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後輩指導は赤ペン先生?

絶賛若手育成に手こずっている。
今まで、本当に後輩に恵まれていたんだなと思うし、かといって今指導している後輩が能力的に劣っているわけではないのもわかっている。
レスポンスが遅いと感じるのはどちらかというと私がせっかちなだけなので。
※私の担当、即レス系課長と即レス系担当部長が揃いやすい

じゃあ何が…と言われると、職務能力を何で評価するかだと思っていて
多分後輩はバックオフィスで必要な作業を自己判断して確実に遂行する、そのためのスケジュール調整をするという能力に偏っている。
営業や社内交渉のような、対外的な場でプレゼンしたり合意形成したりするのが本人も得意ではない、苦手であると明言している。
しかし、会社勤めの人ならわかるだろうけどサラリーマンは「上司に成果をアピールできるやつ=仕事ができるやつ」なので、若手に課される業務研修や成果発表は手っ取り早いアピール会場。そこできめられないと、実成果があっても覚えは良くない…まぁ査定に直接響くかというと微妙だけど、心証の積み重ねが瀬戸際を決めることもないわけではないと考えると無関係ではない。

私はどちらかというと「実業務はサッパリ研修は眠気に負けて別室で説教される」ような奴なのに、飲み会やプレゼンの覚えが良くてここまできた見事な新人類型なので(実際新入社員の頃、「一言で言うと新人類だね」と支店長に言われた。だいぶソフトにした嫌味…揶揄…?だとわかったのはだいぶ後の話)
若手育成における成果発表は結構ウエイトが高いと思っている。
上司も元人事担当経験者なので同じ考えで、日常業務は極力抑えてでも取り組むようにと何度も言われている。

苦手意識を取り払うきっかけになればと思ってクリティカルパスを提示してみるものの、そもそも意識が向きづらいレベルで苦手なようで、下手するとスケジュールの通達すら温めていて私が裏で慌てて資料提出日を延期してもらったこともあった(総括に仲いい子がいてよかった)
それでもあれでもこれでも、触手が動かない仕事があるってのはまぁわからなくもないので、とにかくコツコツやれるアドバイスとできるサポートはしてきた…。
しかし、2年目くらいまではともかく3年目も後半に差し掛かってくると、さすがに自分の経験でも先輩に手とり足取りされるのは嫌だったし自分でしっかりやろうという気持ちが芽生えていたので、小姑になってもいけないと作業時間確保のために敢えて口は出さず周辺業務を捌くことの方が多くなってくる。

するとどうだろう、資料が全然はかどらない…おま、これ明日プレゼンすんだよね?という段階で骨子?ドラフト?みたいな資料が出てくることもあった。さすがに課長の声が横で聞いてても「うわ怖」って思うトーンだった。。。
3年目の現在、先日若手育成の集大成にあたる業務改善指導の中期レビューが終わったが、やったことに対してそれなりに知見のある同僚ですら「何を言っているのかわからなかった」と感想を述べてしまう仕上がり。
管理職は多分、頭打ちを感じたのか出されたレビューの状態に対するアドバイスのみを出して終わった。

この結果に、なぜか私が落ち込んでいる。
途中本人に「あまりにもマイクロマネジメントするとそれもはやハラスメントだからさ」という話をしたら「私は細かく言ってほしい」みたいな返答でおいーって突っ込んだんだけど、あとでそのことを課長にボヤいたら「そりゃあ受け身でいて先輩が全部やってくれるって思う方が楽だよね」と返されて、なかなか衝撃大きかった。
Z世代だからどうの・・とか新人類って言われていた私が言うのもなんだけど、それにしたってそれはないだろう…
評価されたくない、というか評価にこだわらないってことなのか?ハングリー精神が少ないみたいな会話はした記憶がある。省エネ系?

ちなみに私が若手の頃のモチベーションは「自分が組織の代表として」という重みを感じる場面が多かった。プレッシャーでもあったけれど、先輩も上司も私の成果発表のためにたくさん骨を折ってくれたし酒を飲ませてくれた(おい)
地方支社だからそうだったのか、そのあたりはわからない。
そういう経歴を持っているから、後輩の行動は「上司の顔に泥を塗る」行為に思えて、そんな結果になってしまいつつある今に私が落ち込んでいる。
でも、私は後輩の赤ペン先生じゃないんだ。
どうすればいいんだろう…
ガッツリ叱っていいのか、これは言っていいのか言うべきなのか、今までの失言歴がブレーキをかけている。

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