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【教育書】聞く子どもにする教室の作り方 #31

こんにちは、GIANT KILLINGです。

気づけば11月も折り返し地点となっていきます。
時の流れはあっという間ですね。

本日は、前回の荒れない教室の作り方に続き、
多賀先生の本をもう一冊紹介させていただきます。

聞く子どもにする教室の作り方

X(Twitter)で、
聞く子どもに育てることができれば、
学級崩壊はないというポストを見かけました。

確かに、その通りだと思います。
学級が荒れるクラスには、
教師・友達の話を聞く雰囲気がありません。

学級を機能させるためにも、
話を聞く子どもに育てることは大切です。

聞く子どもに育てるために大切なことを
今回まとめさせていただこうと思います!


本の概要

本書では、
冒頭から聞く子どもに育てれば、
クラスも授業も上手くいくと書かれています。

子どもが教師の話を聞くということが、
学級経営のスタートであり、
担任としてまず着手すべき指導内容です。

手立てを打ちながら聞く子どもに育て、
聞き合うクラスになれば、
学級崩壊はもちろんのこと、授業の質も高まります。


聞くには、三つの「聞く・訊く・聴く」があります。
聞く→一般的な聞く。
訊く→目的をもって、質問するときの訊く。
聴く→耳だけでなく、目と心を添えて聴く。

この中でも、大切にすべきは耳へんの聴くです。

聞くということは、
聞こうとする気持ちに大きく影響を受け、
聞こうとしないと聞こえないのです。

ただ聞くだけでは、
ほとんど聞けていないということを伝え、
耳だけでなく、
目を見て、心を話者に向けて聴くことの大切さを
教えていく必要があります。


前述の内容を踏まえ、
聞く子どもたちに育てていくためには、
教師が浸透させるべく聞くルールがあります。

①聞かないときには、厳しく対処する。
教師が話している時、子どもが話している時に
聞き手の子どもの様子をしっかりと見て、
適切な声かけをすることが大切です。

子どもが話を聞いていないのを見逃すことは、
話を聞かなくてもよいと教えていることになります。
話を聞いている子には、
話を真剣に聞いてくれてありがとうと伝えたり、
話を聞いていない子には、
先生(友達)は今何て言っていたか教えなさいと
問いかけたりすることが第一段階として必要です。

②聞かないときには、話さない。
①と同様に子どもが話を聞いていない状態で
教師が話をしてしまったら、
誰かが話していても聞かなくてもよいと
教えていることと同じです。

子どもの様子をよく観察し、
この先生は静かになるまで話さないのだと
思ってもらうことが大切です。

教師の話す雰囲気を察して、
周りに声をかける子がクラスにもいるはずです。
その子の力を借りながらも、
教室に聞く雰囲気を醸成していきます。


聞く子どもに育てるためには、
教師自身も話し方を見つめ直すことが必要です。

子どもの発言に対し、
毎回オウム返しをしていたら、
友達の話を聞かずに、
先生が繰り返したことを聞けばよいと誤学習します。

また、テレビのバラエティ番組やYouTubeに
慣れている今の子どもたちにとって、
淡々とした話は集中力がもたないことが多いのです。

伝えたいことを強調するなど、
話に緩急をつけたり、抑揚を意識したりすることで
教師の話を飽きずに聞き続けることができます。


おわりに(こんな人におすすめ)

聞くことは、学級経営の第一歩です。

初任者の方や若手の方で、
クラスを上手くまとめるために、
何をしたらよいか分からないという方は
まずは話を聞けるようにすることが大切です。

先生これどうやるのですか?といった質問は、
話を聞いていないことが主な原因です。

話を聞かないと損をするという体験を重ね、
自分から話を聞かないととなるのがベストです。


・何を教えたらよいか迷っている若手の先生

・クラスが少し騒がしいと悩んでいる先生

このような先生方に本書はおすすめです。

聞く子どもに育てるためには、
日々継続した聞く指導が大切です。
一朝一夕で身につくことではありません。

4月の学級開きから継続した指導を続けることで
少しずつ話を聞くクラスになっていきます。

話を聞くクラスに育てることで
学級に落ち着きをもたらし、
指示が通るようになり、学習の質も高まります。

このようなクラスを毎年、
育てられるようにすることが私の目標です。

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GIANT KILLING(小学校教師)
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