カクテルエッセイ 9 : 勇気とは窮地に立った時の気品である 僕が尊敬するヘミングウェイが愛飲したカクテルの王様 マティーニ

僕が大好きな作家のひとりで尊敬している人は、
アーネスト ヘミングウェイだ。

中学3年生の時に、伯母が僕の誕生日にヘミングウェイの老人と海をプレゼントしてくれた。
ヘミングウェイがノーベル文学賞を受賞した時の
作品だ。
ストーリーは有名なので省くが、僕は老人と海に
登場する漁師の老人サンチャゴの言葉に感動した

人間は負けるようには出来ていないんだ
殺されることはあっても、負けるわけではないんだ

希望を捨てるなんて、馬鹿げたことどころか罪だ

僕はそれまで生きて来て、こんなことを自分に言ってくれる人はいなかったと思った。
僕はヘミングウェイのファンになった、そして、
老人と海をプレゼントしてくれた伯母に感謝した。

ヘミングウェイの小説にはリアリティーがある。
ヘミングウェイはスペイン内戦に参加した経験を持つ、その経験をもとに、誰がために鐘はなる、
武器よさらば等を書いたからだ。
僕はヘミングウェイの小説を読んで、実経験主義で
生きて行くことを決めた。
恋愛のことを語るのは、大恋愛してから語る
パリのことを語るのは、パリに行ってから語る
ということだ。

ヘミングウェイが愛飲したカクテルはマティーニだと言われている。
マティーニとは、
ジンとベルモット(白ワインに香草やスパイスを配合させたフレーバードワイン)を合わせ、ピックに刺したオリーブを飾ったお洒落なカクテル、誰もが一度は見たことのあるカクテルの王様。
スッキリとしてほんのりとした甘みのあるカクテルで、甘さが殆どないため、甘いカクテルが苦手という人にも好まれている、と聞いた。
ジンとベルモットの比率によって呼び方が違い、
1番有名なドライマティーニは、ジンとベルモットの比率が7対1だ。
だからマティーニにはたくさんの種類がある。
ジンを日本酒に変えた和風マティーニもある。 

マティーニのカクテル言葉は、知的な愛。
マティーニは女性にもよく似合う。このカクテル言葉のせいかもしれないとも思う。

ヘミングウェイが愛飲したマティーニは、
ジンとベルモットの比率が4対1のマティーニだ。

僕はヘミングウェイのこの言葉を思い出し、辛いことや悲しいことを乗り越えて来た。

勇気とは窮地に立った時の気品である

この言葉を思い出すと、どんなに辛く悲しくても
情けない姿は見せられないと思う。
皆さん、辛い時はヘミングウェイのこの言葉を
思い出し、マティーニを飲んでみませんか?

僕は自分の人生の最後はヘミングウェイのこの言葉のように迎えたいと思っている。

私の人生は、ほんの一行に要約出来る。
そう、私は生きることを十分に楽しんだと。










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