『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』を観た
いや~~~~メーーーッッチャクチャ面白かった!!!
別に泣ける話ではないんだけど仕掛け絵本めいてパタパタと展開するエンディングを見てるうちに「良いものを…すごく良いものを観たな…」という気持ちがどんどん大きくなって思わず涙が出てしまったくらい面白かった。(繰り返すが特に"泣き"を誘発するお話ではない)
金曜ロードショーで年1ペースで放送してほしいよ…週末の夜に地上波で観たくないこれ…?
無駄なシーンや退屈な時間が1秒もなくてテンポ良く、良すぎるくらいにサクサクと進んでいくファンタジー冒険活劇がとにかく楽しい。
わたしはD&Dの知識もTRPGの経験もまったくゼロで「セクシーパラディン」「デブドラゴン」「ジャーナサンは"ジャーナさん"ではない」などの要素をTwitterのタイムラインでなんとなく受信していたのと逆噴射聡一郎=センセイのレビューをさらっと読んだ程度だったけどものすごく楽しめたので魔法とかドラゴンとかが出てくる西洋ファンタジーのことがなんとなくわかれば特に予習は不要と思います。
上映してるうちに観に行きな!
(ここからネタバレありのごちゃごちゃ感想)
■エドガン!家族愛とロクデナシの比率が5.1対4.9くらいでギリギリ愛の男!クソバード(吟遊詩人)!
妻が殺されたのは本当に悲劇だけど、連行シーン(?)で財宝をガン見してたの気のせいじゃなくてしっかり盗ってたのが判明するところで笑った。盗るな。
でもねえいいやつなんですよねエド…ホルガが落ち込んでたらそっと寄り添って歌ってくれるし…まあそのリュートは鈍器でもあるが…
■ホルガ…好き……えっ、この映画観てホルガのこと好きじゃない人いないでしょ!?ドチャクソ強いタフガイ(女)で愛情深くてあとたぶん小さくて可愛いものがお好きですよね…なにもかもが最高…
今後ゲームで女戦士の名付けに困ることがあったらホルガと名付けたい。あとキスしていいか訊かれて「やってみな!(低音)」って返すのもいつか使いたい。
■サイモン、頼りないけど頼れる男…サイモンがいなかったら そこ・ここの杖 は一生ただの棒だったよ…!
杖の効果、PORTAL(ゲーム)かよと思ったら作中でもポータルって呼ばれててフフッてなった。いやまあ意味的にポータルでぜんぜん合ってるんだけど。
おのれの殻を破るのに最終的にグーパンで解決したのがメチャ良かった。拳はすべてを解決する。
■ドリック!!ギャンワイイイ!!!ルックスも喋り方も性格も何もかもが好みすぎる…メチャカワ…可愛くてなおかつホルガを軽く超える圧倒的""暴""のアウルベアなのがまた良い…ラスボスに念入りにトドメ刺すのがあまりにも暴力すぎて吹き出してしまった。オーバーキルすぎる。
アウルベアの他にもいろんな動物になれるのも良いね…変身しまくりながら逃げるシーンすごいハラハラドキドキした。虫にもなってたからエドの回想に現れる青いトンボと何か関係あるのかと思ったけどそれは特になかったね…
■ゼンク is セクシーパラディン…なんかもう出てきた瞬間に「あっ、間違いなくこの人がセクシーパラディンだな」て思ったよ…助けた子猫ちゃんを抱き上げた時の宗教画みたいな空気、何?
胸元をチラチラ見せてる(見せてない)シーンより鎧を着込んでる時間のほうが何倍もあるのにずっとセクシーだったのですごい。
単純な肌の露出ではなく内側から溢れ出る気品…優雅さ…高潔な魂…地獄耳…モンスターにスルーされる程度の知性…そして戦闘ではムッチャクチャ強い…信じられないくらい強い…それらすべてが凝縮された男の形をした何かから放たれる色気に人類はただひれ伏すのみ…
■偉大なご先祖様たちの死体を使った天丼ギャグやめろ!(ゲラゲラ)
しかも死体の吹き替えキャストがやたら豪華でさらに笑った。なんなんだよこの映画!
■日本版テーマソング(??)は巷で言われてるほど悪くなく普通に聴けたので良かった。もっとこう『仮面ライダーアギト PROJECT G4』のエンディングみたいなやつを想像してたので…
それよりも作詞・作曲がSKY-HIだったので「ダンジョン繋がりか~!?」とニヤニヤしてた。
■デブドラゴン初見では可愛さより恐ろしさが凄くね?とかあのパーティで勝てるとは思えないラストバトルの緊張感すごかったねとかホルガの元夫の嫁めちゃくちゃ良い人そうだよね…とか語り尽くせない。何度も観ながらすべての要素について話したい。
やっぱり金曜ロードショーで放送しませんこれ?日テレの人ーーッ!頼むーーーッ!!!
(おわりです)