【教育書】思春期の子どもとつながる学級集団づくり #25
こんにちは、GIANT KILLINGです。
今回はこちらの本を紹介いたします。
思春期の子どもとつながる学級集団づくり
赤坂真二先生の
学級を最高のチームにする極意のシリーズ本です。
やんちゃな子や高学年女子と
どのように関わっていったらよいか
悩んでいた時に読んだ1冊です。
本の概要
思春期の子どもたちの指導に大切なこと
子どもたちを指導するにあたり、
大切にすべきは、
集団の目標に向かって、心を一つにすることです。
学級目標などの自分たちで決めた目標を意識し、
集団の成長に導くことが大切です。
思春期の子どもたちは、
ただやみくもにやりなさいという指示を嫌がります。
ゴールイメージを共有し、
こんな風に頑張りたいという
子どもの思いを大切にすることが重要です。
また、子どもの声なき声に耳を傾けることも大切です。
子どもが困っていたり、悩んでいたりしたときに
子どもの話を丁寧にじっくりと聞くことが、
子どもの気持ちを受け止めることにつながります。
アドバイスをしたり、解決したりするのではなく
子どもの気持ちを受け止めるといった
教師の温かな姿勢が大切です。
一方で必要な場合は、
子どもの声にできない思いを教師が言葉にします。
ここの塩梅が思春期の難しさです。
思春期の子どもたちは、
自分の思いをしっかりと受け止めてほしい。
自分を見ていてほしい。
このように思っていることが多いです。
思春期の子どもとよりよい関係を築くためには、
ティーチングよりもコーチングがベースです。
基本的には、
子どもに自分で決めさせ、教師は見守ります。
教師が必要以上に話し過ぎないようにすること。
子どもが自分で考えて行動する機会を用意すること。
このようなことを日々、心がけます。
コーチングでは、
答えは相手の心の中にすでにある。
子どもたちは今、何をすべきかは分かっている。
子どもを信じ、任せるといった教師の基本姿勢が
思春期の子どもとつながるためにとても重要です。
思春期の子どもと接する上で、
もちろん、やってはいけないこともあります。
高学年女子の指導で失敗する5つの方法
①恥をかかせる。
②言っていることとやっていることが違う。
③コミュニケーションをとる努力をしない。
④とにかくやらせる。
⑤教師の思い通りにしようとする。
このようなことをすると、
高学年女子にそっぽを向かれます。
中途半端なことを言ったり、
教師自身が約束を守らなかったり、
不誠実なことをすると、
子どもからの信頼はなくなります。
また、どれだけ上手くいっていた場合にも、
一つのことがきっかけで、
関係が一気に崩れることもあります。
それほど、思春期の女子との関わり方は難しいのです。
おわりに(こんな人におすすめ)
今回は赤坂真二先生編著の
思春期の子どもとの関わり方の本を
まとめさせていただきました。
本書は多くの実践家のエピソードが載っていて、
それぞれが大切にしていることが、
少しずつ違うのが興味深いです。
私自身、低学年・中学年と比べ、
思春期に入る高学年の難しさを感じることが多いです。
一方で、
子どもが自分で考え進んで行動することもできる
高学年ならではの良さもあります。
本書で学んだように、
子ども理解に努めること。
ティーチングよりもコーチングを重視すること。
コミュニケーションをとる努力をすること。
これらのことを、今後も続けていこうと思います。
・学級づくりについて勉強したい方。
・高学年の子どもたちとの関わり方に悩んでいる方
このような先生方におすすめの一冊です。
ちなみに、
私は現在、5年生の担任をしています。
4月〜7月の間はどの子も一生懸命に学習し、
行事等にも協力的に取り組んでいました。
夏休みを経て、
発達の早い子たちは、
いよいよ思春期へと差しかかるのではないかと
予想しています。
本書をまとめるにあたり、
大切なところを改めて読み返しました。
学んだことを生かして
夏休み明けからも学級づくりに励もうと思います。