ダーク・シャドウ(2012🇺🇸)
原題: DARK SHADOWS(2012、アメリカ、114分)
●監督:ティム・バートン
●出演:ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム=カーター、エヴァ・グリーン、ジャッキー・アール・ヘイリー、ジョニー・リー・ミラー、クロエ・グレース・モレッツ、ベラ・ヒースコート、ガリー・マクグラス、アリス・クーパー
ジョニー・デップ演じるヴァンパイアが200年後の現代に蘇ったという設定の、ティム・バートン作品。
『スリーピー・ホロウ』のシリアスさはなく、『ビートルジュース』とか『マーズ・アタック』みたいなB級っぽいノリに『永遠に美しく…』をまぶした感じ。
なのでCGフル活用の超大作!みたいなのを期待するとガックリするかも。
あくまでバートンによるB級ホラーコメディ。
映画に登場する音楽はT.REX、イギー・ポップ、ブラック・サバス、アリス・クーパーなど。
ティム・バートンにロックのイメージは全くなかったのでこんなにロック推しなのは何故なんだろうというのは気になる。アリス・クーパー本人のライブシーンまであるし。
と思いきやカーペンターズの"Top of the World"が流れる。
1970年代ということを強調したかったのだろうか?
かといってレトロ趣味には走らず、ヒッピーたちと森で焚火をかこみながら愛について語り合って映画が良いムードに包まれた後、バーナバスがヒッピー皆殺し!(Ⓒプライマル・スクリーム)
クロエ・グレース・モレッツが実は狼人間だったという設定が最後に突然明かされたりと、確かにストーリーとしてどうなんだってところはあるが、屋敷の仕掛けや小道具、美術諸々バートンの趣味が全開。
やりすぎだろってくらいベタなヴァンパイア演技を嬉々としてこなすジョニー・デップのテンションとヘレナ・ボナム・カーター以外の屋敷の住人たちとの温度差が面白味を生み出している。
クロエは初めて画面に出てきた時「クリスティーナ・リッチの生まれ変わりか!?」と思わず立ち上がりかけたほどめちゃくちゃかわいかった。
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