「無知」について
今日は
『無知』について
これまで苦悩の原因について述べて来ました(前回の記事を参考)
これまでの苦悩が生まれる前提として、
全ての苦悩の原因は
「自分の真実を知らない」という
『無知』にあります。
自分の真実を知らないという事は
「この世の唯一の真実を知らない」
ということ。
唯一の真実とは
「変わりゆく時間と出来事の中にある、ただ一つの変わらない存在。
流れ変わる世界の中で、変わらず、限定されず、あり続ける存在」
を真実と言います。
その真実が「真我」です。
永遠で不変の「一つなるもの」であると説かれます。
例えば「身体」は
刻々と変化するので真我ではない。
「私はお腹が空いた」は
身体の状況や特性です。
お腹が空いた事による「不快」という感情も状況によって変化するもの。
身体が自分に「属する」のです。
心と身体は同じでない、ということ。
私達が「幸せです」「辛い」「腹立たしい」と感じるのも全て
『心の様態』なんです。
これらの感情は状況により私達のところに行ったり来たりします。
つまり、私達は『心の様態』ではないのです。
ここで聖人は『無知(無明)を拭い去るためにヨガがある』と説いています。
例え話として蛇の話があります。
明け方にとぐろを巻いた蛇を見つけた男。叫び、恐る恐る近づき、蛇のいる辺りを棒で打ちつけるが何も起こらない。
その時、ランプを持った老人がやって来て光を照らしたところ、蛇ではなくロープだった。
この話が意味するのは二つ。
一つは、ロープをロープと理解するためには光が必要だったという事。
「知」の光が必要なのですね。
もう一つは、薄明(明け方)では「真実」を「苦」と間違えて捉えてしまうという事。
暗闇ならばロープさえ見えない。
明けて光を得ればロープが見える。
私達の真実とは「喜び・幸せ」の意味で、今ここに確かにある存在です。
先ずは知識として頭に入れておく。
そして
その真実を見出すために、
苦悩から開放されるために
毎日知識を持って自分自身と向き合っていくのです。
今日は以上です。
この記事が参考になり、少しでも日常において心の静穏が保てればこれ以上ない喜びです。
最後までお読み頂きありがとうございました😊🙏
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