僕がクラシックを好む理由
年齢が30代をこえたあたりから、また昨年の終わりごろからエンタメ作品の中でも所謂“クラシック”作品を好むようになりました。
“クラシック作品”はほぼイコールで“古典”という意味合いで捉えてもらって構わないんですけど、その古典の定義がいまいち難しいかなとは思うんですが、一応ここでは
『発表後10年以上経過された作品』
ってことにしておこうと思います。
僕はマンガが好きですが、マンガ以外にも映画も好きだし、お笑いやTVショーなんかも好きです。もちろんアニメや特撮みたいなのも大好きです。
ただエンタメに限ったことではないんですが、今の世の中はその流れがあまりにも、あまりにも早くなりすぎているきらいがあるように特にこの5年くらいの間はずっと感じていて、ただただ世の中の流行り廃りが消費されているだけのような気がしています。
もちろん流行り廃りはあって然るべきだし、新しいものや新しいことができることにはなんの異存もないんですが、その新しいことやモノがもっと深く掘り下げればもっと面白いことになるかもしれないし、さらに良くなるかもしれないのに、その前に世の中に根を張る前に無くなって行ってるような現状がちょっと嫌だなというかその新しいにずっと付いて行かないといけない事に少し疲弊しているのです。
反面クラシック作品を知らない人が増えていることにもとても危機感を持っていて、そんなに急がないでも世の中にはこんなにも消費を改めてしないといけない作品とかがまだまだあるよっていうのを伝えたいわけで、とか言ってる僕がまだまだそんなクラシックに触れきれてないわけです。本当に世の中には面白いがあふれてます。
多分何かに出会う時って本当はその時がジャストのタイミングだと僕は思うっていて。
これはどういうことかって言うと、例えば高校生くらいの時に『めぞん一刻』読んでもあんまりピンと来ないと思うんですよね。けど20代の中くらいになるとあの世界観がぐんと分かるような感じで楽しめる度が増すと思うんです。もちろんその前段階として予習として触れておくことも良いことですが、高校生の頃に出会うべき高橋留美子作品は『犬夜叉』であり『らんま1/2』だと思います。
で、前述したように作品との出会いの機会は年代や年齢とかの節目や時期にちゃんと用意されてあったとしても今ってその機会を受け取る側が潰してしまっているような気もするのです。
これはコンテンツの多チャンネル化の弊害の一環でもあるし、年代ごとのアンチテーゼが生んでいる排他的な感覚の弊害でもあります。
つまり、本当はすぐそこにあるのに他の面白いに隠れてしまっていたり日々の生活に埋もれてしまっているという点と、特に若い世代が入ってきにくくなっているようにジャンルの敷居を上げてしまっている部分を上の世代が作り上げてしまっているところが要因だと思っています。
先日松山洋さんがびっくりしていましたけど、少なくても僕の肌感覚では
今の10代20代は意外と『SLAMDANK』を読んでません。
これに『え?マジ?』と思った人は気を付けましょう、逆に読まれない要因を作ってしまっている側ですよ。
とはいえこんな記事を書いている僕もこの感覚でお話しすると十分黄色どころか赤信号側の人間なわけで、近年厄介なのは
『人に勧められたからその作品やコンテンツに手を出す時代ではない』
という時代になっていて、じゃあどういう道筋でなら人はその作品に手を出すのか?っていう問いかけになると、やっぱり
『周りの人たちがみんな見てる(触れている)作品やコンテンツであること』
が評価基準になっているのかなと感じてます。
もちろん全部が全部そういうことではないということは付け加えておきますが、要するにハズレることに対してどんどん敏感になっているんです。
誰かが楽しんでいる作品、みんなが使っているアプリセールスランキングのトップ10にあるアプリ、レビューサイトで星が4以上のお店が指針になっています。それが全部間違ってるとも言わないですし、それが正しい部分も多々あるので全部を否定したいわけではありませんしもちろんこれを書いている僕自身もその恩恵にあやかっている部分も多いです。
ただやはりハズレることを恐れているあまりにすぐそこにある面白いを見落としてしまうのはもったいないなぁとも思うわけで、特になにかやりたい!とかなにかつくりたい!って人はそのためのインプットや勉強と思ってコンテンツに触れるのは理由としては良いとも思います。
同機はなんであれ食わず嫌いではなく触れてみようってだけのお話ですね
人と人もですけど人と作品人とジャンルが出会う時って結構ちゃんと人生の中で用意されていて然るべきとこでちゃんと何度か出会うようになってるものですよね。誰にでも
よく言うじゃないですかミュージシャンとかも『あの時音楽と出会ってなければ……』みたいなことを、クラウザーさんとか。
そんな感じで用意されてる出会いもあるし、そんな用意されていた出会いに改めて逢いに行くことも今の世の中だと容易にできるわけですよ特にエンタメは、とう言うわけで、過去の名作に立ち返るっていうのを意識的に最近はやっているわけです。
偏りすぎるのもよくないのでちゃんと最近の新作もチェックしつつですけどね。
というわけで皆さんも色んな作品に触れてみませんか?ということが言いたかったことです。