ミケンに島

異次元の小説をあなたにお届け。 クスッと笑える、見るだけ時間の無駄な 小説を書くためここに生まれて北島三郎。 将来は、総理大臣の右薬指になりたい って言いたい。

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最近の記事

「ねじりこんにゃくと君」

春の風が窓からそよ吹く。放課後のグラウンドからは野球部の声が聞こえる。 「どうせ甲子園にいけるかもわからないのにね!」肩を叩き僕に話しかけるのは。 幼馴染のトミコだ。辛辣なやつだ。 昔から口は悪いが根はいいやつなのだ。 「たしかに。一回の大会で出られる球児は 576人。全国で活動してる野球部員は 約1433867人甲子園の土を踏める確率は 約0.4%高いとは言いづらいね」 何でも数字にしてしまう理系の僕の癖が出てしまった。 「もう!意味わかんない!ほら!ねじりこんにゃく食べな

    • オリジナル小説「僕の想い重い」#Final episode

      ガサツに包装された小さい箱の包装紙。 まさひkooが自ら包装したのだろうか。 そのバックボーンが気になりつつも、 静かに開封していく。 そこから出てきたのは、 紀州産高級たわしだった。 僕の中の時は止まった。 だがすぐにそのプレゼンツを渡した 理由を理解するのに時間はかからなかった。 「自分を磨け」と言いたいのだろう。 呆れるほどに笑った。これは一本取られた。 僕が知らないうちにまさひkooが ここまでのロマンチストになってたとは 時が経つのは早いものだ。僕が部屋の隅で笑って

      • オリジナル小説「僕の想い重い」#4

        次々と人から人へと渡っていくプレゼント。 僕はこの時何を思っただろうか。 曲と共に流れ行くプレゼンツ。まるで、 幼き頃に行った回転寿司のようだ。 昔の懐かしい思い出に浸っていると、 曲は止まり、僕の手元には綺麗に包装された 小包があった。包装紙を見ると、ビリビリに 破りたくなるが、公然の場だここではやめておこう。そして周りを見渡すと、僕のプレゼントは主役のマキコ(まさひkooの祖母)の手に渡っていた。 「みんなせーの!で開けようね!」 「俺もう開けちゃった~♪」  子供のよう

        • オリジナル小説「僕の想い重い」#3

          冷たい空気に、白い息をフカシやっとまさひkooの家にたどり着いた。皆自分の選んだプレゼントを隠しモツ姿は何とも滑稽で、芝生から顔を覗かせるバッタのようにもみえた。 クラッカーの爆発する音と共に誕生日会は始まる。「今日はみんなあたいのためにありがとう!これからも町内会の長として責任のある行動を取りたいと思う」今日主役。まさひkooの祖母のマキコの抱負である。この抱負を聞く時間は、上司の武勇伝を聞くぐらい耳にはきつい。けど、それを聞いてる自分がカッコよくて好きだ。「おばあちゃんも