変わっていくことは、
相変わらず休職している。
病院を変えて1週間、薬がピタッと合ったのか希死念慮も自己否定の波も来ていない。
今朝は7時半に目が覚めた。昼寝はしたが、夜もきっと23時頃に眠気が来るんだろうなと思う。
先週から週に一日実家に泊まることにした。
一泊して帰ってくる。
休職して大分経ち、元気になれず、日々希死念慮に苦しめられ、気力はなく、夫に負担をかけているという負い目はもちろんあったけれど、夫の全身から「少しひとりになりたい!」「リフレッシュしたい!」「限界です!」という気持ちが明確に見えた日があり、すぐに実家に連絡をし荷物をまとめた。
こういうときに共感能力が高くて、繊細で良かったと思う。
夫に提案をしたら「そんなことはしないで」と言っていたけど、目がそうしてくれと確かに言っていて、再度「1日実家に行きます」と言ったら抵抗なく頷いた。
次の日帰ると「銭湯に行き、サイクリングをし、大好きな掃除を存分にした」、「少し寂しかった」と言っていた。目のどよんとしたところがなくなっていて、頼りづらいと思っていた実家を頼って良かったと思った。
適応障害の人間(以前の記事にあるがアルコール依存等他の病気等だったのだとは思うが)と生活したことがある身からすると、「どう接してあげたら」「自分には何ができるんだろ」「自分の関わり方はあっているのか」すごく不安になる気持ちはわかるし、休職期間も長くなってきているので家族から見ても「焦り」もあるのではと思う。
カウンセリングで心理士さんに聞いてみた。
「夫が自分との接し方に悩んでいるようですが、何かいい方法はありますか」
「基本的には巻き込まれないことかな」
それは予想外の言葉だった。「落ち込んだり不安定な渦に自分は入らず客観視すること。落ち着き続けることが大切なんだよ」
なるほど。
「まあただ、「死にたい」とか「自分はいらない人間」とか家族が言い出したらパニックにならない人は中々いないんじゃないかな、大切な家族だからね。あくまでできるだけ落ち着くこと」
「あとは強い約束をさせないこと。
絶対自殺しないとか、治るのを諦めないとかは、一瞬自分が安心できるかもしれないけど、患者さんを追い詰めちゃうことがあるからね」
起きたら夫がわたしの小指を取って「死なない、死なない」と指切りしていたことを思い出した。
落ち着いていれば、そんなに追い詰めて申し訳ないと思うが、落ち込んでいる時はただの行動として眺めているだけだった。
そんな日常が過去になりはじめている。
実家を頼る日が来るなんて思いもしなかった。
変わっていくことは希望だ。
今日が来て良かった。