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な行の映画

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な行で始まる映画
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ナック(1965🇬🇧)

原題: THE KNACK ...and how to get it(1965、イギリス、85分) ●監督:リチャード・レスター ●出演:マイケル・クロフォード、リタ・トゥシンハム、ドネル・ドネリー、レイ・ブルックス ブラインドとボーダー柄のシーツやまくら、螺旋階段に居並ぶ白ニット、銀のペンダント、タイトスカートの女たちというコントラストのオープニングで幕を開ける。 主人公コリンの妄想である。 同じアパートのモテ男トーレンからモテる秘訣を教わりながら、同居人で壁を白に塗

肉体の門(1964)

肉体の門(1964、日活、90分) ●原作:田村泰次郎 ●監督:鈴木清順 ●出演:宍戸錠、和田浩治、野川由美子、石井富子、松尾嘉代、河西都子、富永美沙子、玉川伊佐男、チコ・ローランド、江角英明、長弘、野呂圭介 鈴木清順監督の日活時代の配信はほぼアマゾンプライムの専売特許状態だが、なぜかこの『肉体の門』だけU-NEXTでも配信されている。 映画は野川由美子が不安げに夜の街を駆ける横顔から始まる。 クレジットでは宍戸錠が最初だが、主役は野川由美子をはじめとする4人の女たちと

日本暴力団 組長(1969)

日本暴力団 組長(1969、東映、96分) ●監督:深作欣二 ●出演:鶴田浩二、若山富三郎、菅原文太、安藤昇、水島道太郎、内田良平、中原早苗、河津清三郎、内田朝雄、山本麟一、加藤嘉、室田日出男、曽根晴美、一色美奈 戦後から拡大してきた関西の暴力団・淡野組が東進していく中で各地で起こる代理戦争をストーリーの基盤に、横浜を拠点とする浜中組の代貸・塚本(鶴田浩二)を主役としたヤクザ映画。 まず日本の暴力団の組長を描いたというこの映画の題名に『日本暴力団 組長』という元も子もない

ノベンバー(2017🇪🇪)

原題: NOVEMBER(2017、エストニア=ポーランド=オランダ、115分) ●原作:アンドルス・キビラーク ●監督:ライナル・サルネ ●出演:レア・レスト、ヨルゲン・リイイク、ジェッテ・ローナ・ヘルマーニス、アルヴォ・ククマギ、ディーター・ラーザー エストニアの封建社会の因習残る山地の村で起こる、まるで昔話の様な恐ろしく不思議な話。 全編白黒で撮られていることが大きな特徴。 光は闇があってより輝き、闇は光があるからより深まるように、極端なほどに白と黒のコントラスト

野良猫ロック ワイルド・ジャンボ(1970)

野良猫ロック ワイルド・ジャンボ(1970、日活、85分) ⚫︎監督:藤田敏八 ⚫︎出演:梶芽衣子、藤竜也、地井武男、范文雀、夏夕介、前田霜一郎、和田アキ子 野良猫ロックシリーズの第2弾。 「ワイルドジャンボ」とは一体何なのだろうか。 「野良猫」、「ロック」、「ワイルド」、「ジャンボ」どの単語も劇中出てこない。 なんか、こう…『おどるポンポコリン』的な、意味は無いけど勢いは感じられる文字列にしましたというような。 そして前作との繋がりも全くない。 映画が始まっても