新人であるうちに記録をとってみよう
どんな業種であろうとも、新人であるうちは上司なり先輩なりの行動を見て覚えることになります。
いつでもどこでも手取り足取り教えてくれればよいのですが、先輩方とて通常業務もこなさなければならない中で時間を割いてもらっているという認識をもって、自ら考え学んでいく姿勢はやはり必要になります。
何年たっても教えてもらうばかりで自立できないままでいては、あらゆる場面で困ることになるのは結局自分自身。いざというときに自分を助けられるのは自分だけなのです。
では、誰のどんな行動を見て何を覚えれば良いのでしょうか。それを自ら考え探っていくことが自立の第一歩でもあるわけですが、そのための道標となる行動をひとつ紹介します。
新人の特権を駆使しよう
新人の特権のひとつに、時間をかけてもよいことが挙げられます。何年か経てば成果に対する時間効率が求められますが、新人のうちは「多少時間がかかっても良い」「時間がかかるのはある程度仕方がない」という認識でいてくれます。
これはつまり、時間を存分に活用してマイペースに仕上げていくという行為が許されるということを意味します。自分の事に時間を使えるのです。
逆に言えば、時間をかけていられるのは新人のうちだけという事でもあります。
これを活用しない手はありません。時間がかかってもなにか一つ作り上げるという経験は、自身を高みへと連れていってくれます。
誰かと一緒の日は、一日記録をとってみよう
時間をかけていられるうちにやっておきたいことは、誰かとの一日を記録してみるということです。上司や先輩について商談なり何なり一日を共にする機会は必ずあります。
新人であるうちは自分の事に時間を使えます。誰かと話したりする場面もそう多くありませんので、事細かく記録をとっていられます。
何月何日、何の件で誰と同行したか。
何時何分、どこで何をしたか。
一日分のデータをひたすら集めてみましょう。くどいようですが、数年もたつと細やかな記録などとっていられなくなってきます。新人である間にこそ存分に出来ることなのです。
時間をかけてしっかりと、種を植えていきましょう。
記録を読み返して、良い点と改善したい点を探してみよう
とった記録がいくつか集まったら読み返してみましょう。そして良かった点と改善すべき点を探してみましょう。
このとき、何をもって良かったのか、改善すべきだったのかという判断は自分なりの考えで構いません。誰より先に挨拶したとかそういうのでも全然OK。そして特に誰かに話す必要もありません。
良いところは真似て、改善すべきところは心に留めておきましょう。より良くしようと思うだけで十分です。
ヘタに誰かに話してしまうと先輩の粗探しをしてるみたいな話になってしまいかねません。ここは注意が必要です。
焦ることなく確実に、苗を育てていきましょう。
行動パターンを増やしていこう
そしていよいよ収穫のときです。
記録をとる、読み返す、より良くしようと思う。この3点を繰り返すことでこういう場面ではこういう行動をしようというパターンを作り上げることができます。これは日々の定型業務とは別に得ることのできた、貴方自身の引き出しです。
1ヶ月に1個できれば1年で12個。入社から1年で12個も行動パターンができちゃいます。地味ですがこれはすごいことなのです。
これら12の行動を駆使すれば、次の年はもっと効率よく記録を集め、次々に行動パターンを増やしていくことが叶うでしょう。
まとめ
最後に。これだけ意識してみましょう。
・新人であるからこそ自分に時間をかけることができる強みがある
・一日の記録をとる
・とった記録を読み返す
・読み返して、より良くしようと思う
・より良くしようという思いを行動に変えていく
新卒でも転職であっても、良いスタートダッシュを切りたいものですね。
それでは。
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