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架空都市-3 夜島県 硯名市の解説(と地形変更)

こんにちは、ゲンキです。
2023年もよろしくお願いします。

今年もマイペースでやっていければと思っているのでお付き合い頂けると嬉しいです!

さて、今回の内容は豪華2本立てでございます。

・海岸線の地形変更

・硯名(すずりな)市の解説

それでは早速解説していきます!

(初見の方へ)
前回記事で夜島(よるしま)県に関する詳しい説明をしているので、そちらをご覧いただくとさらに楽しめますよ!

※注意!!
これは創作物であり、実際の地域や歴史には一切関係ありません。あくまで架空の世界を描いた作品としてお楽しみください。


・海岸線の地形変更

Before

もともとの地形は上のような感じでしたが、さらにリアリティを出すために夜島県南部の海沿いを大規模に変更してみました。それがこちらです。

After

さて、どこが変わったでしょうか?
変更点は大きく分けて2つあります。

一つは最南端地域の海岸線です。 夜島県の大部分は北上高地の延長上に位置しているため、山がちで平地の少ない地形をしています。それが南部にかけて標高が下がり、最終的には海面に突っ込んでいきます。すると比較的標高の高い場所だけが水面から顔を出すようになり、尾根や山頂が陸地に・谷が入江になる複雑な地形が誕生します。それが沈水海岸と呼ばれるものです(リアス式海岸も沈水海岸の一種)。その結果、島が多く生まれるものを多島海といいます。
(日本での例)
瀬戸内海、志摩、宇和海、松島など

もともとの地形はただの海岸で普通な印象でしたが、より説得力のある地形にするために最南部を多島海に変更しました。多島海は景観の美しさからリゾート地とされることも多く、夜島県南部を「東北の志摩」とか言われるような観光名所にしてみたら面白いなあと構想しています。

そして二つ目の変更点は内海の海岸線です。半島の西部を見てもらうと、割と真っ直ぐだった内陸の海岸線が少し山っぽく、また人工海岸も混じっているのがわかるかと思います。

Before 

After

 この辺は比較的傾斜が緩やかななので人口が集中している地域なのですが、海岸がのっぺりしているとどうも似たような景観になってしまい面白さに欠けるなあと思っていました。
そこで所々に山を挟むことで地形に変化を出し、より生き生きした印象を持たせることができました。海岸に沿った都市→住宅街→山→住宅街→都市という土地利用のリズム感も今まで以上に明確になりました。

その他の変更点としては、県境があります。現実世界の石巻に位置する渼浦(みうら)市はもともと夜島県でしたが、旧北上川を新たな県境とした上で宮城県(仮)に戻しました。今までの県境は適当に引いたものだったので、しっくりくるように再度引き直した感じです。
今後もたまに気になる点を更新していきます!


・硯名市の解説

硯名市は夜島県内海側に位置する人口約15万人、県内2位の主要都市です。(第2位は渼浦市でしたが、県境引き直しに伴って3位から繰り上がりました。) 県庁所在地の夜島市からは電車で20〜30分ほどの距離にあります。
夜島県の細部まで作り込んでいくにあたって、まずはちょうどいい規模の硯名市から始めていきたいと思います。また、制作中の架空の学校「夜島県立硯名高校」もここに所在しているため、街づくりと併せて進行していきます。

前述の地形変更によって、ようやく硯名市の概形が見えてきました。まずは街のおおまかな雰囲気を掴むため、硯名市のイメージマップを作成してみました。

硯名市周辺のイメージマップ

それでは詳しく見ていきましょう。

硯名市は山と川、そして海に囲まれた自然豊かな環境です。かつては高度経済成長を支えるための工業都市として発展しました。河口の南側に中心市街地が広がり、沿岸部には工業用地として造成された埋立地が目立ちます。「半人工島」と書かれた島がありますが、この島の名前は「汽島(きしま)」といいます。半分が工業用地のために埋め立てられた独特な構造の島です。
一時は工業で栄えた硯名でしたが、汚水の垂れ流しや煙の充満による公害が発生したため工場の撤退や規模縮小が進むようになりました。現在では緑地公園やアミューズメント施設に再開発された場所もあり、公害問題は改善しています。

その再開発の一環として行われた取り組みが県立硯名高校の移転です。
1980年代前半、木造校舎の老朽化が課題になっていた夜島県立硯名高校を市内中心部から沿岸部の工場跡地に移転させるプロジェクトが行われました。これは日本全国で行われている「ウォーターフロント開発」の中でも比較的初期の取り組みとして位置づけられています。
今後はこの硯名高校も夜島県と並んで開発していきたいと思っています。こちらも学科、校舎、制服、部活、行事などを細かく作り込んで、僕の妄想を詰め込みつつリアルな学校に仕上げていく予定です!


また硯名には2つの鉄道路線、夜島都市鉄道JRT東日本が通っており、それぞれ並行して県庁所在地の夜島市へと繋がっています。都市鉄(夜島都市鉄道の通称)にはいくつか支線があり、地元住民の足として利用されています。 
そして内陸側には大きな国道が通っており、ロードサイド店舗やショッピングモール、物流センターなどが多く立ち並んでいます。よくある国道沿いの風景です。

硯名市の中心は都市鉄・JRTの2つの「硯名駅」とその周辺に広がる繁華街です。スーパーや飲食店、商店街、その他商業施設が充実しています。市役所などの行政機関もこの周辺にまとまっています。

最後に住宅街について。
硯名市にはマンションが少なく、住宅のほとんどをアパートや一戸建てが占めています。市の北東部と南西部には山を切り開いて造成した新興住宅地があり、この地域には団地もいくつか存在します。山側に行くほど田畑の広がる農村になり、沿岸にも小さな漁村が点在しています。


・今後の硯名市の開発について

先ほど硯名市のイメージマップを解説しましたが、今後はこのマップをどんどん具体的にしていく方向で制作する予定です。僕はある程度地理や都市計画の知識がある方ですが、やはり専門家ではないので、街の大枠から慎重に固めていきたいと思います。
あと硯名市や夜島県は模範的な都市計画を示すものではないことを改めて自分にも言い聞かせておきます。具体的には九龍城や中国の重慶のような、高密度のギッシリした都市の面影を作りたいのです。「リアルにリアルに…」と頭の中で呟いているとただのリアルな街にしかならないので、ところどころ現実問題を無視してでもワクワクする「空想都市」にしていきたいところです。まずは想像とワクワクを優先し、そこにリアルを与えていく方針で行こうと思います。


・さいごに

第3回は以上になります。

今この記事を書きながら、仙台(仮)に代わる地名を何にするかひたすら考えあぐねています。大都市の地名ほどシンプルな漢字の組み合わせになっているものですが、だからこそかっこいい地名にするのが難しい。高松、秋田、長崎、どれも簡単な字なのに特定の街が思い浮かぶのがすごいと思います。「新星」が今のところベストですが、固有性に欠けるかも…とまた悩んでいます。こういうのを考え始めると止まらなくなるタイプなので、スッキリするまで考え抜きたいと思います。

また進捗が上がれば第4回記事を書きます。それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!


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