【カメラ】被写体ありきで写真を始めた人のカメラの話
※注意※
タイトルの通りカメラの話ではありますが、きっかけになった被写体が「お人形」のため、お人形の写真がちょこちょこあります。
お人形(主にガラスの目の球体関節人形)が苦手な方はご注意ください。
というわけで注意書きから始まりましたが、日々使う割にちゃんと「カメラ」の話って書いた事が無いなと思ったので、今日はカメラの話です。
最近新しくカメラを購入しました^^
が、その話ではなく、これまでに使ってきたカメラとか、その経緯とかになります。
使って来たカメラや今持っているレンズは、覚え書きとしてプロフィールにずらっと書いてはあるのですが、もうちょっと突っ込んで。
何せ私は、これまたタイトルの通り「カメラ」とか「写真」自体に興味を持ってユーザーになったわけではありません。
撮りたいものがあったから始めたら、何かこっちの世界にも染まってきてしまった……そんな感じのカメラユーザーです。
一眼レフの操作の仕方も仕組みも全然解らない!
からスタートした私のカメラの話。
やっぱりちょっと長くなりますが、良ければお付き合いください^^
初めてのデジタルカメラ 《OLYMPUS FE-240》
前述もいたしましたが、私はもともとカメラに興味が全くない人間でした。
カメラが好きな人は、フィルム時代からバリバリという方が多いと思いますが、私はほんと「写ルンです」くらいなもので……。
ポラロイドカメラやチェキも、流行の影響で欲しいなと思った瞬間はありましたが、結局は情熱不足で手に入れるに至りませんでした。
何故興味が湧かなかったかというと「別に撮りたいものが無かった」から。
そう、無かったんです、撮りたいもの。
それでも「デジタルカメラ」を購入しないといけない事態にはなりました……学校の課題で使うから。
そんなわけで初めてのデジタルカメラは、必要に迫られてとりあえず買ったコンパクトデジタルカメラ、所謂コンデジでした。
ご近所のカメラのキタムラに行き、とりあえず店頭にあって予算に見合う、なんか使いやすそうなやつ! と思って手に入れたのがOLYMPUSさんのCAMEDIA FE-240。
薄くて軽かったの。
で、無事に学校の課題のためにちょいちょい使ってからは、割とずっーと放置状態……ほんとに撮るものが無かったので……。
たぶん、数年単位で放置していたと思います。。
そのまま忘れ去られていくかと思いきや、そうはなりませんでした。
なぜなら、そうです「撮りたいもの」がようやく出てきたからです……!
2011年に初めてのお人形(海外製のキャストドール)をお迎えし、その趣味について綴るためにBlogを始めました。
文章だけで綴るのは味気なさすぎるし、携帯のカメラ機能の画像では小さすぎる……というわけで再び引っ張りだされ日の目を見る事に。
勿論、お人形趣味は=写真を撮るという事ではありません。
お着換えさせたり、飾ってただ眺めたり、集める事そのものも趣味の楽しみ方の一つです。
ですが、私の場合不思議と、ただただ自分の目で眺めているよりも、カメラの画角に収めて色々な角度でお人形と向き合う方が、そのものと対話できるような気がして凄~~くしっくり来たのです。
以降、爆裂にFE-240の使用頻度が増え、「写真を撮る事」自体が凄く楽しくなっていきました。
なので私のカメラ・写真の趣味は、ほぼお人形趣味と同じ所がスタート地点と言っても良いんじゃないかなと思います。
初めてのデジタル一眼レフ 《Nikon D3100》
ドールオーナーになったのと同時に始めた写真撮影は、1年間くらい↑のコンデジFE-240で頑張っていたものの、この時点で既にかなり型落ちの古いお品で、使用頻度も急に多くなったものですから、どんどん調子が悪くなりました。。
特に液晶のチラつきが酷く「買い換えなきゃな……」と。
で、すぐに思い至ったのがデジタル一眼レフカメラです。
一眼レフ!
ちょっと前なら全く思い至りもしなかったであろう一眼レフを視野に入れたのは、周りのBlogを運営するドールオーナーさん達の影響でした。
自分も、あんな風に綺麗な写真が撮れるようになりたい……。
特にドール撮影は室内で行う事が多く、高感度に耐えられないFE-240ではノイズも多く、理想としている写真とは違う仕上がりなってしまいます。
それにやっぱり撮りたいじゃない、あのピントが合ってる所以外がとろんとボケた写真!
典型的な一眼レフの写真っていうのに、まぁ憧れたんですよね……。
というわけで、全く一眼レフがどういうものかも解っていないながら、とりあず予算に見合う初心者向けのエントリー機を探しました。
そして購入したのがNikon D3100のボディカラーがレッドのモデルでした。
なんでこれにしたかっていうと、赤かったから。
「シャアだな」とか思ったからです()
こう、「機材」感があんまり強くなかったのが良かったというのもあります。
ちなみにこれはダブルズームキットのみの販売だったのですが、この当時で既に1世代くらい旧製品だったので、通常のキットレンズのみがついていた中古品を購入しました。
……流石にどどどど初心者が、ちゃんと使っていけるかもよく解らない一眼レフを新品で購入する度胸はなかったのです……。
エントリー機でかなりリーズナブルとはいえ、一番最初に使っていたコンデジの3倍以上は値段がします。
何はともあれ、人生で一度も触った事が無い一眼レフを期待と不安混じりでお迎えしました。
無事に届いたD3100、説明書を読んだり内臓されている初心者向けのプログラムを起動してみてもイマイチ何がなんだか解らない。
えふ値? しゃったーすぴーど?? いそ感度????
実は私の周りには写真をやってる人が一人もおらず、誰にも教えを乞う事ができず……。。
早々に数多のモードを試すのを諦め、さくっとオートモードに設定。
とりあえずボタン半押ししてAFでピント合わせてシャッター押し込めば写真は撮れる!という雑な脳筋フルオートでドール撮影を開始しました。
雑にやっても、以前よりはぐんと画質の良い写真が撮れたので大満足です^^
何ならキットのズームレンズ使ってたのにも関わらず「ズームリングを回す」という発想すらなく、結構な間ズーム機能使っていませんでした()
そんなんでも写真を撮るのは凄く楽しかったです。
撮りたいものがあるという事は、本当に技術の稚拙さを補う一番の原動力になってたなぁと思います。
というわけで、結構な期間フルオートで撮影を楽しんでいました。
写真撮影の心得はほぼ無かったけれど、画像処理ソフトの心得はあったので、撮った写真の調整である程度の融通が効いてた部分もありました。
転機が訪れたのは、ドールオーナーさん同士の「スタジオ撮影会」という文化が現れた頃。
コスプレイヤーさんなどでは良くある「スタジオ撮影会」、これのドール版と言った所でしょうか。
ドールオーナー同士で撮影スタジオを借りて、自分たちのドールを持ち寄り撮影する会。
交流メインのものを「撮影会」、あくまで撮影場所を一緒に借りている感じのものを「スタジオシェア」なんて言ったりも。
ちょいちょいそういう会に参加をさせてもらう事になり、そこで人様の撮影の仕方というものを見たり、直接教えてもらう機会が出来ました。
「ずっとフルオートで撮ってるんです」と言うと、「単焦点レンズ買って少しずつマニュアルに慣れると良いよ」と具体的にアドヴァイスを貰いました。
単焦点レンズ!
ズームしない、画角の決まったレンズ!
それにより明るいものが多いのが魅力!
とまぁその時はあんまりよく解っていなかったというか、存在自体知らなかったというか。。
比較的リーズナブルなもの(所謂撒き餌レンズ)があるというのを知り、ものは試しにと35mm F1.8(APS-C規格)だったかな?……のレンズを購入しました。
それまでは18-55mmのキットレンズで、明るくてもF3.5まで。
キットレンズより強いボケが得られるという期待を胸に使い始めました。
その時の一番最初の写真がこれ↓
レンズ変えるだけでこんなに違うんだ?!と思った瞬間。
そして「あっ、もっとちゃんと操作勉強しよ……」と思った瞬間でもありました。
気がつくと、今まで全然読む気もしなかった初心者向けカメラの本を手にしていました。
最初はなかなか理解が追いつかない部分もありましたが「要はF値とシャッタースピードとISO感度を上手いこと調節していい感じにすれば良いのね」と、雑ながらもなんとなく仕組みを感覚で覚え始め、フルオートから徐々に自分で設定する部分が多くなっていきました。
で、ちょっと出来る事が増えてくると「新しいレンズ」が気になりだすという、もう典型的な沼の入り口に……(白目)
この頃になるともう「カメラが無い」という生活があんまり考えられなくなっていまして、一度D3100の液晶が壊れてしまい修理に出したことがあるんですが、耐えきれずCanonのカメラをお借りするという事もありました……。
D3100はその後無事に修理から戻ってきたのですが、このままエントリー機を使い続けるべきか、ステップアップすべきか悩み始める事に……。
というのも、新しいレンズに興味を持つと、そのレンズがAPS-C用が良いかフルサイズ用が良いかっていう問題に直面するわけです。
(まぁこの辺も、最初は全然理解が追い付かなかったのですが……)
センサーサイズの小さい初心者向けのカメラに多く採用されているAPS-C用のレンズは、価格も控えめでお求めやすいけれど、センサーサイズの大きなフルサイズのカメラに装着するには支障が出てきます。
今後エントリー機やAPS-Cのカメラを使い続ける!ならAPS-C用のレンズでも良いんだろうけれど、もし今後フルサイズにステップアップするならフルサイズ用を買ったほうが良い……。
結局、持っていたキットレンズを手放し、フルサイズ用のマクロレンズ、Tamron 90mm……所謂タムキューを購入しました。
(APS-Cのカメラで使うと、実質135mmくらいの中望遠距離)
これは凄く正解だったなと思っていて、ドール撮影で重宝しているレンズです。
そして多分この1本を買ったあたりで「いずれフルサイズのカメラを」と半ば決心していたように思います。
D3100は3年間くらい、ごりごりのごりごりに使用しました。
もう手元にはありませんが、ものすごく沢山撮影したし、いろんな事を教えてくれた忘れられないカメラです。
ちょっと寄り道して 《PENTAX MX-1》
こちらももう既に手元にはありませんが、いっちょ前にお出かけ用のサブ機みたいなものが欲しくなって、別のコンデジを使っていた時期があります。
あと、D3100を修理に出した時に「カメラが手元に無いのがツライ……」っていう気持ちになったのも大きかったかな……。
それで追加で購入したのがPENTAX MX-1です。
リコーさんのGRシリーズとかとも迷ったんですが、このクラシカルな見た目と、真鍮が使われたボディに凄くときめいちゃったんですよね~~。。
実はこの時には既に、現在の愛機であるNikon Dfに憧れており、ちょっと雰囲気の似ているMX-1を選んだという部分もあるかもしれません。
基本的にお人形を連れていない時だったり、イベント等への参加で荷物を減らしたい時などはMX-1を鞄に忍ばせていました^^
体感的にぬめっと、しっとりとした写りをするカメラだったな~と思います^^
5年くらい手元にありましたが、ファインダーを覗いてピントリングをぐりぐり回す一眼レフ方式の方が楽しくなりすぎてしまったため、結局出番がそこまで多くは無く、綺麗なうちに手放しました。
スナップには強かったけど、お人形撮るのが難しい機種でもあったから、それも理由でしたね。
あとコロナ禍で外に出づらくなった時期ってのも。。
とはいえ、イベントや旅の記録の写真を沢山残せたので、今でもMX-1の写真を見る度に「こんなことあったな~」と思い出が蘇ります。
手放してしまったけど、購入して後悔は全くしていないカメラです。
もしも誰かの手に渡ったのなら、その方の元で活躍してくれてると良いな~^^
お気に入りのフルサイズ一眼レフ 《Nikon Df》
さて、いよいよ今現在使っているカメラのお話。
D3100でレンズ交換の楽しさを知り、オートではなく自分で設定して写真を撮る事が多くなってきたのと同時に、マニュアルで設定する時の操作の煩雑さがちょっと気になってきました。
初心者機はそもそも自分でガチャガチャ設定して楽しむように設計されてないものだと思うので、それは致し方なし……。
前述もしましたが、D3100は一度修理に出していたり、購入した時点で型落ちのお品だったので、使用頻度を鑑みても「フルサイズ」に移行して良いんじゃないかな~と色々探し始めました。
探し始めた、と言っても持っていたレンズの関係や操作の慣れもあってメーカーはNikonさん一択。
そう言えばD3100を選んだ時も、何故かNikonさんのカメラにしよ~~ってあんまり迷わずメーカーは決めてましたね~。
恐らく、当時周りのドールオーナーさんがNikonユーザーが多かったのと、なんかキムタクの広告のインパクトが大きくて……。
特別大ファンというわけではありませんが、やはりキムタクは眼を引く……。
で、とりあえず地元でそこそこ大きな家電量販店に赴き、NikonのD600番代~800番代を触ってみるものの、どうもしっくりこない……。
やっぱり「機材です!」って感じが強すぎたり、単純に持ち歩くには重かったり、操作がちょっと難しそうだったり。。
一番しっくり来たのはD850ではあったのですが、予算と重さがオーバーでした。。
しかし、私には既に本命と言える、目星をつけていたカメラがありました。
それこそがNikon Dfです。
まず見た目がストライク。
人形者たるもの、所有物の機能もさることながらルックスがめっちゃ重要。
それに、動画を撮る機能が無いのも潔くてポイント高かったです。
(主な被写体が静物なので動画殆ど撮らない)
が、このカメラ、地元での取り扱いが一切無かったんですね~~。。
他のカメラと比べると立ち位置が特殊なので、流石に触ってみないうちから購入を決断する勇気はなく……。
結局、県外の大きな家電量販店に実機を触りにいきました^^
最初はシルバーが良いな~と思っていたのですが、実物を見て「シルバーの塗装は剥げると微妙」というのが解ったので、やはり実物見るのはとっても大事。
持ってみると重さもしっくりと来る程良さでしたし、パッと見で解るダイヤル操作も「これだな!」という感じで……。
何よりシャッター音が良い! という事で、予定通りDfを購入する事にしたのです^^
2015年の秋、ついにフルサイズの一眼レフデビューをいたしました。
そしてそれは、フルオート撮影からフルマニュアル撮影への第一歩でもありました……。
ズームリングすら回せなかった女が、とうとうマニュアル撮影です……。
最初はDfのキットレンズである単焦点の50mm f1.8Gや、D3100の時から使用していたタムキューなどAFの利くレンズを使用して撮っていたのですが……。
まぁ、この機種を使っていて避けては通れないのがMFオンリーのレンズ、そしてオールドレンズです。
マニュアルフォーカス!
何度も言いますが、ピントリングを回せなかった女が、自分でフォーカスを合わせる所まで来ました。
亀並とは言え本当よくここまで来たな……。
MFレンズ及びオールドレンズとの出会いは、フォクトレンダーさんのNOKTON 58mm f1.4とオールドニッコールの50mm f1.2をお借りして撮らせて貰ったのがきっかけです。
その明るさと、とろんとろんのボケ具合に虜になってしまった私は、まずは現代的なレンズから……と、すぐにNOKTONを購入してしまいました……。
そして、Dfの一番の特徴は何と言っても「非Ai化状態の古いニコンのレンズがそのまま使える」という点。
通常Ai化していないレンズは同じマウントでも着ける事が出来ないのですが、Dfは着けられるようになっているんですね~^^
まぁその分露出計が連動しないので、自分でいちいち設定しないといけないのですけども、Ai化されたレンズよりも安く手に入るという利点も……。
下手すると数千円とかで買えちゃうので、ちょっと油断するとポンポン増えてしまうという……。
オールドレンズは独特の味のある写りをするので、ついつい新しい化粧品でも買うかの如くです。。
そんなこんなで、現時点で7年半弱くらい?? Dfと共に過ごしております。
よくもまぁ飽きもせず、同じカメラを使い続けているなぁと思いますし、このカメラも一度修理に出していたりするのですけれど、それでも使い続けてます。
きっと相性が良いんだろうなぁ〜〜と。
もはや1,600万画素強だとその辺のスマホの方がよっぽど画素数高いのですけれど、やっぱりスマホでは撮れない画が出てくるのが一眼レフ。
そして、何より「撮影することの楽しさ」が体現できているカメラ、というのが私にとってのDfです。
今後新しいカメラを買い足しても、使えなくなっても、Dfは手放さずに持っていようと思っています。
最後に
というわけで、写真とかカメラにほぼほぼ無縁だった人が、被写体のおかげである程度写真が撮れるようになりました^^
上手い下手はともかく、ひとまず一眼レフでの基本的な撮り方が身についたのは結構大きかったなぁと思います。
仕事で活かすなんて事も多々あります。
写真やカメラを通していろんな人との出会いもあったし、長く続けられる趣味となったのも普通に嬉しい^^
しかしながら世は大ミラーレス時代()
実はずっとDf2が出ないかなぁと思って密かに待ち続けていたのですが、Nikonさんもとうとうミラーレスの方メインに舵を切りました。
つまり、私もそっち方面に舵を切らないとかぁ……と思っているのですけれど、何せマウントがFからZに変わるのと、まだピンと来るミラーレスのモデルが出てない! のが今のところ踏みとどまっている理由です。。
Dfのミラーレス版として一番路線が近いのがZfc。
どうかZfcのノリでフルサイズ版が出ないかなぁ……と思っている2023年2月です。
で、最初に戻りまして、今年新しいカメラを買いました。
ミラーレス踏みとどまってるって話からの、新しいカメラ??って感じだと思いますが、まぁ全然コンセプトの違うものなので……。
既にちょこちょこ表記はしていますが、新しいカメラの話はまた後日^^
ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました!