【読書記録#6】チャールズ・ブコウスキー『勝手に生きろ!』

無骨で荒々しい文章。伏線なんてものは無い。ただ、将来への不安も過去への執着も無い、流れる日々に身を任せて生きている男の姿が描かれている。

小説と随筆という違いはあるが、どことなく坂口安吾の『堕落論』に似た雰囲気を感じる。
(Amazonのレビューでも堕落論に似ているというコメントを見かけた)

虚飾を捨て、ただ堕ちよ。人間の実質はそこに発見される。
強烈なメッセージは一見後ろ向きなようで、迷い多き現代に刺さる方もいるのでは。

ブコウスキー、正直読むまで知らなかったけど、他も読んでみようかな。

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