【教育書】保護者を味方にする教師の心得 #26
こんにちは、GIANT KILLINGです。
夏休みが終わり、慌ただしい日常に戻りましたね。
今回紹介する本はこちらです。
保護者を味方にする教師の心得
赤坂真二先生の
学級を最高のチームにする極意のシリーズ本です。
保護者とどのように関わり、
信頼関係を構築したらよいのか、
コミュニケーションのポイントが書かれています。
本の概要
保護者は基本的に、
我が子が学校で何をしているのか、
どんな様子で過ごしているのか、
担任はどんな人なのか等を
もっと知りたいと思っています。
加えて、
分からないことや気になることがあった時には、
気軽に質問したり相談したりしたいのです。
このような前提を踏まえると、
教師は学校・学級の様子を積極的に
開示していくことが大切です。
年に数回の授業参観・個人面談だけでは、
学校のほんの一面しか伝わらないということを自負し
自ら積極的に伝えようとするべきです。
保護者対応の基本は、
お家の方の話をたくさん聞き、
そのニーズを満たせるようにすることです。
保護者に誠実に向き合い、
お家の方の味方になることを決意した教師のみ、
保護者を味方にすることができます。
具体的には、
お家の方から連絡をもらったときに、
誠実にすぐに対応いたしますという気もちや態度が
伝わるようにすることが大切です。
子どもがトラブルを起こした時も
何か不慮の事故が起きてしまった時も、
学校内の活動であれば、
ご心配をおかけし申し訳ありませんでしたという
一言がさっと出ることが望ましいです。
保護者の気もちを汲み取り、
どんな時も励ましと労いの言葉をかけるように
心がけることで保護者とつながることができます。
また、どんなに丁寧に対応したとしても
子どもが担任の悪口を言っていたり、
テストの点数が下がったりしていては、
保護者からの信頼を勝ち取ることはできません。
我が子が教師に対し、
肯定的な姿が見られたときに、
保護者の信頼はぐっと高まるのです。
子どもとよい関係を築くことが
保護者を味方にする最大の心得です。
おわりに(こんな人におすすめ)
本書では、
保護者との関わり方について、
いくつか例を挙げ、ポイントがまとめられています。
少し軸がズレるかもしれませんが、
私自身は、
中村健一先生のブラックシリーズを読んで以来、
お家の方の思いを無下にすることこそ、
最も恐ろしい行為だと捉えるようになりました。
子どもを成長へと導く上で、
保護者は最強のパートナーです。
保護者が担任の思いを理解した上で、
お互いに相乗効果を生むことで成長します。
この考えにいたるまでに、
私はいくつも保護者対応で失敗をしてきました。
指導の意図が伝わらなかったり、
伝え方を間違えたりして関係を築けませんでした。
そして、
問題が大きくなればなるほど、
多くの時間と労力を使い果たしました。
そんな中で、
子ども一人ひとりの後ろにはお家の方がいて、
愛する我が子の幸せを願っている事に気づきました。
※気づいたというより気付かされました(教訓)
目の前の子どもを育てるだけではなく、
その子とその家族のことまで
考えるようにしてからは、
確実に教師としての視野が広がりました。
・保護者とよりよい関係を築きたい先生
・私同様保護者対応で痛い目をみた先生
このような方におすすめいたします。
教師である以上、
授業や学級経営と同じくらい
保護者対応のスキルも求められます。
本書を通して、
自身のスキルをさらに磨くことができます。
他の学級を最高のチームにする極意シリーズも
為になりますので、
よければ手に取ってみてください。