夜のお仕事入門編『夜王』から学んだ仕事に一番大切な事とは?って話
マンガ『夜王』を読み返していました。
そんな中でこの作品が連載されていた約約15年前と比べて『ホスト』という職業もだいぶ様変わりしたなぁとひとまず感じました。
ホストクラブは歴史を遡ると1965年、前回の東京オリンピックの直後にホストクラブの元になるようなお店が誕生しその後、現代まで続くホストクラブの基礎を築いたのは1971年に産まれた『ホストクラブ 愛』である。オーナーの愛田武 氏も元々は今で言うカリスマホストでした。
『夜王』の連載開始は2003年から2010年にかけてヤングジャンプ紙上で描かれた作品で、北海道出身の元暴走族 的場遼介が新宿歌舞伎町ほホストとして成長していく姿を描いた作品。同時期にヤングマガジンでは同じ歌舞伎町のスカウトマン白鳥龍彦を描いた『新宿スワン』が連載されていました。
またこの頃には度々テレビでホストに迫る特集番組が放送されており城咲仁や井上敬一といったカリスマホストがメディアの中から羽ばたいて行った時代でもありました。
そして『夜王』という作品の中で度々言及されてきたお話があってそれが
『悪質ホスト』
のお話でした。悪質ホストとは例えば女性を騙したり恐喝したり、果ては多額の借金を背負わせて風俗堕ちさせたり覚せい剤の使用や売買に手を染めたりするような、人を人とも思わないような人物や犯罪行為に手を染めるような行為を行ってきた人達です。
これは何もホストに限ったことでは無いですが、クラブシーンとかのようにわかりやすい悪役に仕立てあげられやすい業界でかつ、ハッキリと明確に
『そんなことはねぇよ!』
と言いきれない部分があったこともあるために歌舞伎町は時代と共に『浄化作戦』や『客引き防止条例』などによって悪質な部分とともに夜の業界は『健全化』と言う名の元にその規模を小さくせざるを得なくなりました。
夜の仕事は悪いことばかりでもなく、社会の最後のセーフティネットになっていたり、そこにしか生き方を見つけられないような人も実際問題としてかなりの数が居ますし個人的に数年従事したことがありますが、中の人たちは世間のイメージとは違い、真面目に商売に取り組んでいるような人々が多かったです。
15年前にもそんな話はありましたが、悪さをする人間は昼の世界にも夜の世界にも居ます。
むしろ近年昼の世界の人の方が所謂普通の人達の方が
悪さに手を染めているようにすら思えます。
そんな事を読みながら考え、また最近ではこの話ってそのままYouTuberに置き換えても成立するよなぁなんて思ったりもしたもんでした。
なんて書いてたらワタナベマホトが逮捕されたりなんてニュースが流れてたりしましたね。
的場遼介のように誠実が一番ってことですね。
『夜王』の主人公である的場遼介はなにかあったら自分の事よりも
相手のことを考えて走り出します。
それが例え営業中だろうと、自身やお店の進退がかかっていようとも
社会人としては決して許されないことですが、誠実に行動した結果、なんとかなっていくのが基本のお話です。
遼介はとにかくひたむきに行動します。一途にひたむきにそれが令和のキーワードなのかもしれませんね。