしれません。それでも,メモをしたり,ノートを書いたりしませんか?それらが意味を考える資料になります。
「誰の」考えか
何かを考えていると,それが誰の考えかわからなくなることがあります。自分が書いたメモなのか,それとも何かの引き写しなのか。意味を考える時に,それが誰の考えかを知っていることは考える手助けになります。
自分はそれらを「どう考えているか」
メモやノートなどの資料が出来て,それが誰の考えかをはっきりさせたら,自分がそれに対してどう考えているのかについて考えてみましょう。そうすると,自然とその意味について自分なりの考えが浮かんできます。
ゴールは,それについて「どう考えているか」によって,その内容が変化するものです。他人の考えでゴールを決めると,肝心の自分にはそのゴールの意味がわからないまま行うことになりがちです。他人のために目標を設定するべきではありません。
私は自分の人生を他人に支配させたくはありません。
資料があり,誰の考えかを知って,それについて自分なりに答えを出すことによって,目標の意味を知ることが出来るのです。
3. 「実現」するとどうなるのか
実現する。つまり,ゴールしたときに,自分がどうなっているのか。これがわからないと,何をしているのかすらよくわからないように思いませんか?ここでも,3つの視点を書いてみたいと思います。
実現について知る時に必要な,3つの視点。
「変化」すること
以前との「違い」
「満足」できるか
「変化」すること
ゴールすることにより,自分自身に「変化」が訪れると思います。その「変化」はどのような「変化」でしょうか。これまでに集めた資料をもとにして,その変化について考えてみると,その実態が明らかになります。
以前との「違い」
「変化」がわかることによって,今現在との「違い」も知ることが出来ます。その「違い」について,書き出してみることによって,今の自分と,そして未来の自分の「違い」を知ることが出来ます。
「満足」できるか
「違い」について書き出してみることにより,今の自分から「変化」した自分を知ることが出来ます。その「変化」は今の自分と比較したときに「満足」できる内容でしょうか。
ゴールは,その「変化」を知ることによって,今の自分からどのように変化するかを知ることが出来ます。そして,今の自分を変化させたいと願うことこそがゴールの持つ力であることが理解できるはずです。
今の自分を変えたいと願う力。それが目標です。
ゴールとプロセスについて
ここまで,ゴール,つまり目標について書いてきました。はじめにプロセスについて書くと申し上げましたが,ここまで読んでいただいた皆さまにはわかっていただいていると思います。
プロセス,向かう途中とは,
目標を考える時に示された3つの事が実行されることです。
目標の必要を知り,そして意味について考え,さらに実現した場合を予想することにより,その目標はより明確になります。そして,その時には何をするべきなのかをメモやノート,そして資料を元に考え,実行することが可能です。
プロセスとは,くり返し,そして丁寧に行われる,目標へと向かう力そのものです。
おわりに
今回は目標を考える,と題してお送りいたしました。お付き合いいただきありがとうございました。考える,ということがどのようなプロセスを持つものなのか,ということが同時に伝わるといいな,と考えています。
スキやコメントなど,楽しみにお待ちしております。
今後ともよろしくお願いいたします。
※記事中にある情報は2022年12月13日現在です。
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