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お会いした方や、携わった仕事など。|ジャーロ編集長日誌(だいたい月イチ更新)

みなさん、こんにちは。
編集長の鈴木です。

ジャーロ編集部のnote開設にあたり、担当者の提案で、業務日誌を掲載することになりました。
「日記」とすると各方面に差し障りがあるような気がするので、トピックのある日を数日分だけご紹介するかたちで始めます。
お付き合いください。

愛猫くん、成長中。

某月某日

『誉田哲也が訊く! 警察監修プロフェッショナルの横顔』でお世話になった五社プロ警察監修チームの方々と会食に、誉田さんとともに赤羽へ。
「Bar五社亭」という店名から五社プロで経営しているお店なのかな、と思ったのですが、そうではなくて、マスターが五社英雄監督の作品が好きで、お店の名前に使いたいと、五社プロ社長で監督の娘である巴さんに許諾をもらって開店したのだそうです。
警察監修の皆さんの現役時代の、オフレコ必至のお話に耳を傾けつつ、楽しく飲みました。

五社プロ警察監修チームは、現在放送中の6つのドラマにかかわっているとか。
視聴者のリアリティへの要求が、より高まっているということなのかもしれません。

某月某日

松澤くれはさんと表参道某店で会食。
2月に刊行された長編『明日のフリル』は、アパレルとファッションをめぐる示唆に富んだ作品で、業界内のプロフェッショナルのみなさんからたくさんの共感と絶賛をいただきました。
本作には松澤さんが考案した架空のブランドとそのコレクションが登場します。
これを、実際に作って着てもらおうという驚きの企画が、単行本発売と同時に展開されました。
仕掛け人は松澤さんご自身と、アパレルブランドRBTXCOのヒガシテッペイさん。
新しいデザインの服を、3か月ほどで作り上げることって、業界の常識ではあり得ないことなのですが、編集部は服作りの素人ばかりで、そんなことも知らずに、図々しくヒガシさんのバイタリティを頼ったのでした。
未だに、どうやって間に合わせたのか、我々はよく理解できておりません……。

服のほかにも関連グッズの販売や松澤さんのサイン会など、イベント盛りだくさんのポップアップショップは、原宿Laforetのchelseaさんで、半月にわたって展開され、大好評を博したのでした。

それを受けて、仙台・富山・千葉でも関連イベントが開催され、さらなる話題になっています。
小説の単行本としては類を見ないプロモーションの余韻も冷めないままに、「また盛り上がれる作品を創りましょう」と、新たな企みを始めております。

某月某日

本格ミステリ大賞の開票式がありました。
受賞したのは芦辺拓さんと米澤穂信さん、小森収さん。
小説部門は10年ぶりのW受賞となりました。
芦辺さんの『大鞠家殺人事件』は推理作家協会賞と、米澤さんの『黒牢城』は直木賞と、それぞれがW受賞作でもあります。
芦辺さんは、光文社9階にある開票式の会場には行かずに、『大鞠家』の担当・東京創元社の古市さんとともに、編集部のあるフロアの応接室で、帰趨が決まるのを待っていました。
推理作家協会賞はデビュー32年にして初候補、そのまま受賞となりました。
一方、本格ミステリ大賞は6回目の候補での、念願の受賞です。
結果がわかったあとの、ホッとされた表情が印象的でした。
ご時世的に受賞パーティーは出来なさそうですが、その分書店に目立たせてもらいたいものです。
ちょうど、『大鞠家』に続く新刊『名探偵は誰だ』が光文社より刊行中でもありますし。

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