彼氏ぽんとの馴れ初めについて

　僕はiPhone3GSを買いたかったが、在庫がなかったのでiPhone3Gを持っていた。それは発展途上で実用には耐えないおもちゃだった。その後、2010年にiPhone4が発売された。それは手元にあるパソコンであり、その衝撃と感動はいまだに覚えている。当時、大学３年生だった僕は就職活動中で、リクナビやマイナビで就職説明会の予約をしていた。当時は地図をプリントアウトするなど手間が大変だったが、それがなくなり楽になった。

　iPhone4の登場以降、スマホの発展に伴い、ゲイの出会いは掲示板からアプリに変わっていった。彼氏ぽんとの出会いは2019年の春だ。そこから今まで数えると６年目になる。結構長いね。

　出会った当時、僕は３１歳だったので、出会いを求めて色々な人と会っていた。アプリでは募集機能があり、目的ごと（すぐ会いたい、お茶したい、ご飯したい、メッセしたいなど）に表示される。その時にぽんが募集していたので、メッセージのやり取りを経て会うことになった。

　4月の終わりの日曜日の昼に定食屋でご飯を食べて、その後彼の家に行き、ぬきあいをした。第一印象はあまり喋らない物静かな人だった。彼は僕に対してはおしゃべりなので、今思うと初対面で緊張していたのであろう。
僕は抱き心地がいい太めの子が好きだったので、当時178cmの100kg未満の彼をすごく気に入った。
　ぽんは僕のことをイケメンだと思ったらしい。モブサイコ100の主人公モブにメガネをつけた感じが好きらしい。よくわからないが、メガネが好きらしい。彼の美的センスがわからず、僕と彼の断絶を感じる。さらに、彼は筋肉質な体型が好きなので、ここ数年、筋トレを強要するが、僕は拒否し続けている。

　その後、数回会って寝た後、僕が「付き合おうか？」と言って付き合うことになった。ゲイの場合、寝てから付き合うことが多いんだろうか。あまり友達がいないのでよくわからない。僕の８つ上のヨネさんも、サウナであった人と連絡先交換して友達になったと言ってたので、肉体関係が始まりで人間関係が構築されるケースが多いのかもしれない。

　彼とは週末彼の家で会って家でダラダラするか、一駅隣へショッピングに行くか、たまに旅行いくかだ。僕の事情で同棲は考えていない。最近はいわゆる倦怠期なのか、彼が男性更年期だからか、セックスレスで触れられるだけで嫌がるという有様だ。ここら辺はストレートのカップルも同じなのだろうか。

　別れそうになることは何回かあり、３０歳を超えると見合い話が出てきて女性と結婚しようかという話になり、別れ話が２回あった。よく考えると自分は最低だなと思う。彼を不安定な関係にしてしまった。その時は可哀想だなと思って、後ろ髪を引かれる形でずるずる付き合い続けることになった。
他に、彼がタイ人とのこともあり、甘えられることが多い。ご飯や旅行代は僕が出すことがほとんどだし、自動車の教習代を出したり、お金がないからあげたりしている。要求が多すぎて、京都で限界になって帰ろうとしたことがあった。

　今は仲良くやっています。