上位足の長期予測と驕り

FXの攻略法は短期予測の繰り返しに尽きる。

上位足は基本的に短期しかわからないと思ったほうが良い。

そもそも個人によって上位足がどの時間軸のことをいうのかは異なる。また、MTF分析をせずに1枚の時間軸しか見なければ、月足を見てようが1分足を見てようがそれは『上位足』なのだ。

つまり、個人がMTF分析をし、どの時間軸を表示するかによって『上位足』は異なる。

日足、1時間足、5分足の3つを見ていれば、日足が『上位足』なのだ。

では、なぜ上位足は短期の予測しかできないのか?

それは上位足よりも上位の足を分析できないがゆえに値動きの『根拠』を掴みづらいからだ。

一方で、下位足は中期〜長期の値動きを狙うことが可能だ。

なぜなら、日足1本の値動きを狙えば、1時間足で24本、5分足で288本の値動きを狙うことになるからだ。

この原則を忘れて、上位足の中期〜長期の動きを予測できる気になることは恐ろしいことである。

下位足で長期を狙えるのは上位足のお陰で、上位足で短期を狙えるのは下位足のおかげ。

上位足で長期を狙いたいなら、下位足は根拠にできない。なぜなら、下位足は上位足に包摂されているから

上位足の長期を狙いたいなら、それより1段2段上の上位足を根拠にしなければならない。

なぜ、上位足の長期予測をできる気になるのか?

これ、トレーダーはかなりやりがちだと思う。
それにも理由がある。

先ほど、上位足の長期を狙いたいなら、さらに上位足の動きを根拠にしなければならないといった。

それで、実のところMTF分析というのはある程度の範囲なら『1枚のチャートだけでもできてしまう』のだ。

というのも、日足1枚のチャートを表示していても、日足20本の動きを俯瞰してみれば月足1本の値動きに値するからだ。

だから、無意識のうちに脳内で日足より上位の足の動きを認識してしまうので、日足の長期予測なるものが勝手に生成されやすくなるのだ。

これがカラクリ。シンプルだけど忘れがち。

1枚のチャートだけでもある程度MTF分析はできるとはいえ、『相場は基本的に短期の動きしかわからない』という前提を忘れずにトレードしたいものだ。

上位足を見てるのに、上位足の長期予測が頭の中に勝手に湧き上がってきたら、それは自身の『驕りであり、慢心である』可能性が極めて高い。

驕れば負ける。それが相場だ。
驕れば負ける。それが相場だ。
驕れば負ける。それが相場だ。

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