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英語は楽し!第4弾 PART2「食べ物たちの秘密」
Ⅱ秘密を持つ食べ物たち
③バナナ🍌
bananaは笑える英語表現がたくさんあるんです。まず go bananas です。 意味は「気が狂うほどに熱狂する」です。 banana の最後に複数形の s が入っていることに注目。バナナが一本なら「気は狂わない」のに、たくさんのバナナ(少なくとも2本以上)があれば「狂っちゃう」わけです。この表現にはある動物が絡んでいます。さて、何でしょう。バナナを手にたくさん持って気が狂ったように興奮している動物…。そう猿 monkey です。
top banana は「大物」です。一番上に付いたバナナは下を見下ろしているわけですので。一方 second banana は2番目ですので、「小物」「脇役」となります。 big banana も「大物」となります。 banana head は「馬鹿者」です。バナナは頭部分が細いでしょ。脳みそはどこにあるの?という感じです。 banana oil は「あやふやな話」「眉唾な話」です。だって、バナナから oil(油)が採れるはずがないですもの。そして tummy banana とは・・・。 tummy は「おなか」「下腹部」を指す幼児語です。そこから垂れたバナナ状のものと言えば・・・。そう、「おちん〇ん」となります。また、 banana 一語でも「ペ〇ス」という意味も持ちます。形状が似ているからです。どうですか、栄養価も豊富でユーモアも豊富なのが banana なのです。
『バナナのトリビア』
どこのお店でも目にするおなじみのバナナbanana(バナナ)。実はこれこそ現代最強の食べ物なのです。
バナナの生産国のトップを挙げると、インド、中国、ブラジル、フィリピン、エクアドルなどです。でもこの5か国の中でバナナ輸出国はフィリピンとエクアドルのみです。ではインド・中国・ブラジルで生産されたバナナはどうなっているのでしょうか。ざっくりいうと、国内で消費されているとなります。ここで人口と絡めてみます。インドと中国でおよそ30億人で、ブラジルと合わせると32億2千万人の人口となります。世界の人口が80億人とすると、この3国だけで世界の40%の人口を占めていることになります。つまり、バナナは世界の4割の人口を支えているとも言えることになるわけです。あるいは、世界の4割の命をつなぐのに、バナナはなくてはならない食物になっているということです。バナナのどこにそんなパワーがあるのか。まず、豊富なエネルギーです。一本約100キロカロー前後ですが、良質な糖分に恵まれ、食べたとたんにエネルギーに転嫁できます。あの大谷翔平選手もベンチでバナナを食べながら次の出番を待っているシーンも確認できています。かの有名な陸上競技選手カールルイスが活躍した1984年のロサンゼルスオリンピック期間中、アメリカ人選手が消費した食べ物はバナナが一番で、123万トンが彼らの胃におさまったと言われています。パワーの源、それがバナナなのです。またバナナは薬剤的な働きも驚異的です。ビタミン、マグネシウム、カリウム、鉄分、食物繊維、ポリフェノール等が豊富です。何よりカリウムの含有量は他を圧倒します。カリウムは人間の血液をサラサラにする働きがあり、生活習慣病予防にはもってこいなのです。その証拠に「カリウム」は英語で potassium(ポタシアム)と言いますが、この単語の意味を辞書で引いてみてください。ぶったまげますよ。そこには「バナナ」と書かれてあるのですから。つまり、「カリウム」=「バナナ」ということなのです。
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Ⅲおまけ
味覚について少し触れます。
次の4つを英語にして下さい。
①甘い②辛い③酸っぱい④苦い
【解答】
①甘い sweet
②辛い
塩辛い salty(サルティ)
香辛料辛いspicy(スパイスィ)
ハバネロのような辛さ hot
③酸っぱい sour(サウア)
日本人はなかなか言えません
ミルクサワーとかレモンサワー とかで言うサワーのことです
④苦い bitter
この中で英語上最も活躍するのが、 sweet です。 sweet には「心優しい」「愛しの・・」なんていう意味もあるくらいですから。人間にとって柔らかく受け入れやすい意味だからでしょうね。「サツマイモ」は sweet potato、「恋人」は sweetheart(スウィートハート) と言います。では sweet-talk(スウィートトーク)ってどういう意味でしょうか。相手に sweet-talk をすると…。「甘いお話しをする」。・・・そう、「口説く」です。「おべっかを言う」という意味にもなります。 では、「僕は甘い歯を持っている」ってどういう意味でしょうか。英語では I have a sweet tooth.となります。「甘い歯」って? これは「甘党です」という意味です。
またこの sweet と bitter を併せた bitter-sweet ってどんな意味でしょうか。味で言えば「ほろ苦い」です。ですので、例えば「片思いの状態」を表す味覚でもあります。あるいは仲の良かった友人とお別れ会をして最後に握手を交わす瞬間の味でもあります。「悲喜こもごも」という言葉がありますが、まさにこれに相当します。
Ⅳ終わりに
食べ物に関連して、今回3種類のみ紹介しました。
もう一つ、耳寄りなお話ですが、東西のミラクルフードと言えば、何と何でしょうか。ミラクルフード(miracle food) とは「奇跡の食べ物」という意味です。東西の人間たちを支えてきた食べ物ということです。
まずアジアの東から。これは当たる人も多いでしょう。お米rice です。カロリーが高く、栽培に多大な労働力を要するお米は人口の増大に貢献してきました。
では西のミラクルフードは?これは遠い西洋だけに我々にはわかりづらいです。ヒント。これは食用に、薬品に、調味料に、お化粧に、そして工芸品などに利用され、無駄が一切ない植物です。さて・・・正解はオリーブです。 olive(オㇼブ)です。平和のシンボルとされ、国際連合の旗にはオリーブの葉があしらわれています。また、第一回近代オリンピックがギリシャで行われたのもオリーブの力があったとも言われています。オリーブは地中海地方の名産ですから。
英語を学習しようと突き進めば、それまでには示すことのなかった分野にまで興味関心が伸びていくものです。知の追及を促してくれます。そんな英語が私は大好きです。
それではまた。 See you again.