【POEM】
【 ISHTAL 】
内包する狂気の欠片
幕降りる時は近づき
見覚えある空
静かに降る雨
唖然としている
注ぎ込む雫に地平は滲み
背中の羽根は折れたか?
日々の隙間 浮き上がってる
カビに気がつき知った冷たさは
高鳴る胸に突き刺さっていく
人肌 前世回帰
扉は錆びつく
求めているあの空
歪な妖気 漂う
見られたシェルパを覆い尽くす
君が知っても
僕だけ気づけない
埋もれている落葉
押しつぶされている人の深層
割れた鏡が映し出している
遥か彼方 瞬く星を
舞い散った華と香り
日々の渦に呑み込まれてく
過去に縛られ逝ったあの人は
立ち止まる術 捜せはしなかった
君の顔も蒼ざめていく
薄れかけた雷鳴
ガレの命が血の色に染まる
春の華は眩しく咲いて
舞い散った 命と光
春の華は美々しく咲いて
舞い散った 私とあなた