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わたしごと万博inSHONAI(2024)

私は6年前、メンバーをしているNPO団体が埼玉県の事業で講演会を開いたことをきっかけに、地域のちいさなしごとづくりの講座(3ビズやナリワイプロジェクトなど)の取り組みを知りました。

その3ビズやナリワイの講座はいろんな地域で開催されていて、一覧が(今は講座以外の取り組みも含まれますが)「わたしごとJAPAN」というプラットフォームにまとめられているのでご覧ください。

「わたしごと」は「私事」と「仕事」を組み合わせた造語です。私自身のための取り組みと地域を良くするための仕事を組み合わせることで、自分がワクワクすることをしていると自然と暮らす地域のことまで自分ごとになっていき、地域が暮らしやすく愛着が持てるようになっているというアクションのことです。

そんな取り組み・アクションをしている人たちが集まるイベントが年に一度開催されます。今年は昨年にひきつづき「わたしごと万博」という名前のイベントとして、会場は山形県酒田市にある東北公益文科大学で開催されました。(昨年の会場は埼玉県宮代町のコミュニティセンター進修館でした)

忙しくしているとあっという間に忘れてしまうので、今のうちにnoteに印象だけでも残しておこうと思います。

今回の万博開催までの流れは、「わたくしごとのしごとを突き進めると、なぜまちのことまで自分ごとになるのか?」取り組んでいる私たちにはその道筋や理由がすぐ想像できるのですが、それを誰から見ても分かりやすく明らかにして行く、そのために改めて考える良い機会でした。

万博当日に関しては、この10年の取り組みと事例のお話しを聞きつつ、また新たなエネルギーとワクワクをもらい、各地域でもこんなふうに持続可能で活力ある日常が生み出せたらという思いを強くさせられました。
それに加えて私は今年は実行委員ではなくて参加者的な立場だったので、まだ取り組みをしていない方や今学んでいる途中の方と一緒にグループワークなどでお話しする機会があり、その中でいくつか課題が見えた気がします。

  • 小商いと言葉では伝わっていても、どうしても通常の商いやビッグビジネスと混同するパターン

  • 上記と似てるけど「複業」のひとつであることを忘れているパターン

  • 「地域に良いこと」が抜け落ちて自分のワクワクだけになっているパターン

  • 「こうすべき」が強くて多様性を忘れているパターン

  • 大きく膨らんだアイデアを出来るだけ本質に迫って、予算がなくてもすぐ出来る「小さい」アクションに落とし込む発想ができないパターン

お話を聞いていると私が若い頃に感じていた「もがき」を感じる場合もあって、なんとなくそれは周りにいる方や目に見えている部分や氷山の一角を常識だと思い込んでるのかなと。
それを打破するのは意外と簡単でもあり難しくもあると思っていて、簡単なのは「複業やわたしごとの話をする人が周りに数人でもいて日頃から触れていればやがてそれが常識になってくる」というお金もかからない簡単な作業の繰り返しである程度できるということ。難しいのは、なんだかんだ人は話の内容よりも「誰が言っているか」が重要だったり、自分の欲している聞くべきものを選んでしまっているので、その人が真に必要に思わない限り心に刺さらず本当の理解には繋がらないということがあると思います。

最近、身の回りでもすぐに解決策を伝えられる練習を必要としてるなぁと感じる場面に遭遇することが増えてきました。多分これって関わる人が増えてきたから話が行き渡らなくなって、普通は抱かない疑問を抱く人が出てきたってことなんだと思います。
せっかく周りに良い仲間がいるのだから、知らない間に作ってしまったどうでも良い壁はすぐに解消してあげられるように努めたいですね。

まとめるのが難しいですが、まずは今年の印象でした。

追記:
東北公益文科大学の「公益」が特徴的ですが、
これは江戸時代の庄内藩(現酒田市)に北前船で栄えた本間様と呼ばれている豪商がいて、儲けたお金を公益事業に使っていたことから「公益精神」というものが大切にされている地域なので、日本で唯一「公益」を名前につけた大学だということでした。酒田市は「日本一女性が働きやすいまち」も掲げており、この精神にこの会場、なるほどの由来でした!

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