はっぴいえんど / はっぴいえんど
はっぴいえんど / はっぴいえんど
今回は、前の投稿でもちょっと触れていた“はっぴいえんど”を取り上げようと思います。
前回の投稿の中で、『このレコードは、同級生の友だちではなく、洋楽好きな親戚のお姉さんが持っていた中の数少ない邦楽のレコードの中の1枚。
あと、印象に残っているのは、はっぴいえんどの『はっぴいえんど』と『風街ろまん』も持っていたなあ。
“はっぴいえんど”は、あまりにも有名なので、今回は、シュガーベイブのSONGS(ソングス)を取り上げることにしました。』なんて書いてしまったが、同世代は“はっぴいえんど”は知っているものと思っていましたが、歳の近い同僚に「久々に“はっぴいえんど”聴いたら、懐かしかった」と言ったら、“はっぴいえんど”を知らないようだったので、追ったと一回り以上下の同僚に聴いたら、やっぱりという具合で知らない。
だから、レコードの紹介に入る前に“はっぴいえんど”というグループについて、ウィキペディアからの引用で、こんなグループがいたことを知ってもらおうと思います。
はっぴいえんど (英語: HAPPY END) は、日本のロックバンド。細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂によって結成された。日本語ロック史の草創期に活動したグループの一つ。
概要
バンドの作詞担当だった松本隆が、ダブルミーニング等の技法を歌詞に取り入れて日本語ロックを構築した。第2回全日本フォークジャンボリー、第3回全日本フォークジャンボリーにも出演した。
松本は後年、ジャックスの楽曲「からっぽの世界」の歌詞に影響を受けたことを公言し「この曲がなければ、はっぴいえんどはなかったかもしれない」という趣旨の発言をしている。
細野晴臣は、メンバーは宮沢賢治に影響を受けており、その世界観がバンドの音楽性にも影響を与えていると述べている。
サウンド面においては、アメリカのバッファロー・スプリングフィールドなどの影響を受けていた。もっとも1960年代末から1970年代初頭には、日本でもすでにハードロックやプログレッシブ・ロックが注目されていたが、1970年の洋楽専門雑誌では特集で彼らが回顧されていた。しかし、ブリティッシュロックが人気だった当時の日本でフォークソングやフォークロックの音楽性を標榜したのは、日本のロックを作るためにはアメリカのロックをやらなければならないという考えがあったためで、細野がアメリカ音楽からの影響を強く受けていたこともある。大瀧詠一と細野晴臣は音楽性を重視していたため、ロックに日本語の歌詞を付けるという松本の提案に反対した。
はっぴいえんどが取った方向性やその音楽性は、後続となる日本のロックバンドに大きな影響を与え、乱魔堂、センチメンタル・シティ・ロマンス等の後継者を生んだ。また松本が長らく作詞を担当した松田聖子の曲は大瀧・細野・鈴木が作曲した曲が数多くあり、はっぴいえんどの方向性や音楽性は松田にも受け継がれている。
遠藤賢司、岡林信康、加川良、高田渡、小坂忠らのバックバンドとしても、コンサートやスタジオ録音等を行っている。
代表曲の「風をあつめて」は、2003年のアメリカ映画『ロスト・イン・トランスレーション』と2009年の日本映画『おと・な・り』の他、漫画『うみべの女の子』でそれぞれ取り上げられた。
2021年11月5日・6日、松本隆 作詞活動50周年記念オフィシャル・プロジェクト『風街オデッセイ2021』と冠したコンサートが日本武道館にて開催され、細野、松本、鈴木の三人が36年ぶりに“はっぴいえんど”として出演。「花いちもんめ」「12月の雨の日」「風をあつめて」の3曲を演奏した。
メンバー
細野晴臣(ほその はるおみ 1947年7月9日 - )
- ボーカル、ベース、ギター、キーボード、作曲
東京都港区白金出身。
大瀧詠一(おおたき えいいち 1948年7月28日 - 2013年12月30日)
- ボーカル、ギター、作曲
岩手県江刺郡梁川村(現:奥州市)出身。
松本隆(まつもと たかし 1949年7月16日 - )
- ドラムス、パーカッション、作詞
東京都港区青山出身。
鈴木茂(すずき しげる 1951年12月20日 - )
- ギター、ボーカル、作曲
東京都世田谷区出身。
[*Wikipediaより引用]
『はっぴいえんど』は、1970年8月5日に発売されたはっぴいえんど通算1作目のスタジオ・アルバム。異論はあるものの、日本語ロックとして初めてリリースされた作品とされる。
前の投稿で、『はっぴいえんど』と『風街ろまん』を洋楽(アメリカのロック、ポップス、R&Bなど)が好きなお姉さんが数少ない持つている邦楽のレコードの中にあったと書きました。
両方とも取り上げる予定だったので今回はファーストアルバムの『はっぴいえんど』にしました。
はっぴいえんど / はっぴいえんど
収録曲
SIDE 1
01 春よ来い – (4分17秒)
作詞:松本隆、作曲:大滝詠一
後に細野は、この曲に関連して大瀧について「彼の存在は、僕には大きいところがあって、宮沢賢治と同郷人という、なんか東北の暗い懐の深さを感じた。そこを松本隆は引っ張り出してきた。大瀧にとっては『春よ来い』は面白くない歌だったと思う。こたつに入る暗いイメージは、現実そのものだったからね。大瀧も音楽的な人間だから、詞のことはあまり深く考えずに、言われたとおりに、出来上がった詞を忠実に歌ってたのね。彼はバッファロー・スプリングフィールドのスティーヴン・スティルスの歌い方や曲作りを勉強したり、スティルスとリッチー・フューレイの歌い方を一つにしようとしたり、そういう所ではマニアックに音楽をやっていたんですよね」と語っている。
02 かくれんぼ – (4分32秒)
作詞:松本隆、作曲:大滝詠一
松本によれば、この曲には最初は大サビがなかったが、つけたいと言われて後から2行付け加えられた。また、この曲で聞こえる鈴は大瀧が入れたものだという。
03 しんしんしん – (3分06秒)
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣
04 飛べない空 – (2分44秒)
作詞・作曲:細野晴臣
本作中唯一、細野が歌詞も手掛けた曲。歌を作るとはどういうことかを解説したような作品。細野は「わりと苦労して悩みながら作ったんで、習作みたいなものかもしれないね。あの頃は、お手本の素材の影響が非常に強くて、聴いていた音楽がすぐに出てきちゃうんだけど、それが自分のなかを通過していくと東京臭くなってくるというか、青くさいというか。音楽的にはプロコル・ハルムの影響が強いですね。当時は、曲の作り方がわからなかったんです。自分が作曲するということがよくわからなかった。音符を並べていって、コードをつけて、言葉をつければ曲になるんだけど、それが良い曲なのか悪い曲なのか、自分でわからないんです。その前に僕はエイプリル・フールで何曲か作ってて、なんとなく曲らしくできる自信はあったけど。ところが自分では歌ってなかったので、まず歌が歌えないと歌はできないんじゃないかと思ってた。だから、はっぴいえんどで自分が歌うとなった段階で非常に悩んで、どうやって歌ったらいいかわからなかった。歌うことに気を取られて全体がわからなくなっちゃう。とたんに無力感に襲われて、非常に不安な状態になったんです。そういう不安定な気持ちをそのまま詞にしちゃったんだと思うのね」と後年、インタビューで答えている。
05 敵タナトスを想起せよ! – (3分00秒)
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣
SIDE 2
01 あやか市の動物園 – (2分48秒)
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣
オリジナル・ヴァージョンは細野と大瀧のデュエットだが、後にいくつかの編集盤に収録された同年8月9日に岐阜県椛の湖畔で行われた『第二回全日本フォークジャンボリー』では、細野に代わって大瀧が歌唱を担当している。
02 12月の雨の日 – (3分27秒)
作詞:松本隆、作曲:大滝詠一
はっぴいえんどの楽曲の中では最初に作られた曲。制作時期は1969年の12月。実際には、細野・松本が在籍していたバンド「バーンズ」時代に作られた「めざめ」という楽曲があったが、小倉エージによって没にされたため、「12月の雨の日」がはっぴいえんどの処女作ということになった。
03 いらいら – (3分15秒)
作詞・作曲:大滝詠一
大瀧曰く「“松本隆の詞”が全てであった“はっぴいえんど”」であったが、松本本人の意向などもあり、全部自分の詞ではなくて細野・大瀧の詞曲も一曲ぐらいはあったほうが良い、ということで本作には二人とも一曲ずつ自作詞曲を収録している。松本的ではないものを、ということで松本の叙情的な詞に対し、細野は内省的な「旅」(未発表)を作り、大瀧はそのどちらとも違う“ワイルドな側面”を選び、この曲が作られた。また、ローラ・ニーロのアルバム『イーライと13番目の懺悔 (Eli and the Thirteenth Confession)』から着想を得ている。“イーライ”から“イライラ”にしたという、ただの言葉遊びだった。「発声的に面白ければ全く意味などなくてもいい」という大瀧のノベルティー・ソングに対する考えで、別に当時、個人的にイライラしていたとか、時計の音が気になって眠れなかったことなど、一度もなかった。この曲の詞は単に“イライラ”というストーリーを完結させるための思いつきであり。こじつけでありでまかせなのだという。
04 朝 – (2分29秒)
作詞:松本隆、作曲:大滝詠一
05 はっぴいえんど – (3分26秒)
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣
06 続はっぴーいいえーんど – (2分20秒)
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣
曲中松本隆がポエトリーリーディングをしている。
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