詩 心地良い疲れの中に

あの街まで行く

優しいお年を召したあの女性

この頃お会いすることなく

会いたい気持ちを頼りにして

トクトク歩く

ああ出会えなかった

手紙を残して立ち去ると青空

適度に古めかしい中華料理店

塩ラーメンをすすり そのスープの

綺麗な水質にハッとして嬉しい

トクトク歩く

何故かキツイ対応の店員

応じて慎重に答えて予約する

鉄フライパン

鉄のフライパンは嬉しいが

きつさに疲れがすこうしたまった

トクトク歩く

制度的に店員さんに任せて商品探し

こちらが指定した商品を

懸命にやって下さり嬉しいかしら

トクトク歩く

アイスコーヒーを頼み

お金の計算をして

この詩を書いている

きっと又

トクトク歩く、だろう

トクトク歩く、トクトク歩く

私の生活は、

こうして歩き

心地良い疲れの中に

眠りと共に一日を終える

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