鑑賞の思い出その7 『劇場版ACMA:GAME 最後の鍵』

基本情報

原作:メーブ(原作)、恵広史(作画) 『ACMA:GAME』
主演:間宮祥太朗
脚本:いずみ吉紘、谷口純一郎
監督:佐藤東弥
主題歌:UVERworld「PHOENIX」
挿入歌:SixTONES「GONG」
あらすじ:ガイド改め実父である織田清司との死闘に打ち勝ちグングニルを崩壊させた織田照朝は、99本の悪魔の鍵を集めて破壊し、父の仇である崩心を倒すため仲間と共に調査を続けていた。更に、そこにカルト教団「アイギス教団」の思惑も絡んでくる。

最近流行りのドラマで話の決着を付けずに映画にするパターン。ドラマ版の感想はこちら↓。

なお、本編の感想に入る前に映画公開日(一昨日)に金曜ロードショー枠で放送された特別ドラマ「ACMA:GAME アクマゲーム ワールドエンド」についても一言。
基本的にただの総集編なんだけど、その総集編の中にHulu限定コンテンツを太っ腹にも入れ込んでくれていた。いや、太っ腹も何もあれ見ないとアイギス教団関連の予備知識が一切ないまま映画本編になっちゃうから公開してくれないと困るんだけど……。

映画本編はまあ大体ドラマ版と同じような流れで計3つのゲームをこなす。世界滅亡がかかってるせいでギャグシーンらしいギャグシーンは無かったなぁ。

1つ目の「五字戦闘~Fivespell Survival~」は日本語五文字で指定した特殊能力(照朝の場合は相手の五文字が分かる「五字可視化」)を相手に悟られないようにしながら武器で相手に着けられたコアを狙うゲーム。突き刺した剣の反射で目くらまししたり相手の五文字が分かる能力を攻撃という攻撃に「狙われない」能力で躱したり頭脳戦は申し分なく面白かったけど、最終的に相手の五文字を当てるのがただの総当たりなのは何か違う気も。

2つ目の「落下真偽心眼~Down True or False~」は第一話の真偽心眼の応用編であれをニトロ(衝撃を与えると爆発する)を積んだ加速する車に乗って行うんだけど、その変な状況と短い尺のせいで本家より問いのレベルが低くて頭脳戦としては若干物足りなかった印象。そもそもこの戦いは崩心の時を戻す能力を見せびらかすためのかませ戦でもあるので……。

3つ目がいよいよ世界滅亡がかかった崩心&悪魔ガドの融合体との最終決戦、「冥王剣闘士~The Gladiator~」。ルールはドラマ版第4話の「百金争奪~Hundred Contest~」によく似た、強さの序列が決まった五体の駒をそれぞれ一度ずつしか使わずに闘わせるものだけど、あれと違って駒になるのは生身の人間(ガドが召喚した英霊4体を除く)で、実際に斬り殺されてしまいかねない。心理戦もあり偽装もありカルト教団勢の裏切りもあり、まあ最終決戦としては相応しい面白さではあったと思う。照朝の能力も若干の強引さはあれど(空間を触ることで時間の流れを触ったことになるのって結構拡大解釈だし、それが「認知の力」=気の持ちようで可能になるのは大分何でもありになるけどなぁ)上手く活かしていたと思います。

まあそんな訳で最終決戦だけでも見る価値はあったし意外とそんなに満足度が低い作品では無かった。でも未読の原作の方が面白そうっていう印象はやっぱり変わらないかな。オチも割と安直なハッピーエンドだったし、続編あるわけもないのになんか余計な新たな鍵の発見シーンで終わるし。

主題歌は……ラップばっかりで全然メロディアスじゃ無いし、クール過ぎてジャパニーズ王道ハッピーエンドなラストシーンにも微妙に合って無かったし、ちょっとあまり好印象じゃ無い。それに引き換えGONGは映画でもいい感じに格好良くかかってました。

因みにただでさえ地方都市の中でもそれなりに人のいない市の在住な上に朝九時の初演を予約したので日曜でも館内ガラガラでした。客は明らかにじゅり担ばかりだったような。


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