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【教育書】アドラー心理学で変わる学級経営 #23
こんにちは、GIANT KILLINGです。
夏休み真っ只中ですね。
穏やかな日常は素敵ですね。
アドラー心理学で変わる学級経営
今回は、
赤坂先生のアドラー心理学で変わる学級経営を
紹介させていただきます。
私はアドラー心理学の考えに触れてから、
人間関係について、
悩むこと、迷うことが少なくなり、
あまりモヤモヤしないようになりました。
相手を変えようとしない、
自分に何ができるかを考えるようにするなど、
アドラー心理学には大切な考えが詰まっています。
今回は、そんなアドラー心理学を学校現場で
子どもたちと関わる中で、
どのように生かしたらよいのかという一冊です。
教師であるし、
アドラー心理学にも魅力を感じていたしという
私にとってはドンピシャな本です。
本の概要
アドラー心理学には、
原因論ではなく、目的論という考えがあります。
友達を叩くという行為に対し、
なぜ叩くのか、どうして叩くのかといった
原因を探るのではなく、
叩いてどうしたかったのかという
彼の本質(目的)を見極める考えです。
教師は、
子ども達のこれまで(過去)には関われないけれど
これから(未来)には関わることはできます。
では、具体的に、
教室で起こる問題行動にどう対応するかというと、
以下のようなことを大切にします。
友達に暴言を吐いたとしましょう。
このような問題行動を起こすと、
その子は友達との関係が悪くなります。
関係が悪くなると、
友達とのつながりが薄れ、
友達のために何かをしたり、
学級に貢献したりすることが難しくなります。
そうなると、自身の自己肯定感がどんどん下がり、
新たな問題行動につながり、
負のサイクル(不幸せのサイクル)が回り始めます。
そうではなく、
気になる子に幸せのサイクルを回せるようにします。
幸せなサイクルとは先ほどの逆であり、
子ども同士がよい関係でつながれるようにし、
つながることで友達の為になることを進んで行う。
協力することや感謝されることによって、
その子の自己肯定感が上がり、
自信をもって、幸せなサイクルを回します。
このような幸せなサイクルを回すために、
教師ができることは、
よいことを価値付けたり、
良いところを進んで見つけたりする事が大切であり
そのような姿勢が重要です。
自分の指導が
不幸せなサイクルへと導いていないか、
何とか幸せなサイクルに導けないかを考えることが
問題行動に対応する中で大切です。
さらに、本書では、
幸せなサイクルを回せるようにするために、
アドラー心理学の勇気づけを挙げています。
勇気づけを通して、
共同体感覚や自己効力感、所属感を満たすことが
幸せなサイクルを回すために大切です。
人間は不適切な行動は意識せずに目に付くが、
適切な行動は意識しないと見つける事ができません。
そこで、あなたのことをしっかりと見ている。
1人の人間として尊敬している。
このようなことが伝わるように
教師が勇気づけをし続けることで
少しずつ子どもの自己肯定感が上がります。
自己肯定感を高め、共同体感覚を有することで
気になるあの子も、
自分自身を受け入れ、
他者のために身を尽くすことができ、
幸せなサイクルが回り始めます。
ここまでをまとめると、
教師は子ども達のこれまでに何があったかよりも、
今、その子のために何ができるか、
いかにして、
不幸せなサイクルから抜け出し、
幸せなサイクルを回せるようにすることができるかを
考えることが大切です。
おわりに(こんな人におすすめ)
本書では、
アドラー心理学を用いた気になる子との関わり方
問題行動への対応の仕方が書かれています。
ついつい、我々教員は、
子どもの原因に目を向けがちです。
そして、先入観をもって対応することがあります。
そうではなく、
子どもの未来に目を向け、
子どもが何をしたいか、どうなりたいかを
大切にしようと思いました。
また、心に余裕がないときには、
私自身が子どもの不幸せなサイクルに
拍車をかける対応をしてしまうことがありました。
関係を立て直すのにも、
幸せなサイクルへと導くためにも、
とっても悪手だったなと
後悔するような場面も多々思い浮かびます。
よい学級づくりを行う上でも、
子どもとよい関係を築くためにも、
一人一人の子どもを大切にし、
勇気づけられる教員であるべきだと感じます。
・アドラー心理学に興味がある先生
・子どもと上手く関係がつくれなかったり、
学級が落ち着かなくて悩んでいる先生
このような方に本書をおすすめします。
アドラー心理学を通して、
人間関係のあり方を見直してみませんか。
勉強になる本ですので、
夏休みに気が向いた方はぜひ手に取ってみて下さい。
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