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ヨハネス・フェルメール / メトロポリタン美術館
小説:あなたの文法を見せなさい、などの言葉の塊(472文字)
現象のゆりかごをマリアナ海溝から引き上げ、地鎮祭が催される。崖を背にした偉大な俳優が背水の陣とばかりに、前方後円墳に変貌する。手袋を自らの歯でもって剥ぎ取り、世代の鐘が鳴り響く。調子の良いエンゲル係数にヒッタイトの鉄を突きつけて、盤面を俯瞰する。
するとどうだろう?
トリオの左の担当者がファンシーなマシュマロを乱射するではないか! その際、固めるか吸わせるかはさして問題ではないのだ。高分子吸収体ペット用強力を箱買いし、シーフード博士はご満悦。
モグラ獣人譲りのヒューマニズムをガラパゴス諸島に転送し、ムーンサルトスープレックスで丁寧に仕上げる。当て身技としてのコールスロー。黒い白鳥は常にスローなスピード狂だった。
月、火、水、木、金、土、日、夢。その通りだ。もうお馴染みの夢曜日には何をしようか。そうさ。あるところのものではなくあらぬところのもの、の手を引いて、緑と青の丘でポルカを踊るのだ。
そよ風先生の言葉:あなたの文法を見せなさい。
その言葉を守りたいだけ。掘り下げつつ掘り上げたいだけ。
そう書いたのち、彼は階段を駆け上がった。
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