グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997🇺🇸)
原題: GOOD WILL HUNTING(1997、アメリカ、127分)
●脚本:マット・デイモン、ベン・アフレック
●監督:ガス・ヴァン・サント
●出演:マット・デイモン、ロビン・ウィリアムズ、ベン・アフレック、ステラン・スカルスガルド、ミニー・ドライヴァー、ケイシー・アフレック、コール・ハウザー、ジョン・マイトン、スコット・ウィリアム・ウィンタース
単純に、純粋に掛け値なしに良い映画。
メインとなるのはマット・デイモン演じる数学の天才青年ウィルと、彼のカウンセラー役を務めるロビン・ウィリアムズ演じるショーンの二人の対話。
観終わった今、ふと映画の内容を振り返ると二人が会話をしていた場面が何度か続いたなあという感想が率直に出てくる。
当り前だが画面上の動きはほとんどなく、似たような構図の似たようなシーンばっかりだったなあと。
しかし、その会話場面を何度も丁寧に繰り返し描くことにより、ウィルの心の変化、二人の関係性の変化というのがジンワリと伝わってくる。
ウィルがショーンを紹介される"本題"までのシーンも割と丁寧に描かれている。
仲間と酒飲んだりナンパしたり、ここら辺は数学の天才であっても彼がごく普通の若者なのだということを示しているのだろう。
ミニー・ドライバーを奪い合ったナンパ男に対して「彼女の電話番号だざまあみろ」ってのが粋がった若者って感じでイイ。
最初にウィルの才能を見出したランボー教授役のステラン・スカルスガルドや、デイモンと共に脚本を書いたベン・アフレックなど他の役者も良いけれど、これはやはりマット・デイモンとロビン・ウィリアムズの二人のための映画だ。
「お前は何がしたい?」
この台詞が一番響いた。