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素直な想いに真っすぐ進めば、景色は変わる。
今まででは想像できなかった世界を味わっている。
澄み切った青空、視界の上には白い雲そして下にも広がる雲海。
間からは壮大な山々が見えている。
積もった雪がより一層美しく形式を彩っていた。
ふと下に目をやると、真っ白な雪に覆われた急斜面が続いている。
木々が点在し、まるで絵のような風景の中、仲間たちと風を切りながら滑る。
スキーを自在に操り、風と一体になる感覚。
地形を読み、ラインを選び斜面を駆け抜ける。
「あそこ楽しそう!」
思ったら木の間を駆け抜けてクリアしていく。
この瞬間が訪れるなんて、かつての自分には想像もできなかった。
なぜなら、最初は全く滑れなかったからだ。
急斜面、木、凸凹、それらは単に障害でしかなかった。
スキーを始めた頃は思うように動けず、転んでばかり。
上手な人たちを見ては「なぜ自分はできないんだろう?」と悔しさを感じていた。
あえて嫌いになろうとしていたくらいだ。
こじらせた中二病というか、逆張り、というか。
それでも、心の奥には
「もっと自由に滑りたい」
「スキーを思い通りに操りたい」
という素直な思いがあった。
憧れを抱きながら、それに蓋をするような感覚。
そんなとき、師匠との出会いがあった。
基礎スキーを一から学び、検定にも挑戦。
だが整ったターンや綺麗な型を身につけても、どこか物足りなさを感じた。
自分が本当に求めていたのは、自由な滑りだった。
どんな雪面でも体制が崩れても関係ない。クリアしていければOK。
「フリースキー」という新しい世界を知った。
整っていない地形を滑り降りてくる。自由自在に。
そこには、自分の理想とする滑りがあった。
しかし、思い描いたようには滑れず、また壁にぶつかった。
基礎の大切さを痛感し、ひたすら練習を重ねた。
動画を見て研究し、滑れる人たちをうらやみながらも必死についていった。
綺麗な場所だけでなく、不安定な場所でも練習した。
正直怖い。
でも
「そこを滑りたい!」
ならば挑むしかない。
最初は不格好だし、必死だ。
「綺麗」からはかけ離れた滑り。
それでも試行錯誤を繰り返し、オフにもトレーニングを重ねた。
不安定な場所を滑るための道具も揃えて、
自分自身の
「どんな地形でも自由自在に滑り降りてきたい」
に素直に従ってエネルギーを注いできた。
今の自分を創り出した。
もしあのとき、
「自分には無理だ」
「きれいな場所だけ滑れればいいや」
「怖いところなんて滑る必要ない」
と決めつけていたら?
自分の憧れや想いから目を背けて、言い訳をしていたら?
今、この景色を眺めることはできなかっただろう。
それどころか卑屈になって、滑れる人たちにいちゃもんをつけて、批判的になり、スキーそのものを嫌いになっていただろう。
そしてまたこじれていく。
今あなたが立っている場所も景色も、過去のあなたが創ってきたものだ。
逆に言うならこれから見る景色も、あなた自身が創っていける。
どんな未来を描くかは、自分次第だ。
自分の想いに素直になってほしい。
そうすれば絶対未来は変わるから。
世界はどんどん広くなる。
— もとあき (@motoaki_coach) February 2, 2025
滑りの師匠、ホームゲレンデの先輩方、チャレンジングなボーダー友達、オフや基礎スキーのトレーニングを頑張った自分。
スキーを始めた3年前では想像もつかない景色と人生を味わってる。
ホンマにありがとう。 pic.twitter.com/B5TCMYaUKK