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双子でも中学受験する子としない子

我が家には双子の男の子がいます。
二卵性双生児なので外見は似ていませんが
一緒に生まれてきました。

二卵性なので、歩き始めたのも、話し始めたのも
時期が違い、バラバラでした。

ひとりが字を読めるようになっても、もうひとりは読めないまま。
読まなくても相方が全部読んでくれるため、
覚える必要すらありませんでした。

そんな双子でしたので、小さなころから二人の差がはっきり
しておりました。
シンプルに言い表すと…
知的好奇心が旺盛な子 と 運動能力に優れた子 です。

知的好奇心が旺盛な子も運動能力が低いわけではなく
それなりに運動できましたので、
極端に偏っていたわけではありません。

また運動能力に優れた子も知的好奇心がないわけではなく
虫や電池など一般的に男の子の興味あることについて
好奇心はもちろんありました。

小学校に入りますと、あっという間にいろんなことを理解した
知的好奇心旺盛なウミくん(仮名)
あまりにゆっくりな授業にどよーんとします。

一方、運動能力に優れたリクくん(仮名)はゆっくりな授業を
楽しんでいました。
ちょうどよかったからです。

小学校2年生になると、九九を習いますね。
2学年上に姉がおりますので、幼稚園の年長のときに
お姉ちゃんと一緒に九九を覚えてしまったウミ。
いつになったら九九を習うのか…
いつになったら割り算を習うのか…
あまりにも遠く、もっと早く授業が進まないかなぁって
思い始めました。

帰宅してそう言うので、

進学校に行けば授業はどんどん進むんじゃない?
近所の地元中学じゃなくて、私立の中学受験する?
あちこち学校を見に行ってみる?
塾で勉強してみる?

そういったやりとりを、何度かした後、
塾に行くと言いました。
まずは入塾テストです。
小2の3月だったか?
SAPIXの入塾テストを受け、無事に合格しました。

そしてすぐに小3になり、週1回の通塾が始まります。
ウミにとってSAPIXの授業は面白くってたまりません!
へぇー!って思うことばっかりです。
帰宅すると、アレコレ教えてくれます。

そういった流れでウミはSAPIXに通い始め、
小6まで一度も行きたくないと言ったことなく
週5でSAPIXに行きたい!というほど楽しく通いました。

ただ、家庭学習は好きではなく…
ほとんど手つかずのままの教科もあり…
本当に中学受験をするのか、という話し合いも何度もして
結局中学受験をしたい!
地元中には行きたくない!
という強い希望により、中学受験をして
第一希望である憧れの中高一貫校に合格しました。

その間、リクは 塾?絶対に行きたくない!
ウミと離れるのは嫌だけど、あんなに勉強したくない!

と言うので、普通の小学生と同じように過ごしていました。
これについて、アレコレ言うような人はほとんどいませんでした。
双子で、ひとりは受験塾に通い、ひとりは遊んでいる。
ふたりを知っている人からは、
まぁウミは受験しそうだし、似合うよねー
リクはみんなと一緒に地元中行こうねー

みたいな感じで、これが自然だと受け入れられていました。
もちろん、本人たちが望んでいたことなので
外野が何を言おうと、変更する気はありませんでした。

そんなこんなで、中学にあがると、中3に姉ソラ、中1にリク、
という感じで、ウミがいなくてひとりぼっち…みたいなこともなく
ソラに会えると、やっほー!って手を振っちゃうようなリクは
楽しく地元中学校に通っていました。

一方ウミは一貫校に入学し、授業の進みはやいし、
みんな男子だから気楽だし、
楽しくって楽しくって仕方がない様子でした。
ただ、今まで徒歩5分の小学校に通っていたのが
電車に乗って40分くらいの学校に通うことになったため
最初のうちは帰宅後に床に転がって寝てました。

SAPIXの同じ校舎から10人以上合格したため、
入学後もサピ友と遊んでいました。
現在中3なのですが、今は部活の友達や気の合う友達も増えました。

リクはもともと人懐っこいタイプなので
姉ソラが卒業しても、不安なく楽しく地元中学に通っていました。
この中学校は私が卒業した学校でもあり、
イイコしかいないが故に内申のとりにくい中学として有名です。
なので地元中でも十分にいい環境で過ごせました。

姉ソラは地元中から公立高校に入学しました。
公立高校に合格したら、留学していいよ、と言ってあったので
現在留学中です。

ウミは中高一貫校で高校に上がれないんじゃないかと思うほど
成績が低迷していましたが、なんとか高校にあがれるようで
ほっとしています。

リクは先日ずっと行きたいと言っていた、通信制高校に
合格をいただいたので、春からは通信制高校に通います。
通信制高校とはいっても、週1日、週3日、週5日コースと
選ぶことができ、また変更もできるので
週5日コース選びました。

普通に考えて、
ひとりは公立高校で今は留学中
ひとりは中高一貫校でこのまま高校へ
ひとりは通信制高校へ

ひとりひとり違いすぎます!

でも、それぞれの特性や行きたい方向を聞いたら
そうなりますよね。
無理にリクもSAPIX通いなさい、なんてできません。

双子だからって、同じじゃなきゃいけないことはありません。
もちろん、同じだったらラクだったのかな~?
なんて考えることもありますが、親としてはラクかもしれないけど
本人たちはずっと一緒なのは楽しくもあり、
面倒なのもあるかもしれません。

大事なのは、
どの道を選んでも自己肯定感が下がらないようにすること です。

一般的に、中高一貫校の超進学校に通っているウミが
一番頭が良く素晴らしいように見えます。
ですが、全然勉強しないため底辺におります。
部活は楽しんで頑張っているのでまぁヨシです。

通信制高校に通うことになったリクは
これからが頑張りどころです。
通信制高校は内申も出席日数も問わず、
面接や作文提出で合格をくださる学校が多いです。
ですが、卒業するには課題をきちんと提出する必要があります。

偏差値的にはウミとリクでは天と地ほどの差がありますが
そんなことは話題にしたこともありません。
リクの自己肯定感が下がるようなことは一切言いません。
またウミ自身も小さい頃からリクと接していて
大事な気の合う相方、と思っています。

リクはウミのことが大好きです。

三人三様、
みんな違って、みんないい です。

双子を育てている方や兄弟で全然違う子を育てている方の
参考になればと思います。






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