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バレンタイン、甘いものが苦手な上司にチョコを贈ってもいい理由
あなたの職場にもいませんか?甘いものギライの上司さん
2月に入ると、一気にバレンタイン感が増しますね。テレビも雑誌もSNSもバレンタインの情報で溢れかえります。
さて、今日は職場のバレンタイン事情について記事を。
時代も進んで、職場でバレンタインの義理チョコを配るなんていうことも最近はなくなってきたのかもしれませんが、
私の勤め先はギフト業界ということもあり、市場調査も兼ねて職場の男性陣に女性陣からチョコレートを渡す習慣があります。
部署の女性で幹事役を毎年順番に回し、男性陣全員分のチョコレートを準備するのですが…
そこで毎年頭を悩ませているのが、甘いものギライの上司に何を贈るか問題。
最初のうちは、おかきやおせんべい、チーズやハンカチなんかも贈ったりしていましたが…もはやネタ切れ。
そしてわざわざ他の男性陣とは別のものを用意しなくてはならないというのがぶっちゃけ手間に感じていました。
部署異動での転入や転出などを経ても、意外とひとりはいるのが甘いものギライな上司。しかも50代前後の方に多く、何かと気を抜けないのです。
「もう、今年はチョコを贈ろう!」先輩の英断?
「もう、今年はチョコを贈ろう!」
万策尽き果てた年、その年の幹事になった先輩がこう切り出しました。
「先輩、面倒くさくなったからってそれはダメなんじゃ…」と心の中では思ったのですが、だからといって別案があるわけでもなく。
結局その先輩の「私に任せて♡」の言葉に甘え、その後の準備をお願いすることになりました。
そして、その年のバレンタイン当日。
「いつもありがとうございます。女性陣からの日頃の感謝の気持ちです。」
その先輩が代表して、続々と男性陣にチョコレートが入った手提げ袋を配っていきます。
いよいよ、甘いものギライな上司の席へ。
例年なら他の男性陣とは違う手提げ袋を渡すのですが、今年は中身が同じなので当然同じものを上司へ。
上司は「うん、ありがとうー」っと軽く返事をし、中身は特に確認せずご自身のカバンの中へ。
私は内心ドキドキが止まりませんでした。
そして次の日、思いもよらぬことが起きたのです。
嫌いなものをあげたのに、めちゃくちゃ嬉しそうな上司。一体何が?
翌日上司が出社するなり、女性陣に一言。
「いやー昨日もらったチョコレートありがとね!すごくよかったよ!」
私たち女性陣はあっけにとられ、嘘でしょ?と。
え、甘いもの食べられるようになったの?と。
ぽかんとしている私たちをよそに、上司は続けます。
「すごく美味しかったって!妻と娘が」
さて、場面を前日に戻します。
真相解明!甘いものギライの上司にチョコを贈ったら喜ばれた理由。
甘いものギライの上司にチョコを渡す際、女性の先輩はこんなひと言を申し添えていました。
「いつもありがとうございます。女性陣からの日頃の感謝の気持ちです。ぜひ奥様とお嬢様と一緒に召し上がってください」
そうなんです。
その先輩に話を聞いたところ、
たいていの男性は家に帰ってから包みを開けるそう。
もしかしたら「今年も部下から貰ったよ〜」なんて家族に自慢したいのかもしれません。
しかも、上司は家族が大好きで、よく奥様や娘さんとの話をしていました。
先輩はそこに着目し、チョコを贈っても上司は喜んでくれるはずと判断したのだそうです。
日頃からのコミュニケーションと、想像力のなせるワザだと感動しました。
通り一辺倒は大事なものを見えなくしてしまうこともある
相手が苦手なものや嫌いなものは贈らないなんて当然すぎるマナーですが、そればかりに気を取られていると、もっと大事なことを想像する力すら起きなくなってしまうのだなと思ったエピソードでした。
家族の喜ぶ顔こそが上司にとってのバレンタインデーになったのなら、こんなに嬉しいことはないですね。
今年のバレンタインデー、もしあなたの職場にも甘いものが嫌いな上司がいたら、あえてチョコレートを贈ってみてもいいかもしれませんね。
ただし、本当に嫌いで「嫌がらせかよ!」となる場合ももちろんあるでしょうから、そこは日頃からのコミュニケーションで下調べしておくと安全かもしれません。
楽しいバレンタインデーになりますように。