なんでもない学生が「伝統工芸」に惹かれて、行動を起こそうとするわけ。
こんにちは。
伝統工芸の新しい可能性について探求している、何者でもない、ただの大学生の藍住あおです。
横浜国立大学経営学部でデータサイエンス分野の研究を行っています。
高校卒業まではサッカー一筋の少年でしたが、大学入学後からは「伝統工芸」を自分の軸として、職人さんのもとを訪ねてみたり、アーティストのもとでインターンを行ったりしています。
大学の活動も、どのような情報・技術・サービスが「伝統工芸」に貢献することができるのかを常に考えながら、行なっています。
今回は、僕がなぜそんなに「伝統工芸」に惹かれるのか・なぜ行動を起こそうとするのかについて、自分の頭の整理も兼ねて、お話ししてみようと思います。
始めに、、、
自分が好きなもの・惹かれるものについて、なぜそれを好きなのか、何がいいのかを言語化することは、誰にとっても、とても難しいことだと思います。
ただ僕の経験からすると、一度文字起こしをしてみると、自分を納得することができたり、自分でもわかっていなかった原因がわかったりして、さらにそれらの魅力に気づくことができる、そんな気がします。
文字起こししてみて、将来的にそれが変わってもそれでいい。また文字起こしをして、自分の想いをアップデートすればいい。
それの繰り返しによって、自分の想いが整理され、自分が自分を論理的に捉えることができるようになるのだと思います。
だから、今から僕が語ることは、2024年5月3日時点の僕の考えであり、それは随時アップデートされうる、ということを承知の上で読んでいただければなと思います。
僕が惹かれる「伝統工芸」とは
「藍染」と「組子」、これが僕の惹かれる伝統工芸です。
日本には伝統工芸と呼ばれるものがものすごくたくさんあります。そんな中で、僕は上記の2つに最も惹かれているのです。
ただし、藍染製品・組子製品の全てに惹かれるかと言われれば、正直に言ってそんなことはないです。
藍染製品の中で言えば、「藍染×革」や「藍染×和紙」、「藍染×木・竹」の製品などに惹かれる気がします。
僕が愛用している財布は牛革の藍染製品だし、この前徳島県にひとり旅に行った際に見つけた、竹製扇子の藍染製品がめちゃくちゃカッコいいなと感じました。
組子製品の中で言うと、「球体組子」や「色付き組子」、「絵画的組子」などです。(この分類は勝手に名付けたので、絵画的組子とかは言わないかも)
この投稿のアイキャッチ画像は、粋について探求しているアーティストのSUZKI MAIさんが作る「球体組子」を使いました。
この球体組子は、僕が大学1年生の時に出会ったのですが、光とかげに引き込まれそうになる、そんな魅力を僕は感じました。
組子とは、Google検索して貰えばわかりますが、通常は木で作られたパーツを平面に組んでいくもの。それを立体にして、球体にしちゃうことにすごいなって、カッコいいなって思いました。
こう書いてみると、
「伝統工芸」と言いつつも、新しいデザインだったり、新しい素材だったりを取り入れているもの、が好きなのかもしれないなと思いました。
全く古臭さを感じさせない伝統工芸が好きなのかも。
革製品の藍染も、少し前までは行われていなかったそうだし。
でも、じゃあ別に伝統工芸じゃなくても良くないか?とも言われそうですが、きっとそうではなくて。
和の要素・伝統の要素が入っているからこそ、それを好きになるのだと思います。
何百年も前から日本で使われて、引き継がれてきた技が、現代に合うように、現代の人々に受け入れられるように進化をしている、そんな製品に心が踊るんだろうなと感じます。
だからきっと、まだまだ知らないだけで、僕の惹かれる伝統工芸はたくさんあるのでしょう。
それを見つけていくのも、今後の楽しみです。
伝統工芸との出会い
では、次に僕がいつ「伝統工芸」の魅力に気づいたのかについて、お話します。
僕は高校生まではサッカー一筋の少年でした。
兄の影響で、年長の頃からサッカーを始め約13年間サッカーにのめり込んでいて、高校時代はJリーグの下部組織にいたこともあり、本気でプロサッカー選手になろうと思っていました。
けれど、高校3年生の時に脳震盪になってしまい、少しの間サッカーから離れなければいけなくなりました。
結局、高校3年生はなかなか試合の出場機会も得られず、苦しい日々を過ごしました。
そういうことも影響して、サッカーではなく、勉強で大学に進学することにしました。
無事、国立の大学に受かったのですが、大学入学後すぐにサッカーという肩書きがなくなった自分は何ができるのか、何者なのかという壁にぶつかることになります。
色々と模索した結果、大学が開催していたビジネスプランコンテストに申し込んでみました。
高齢者向けのサービスを考えてみたのですが、結果は予選敗退。
自分の原体験からきているサービスでもなんでもないので、そりゃそうです。
自分史をつくる
ただ、そこで、自分には原体験が必要だ!と気づき、
自分史を作るということに取り組み始めました。
そこでようやく、自分は「伝統工芸」に興味を持って生きてきたんだと、気づくことになりました。
折り紙は小学生の時から黙々と作っていたし、
和服も大好き、
大学受験の暇つぶしとして、組子細工をひたらすら作るYouTubeを見ていたのです。
伝統工芸産業の現状
さらに、調べてみると、そんな自分の好きな伝統工芸の産業は、どんどん衰退してきているとわかりました。
安価な大量生産品や輸入品によって、伝統工芸は立場をどんどん狭くしていっています。
これを知った時、何か行動しなければいけないと強く思いました。
こうして、僕は伝統工芸の産業に貢献できる人材になろうと、さまざまな活動に取り組むようになりました。
まとめ
これまでの話を通じて、僕が伝統工芸に惹かれる理由、そしてその魅力に気づいた経緯をお話ししました。
僕にとっての伝統工芸とは、単なる古いものではなく、現代の生活に融合し、新たな価値を生み出しているものです。
藍染や組子の魅力は、伝統的な技術と現代的なデザインの融合にあります。
これらの製品に触れるたびに、過去と未来が繋がる瞬間を感じることができ、それが僕の心を強く引きつけるのです。
また、自分史を振り返る中で気づいたのは、僕がサッカー一筋だった時から一貫して心の奥底に存在していた「和」への興味です。
そして、それが具体的に形を持ったのが伝統工芸でした。
現在、伝統工芸の産業は厳しい状況にあります。
しかし、その中でも新しい可能性を模索し、現代の生活に合わせて進化することで、再び輝きを取り戻すことができるはずです。
僕は、その一端を担うことができるように、今後もデータサイエンスの知識や新しい技術を活用してみたり、実際にものを作って販売してみたり(夢)しながら、伝統工芸の発展に寄与していきたいと考えています。
最後に、この記事を通じて伝えたかったのは、好きなものや興味のあるものについて言語化することの大切さです。
これからも、伝統工芸の新しい可能性を探求し続ける中で、自分の想いを言葉にし、アップデートしていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後も、少しずつ少しずつ、自分の考えを言語化していこうと思います。
次もぜひご覧ください!!