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愛・アマチュア(1994🇺🇸)
原題: AMATEUR(1994、アメリカ、107分)
●脚本・監督:ハル・ハートリー
●出演:イザベル・ユペール 、マーティン・ドノヴァン、エリナ・レーヴェンソン、ダミアン・ヤング
ハル・ハートリー監督による本作は、やろうとしてることはサスペンスなのだがやはりどこかオフビート風味という、独特な雰囲気が出ている。
最初から最後まで、会話をする2人の人物が正対しないという構図が繰り返される。
電話をするイザベルの後ろに大きな聖母像の画があったり、キリスト教的モチーフがあからさまに出てくるのも印象的。
そのイザベルは修道院を抜け出してポルノ作家になったというおかしな経歴を持つ。
一方マーティン・ドノヴァン演じるトーマスも転落したことによって記憶喪失となっており、この映画は経歴や過去を消した/消された男女2人がメインキャラクターになっている。
そこに絡むエリナ・レーヴェンソンも、相変わらずの”大人になったマチルダ”っぷりで、今作はポルノ女優の役どころなので終始胸を強調していてエロい。
画面全体は青白く、レオス・カラックスっぽいような雰囲気を感じた。
トーマスがビデオ屋にいるシーンではマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの"Only Shallow"が使われている。
マイブラがサブスク解禁するまでは配信でマイブラを聴くにはこの映画のサントラでこの曲を聴くしかなかったのを思い出す。
トーマス、イザベル、ソフィアの3人が脱出したのちダイナーに行くシーンではペイヴメントの"Here"がBGMとして流れるが、音量が小さすぎて一瞬わからなかった。
ヨラテンゴの"Shaker"がどの場面で使われていたのかはよくわからず。