ゲーム初心者Discordサーバーを盛り上げるためにがんばったアレコレ【開設1ヶ月記念】
こんにちは。あるいはこんばんは。tier1サンダーバードです。
最近、ひょんな理由から、GGST(ギルティギアストライヴ)という格闘ゲームの初心者向けDiscordサーバーを立ち上げました。
ちょうど明日で設立1ヶ月になるのですが、現在参加者が300人強。
先日開催した鯖イベントではなんと参加者76名と、驚異の参加率。
初心者が滅びた、あるいは定着しにくいとされる格闘ゲームというジャンルにおいて、「初心者だけを対象としたコミュニティがこんなに伸びてる!?」という大事件は、2022年末において格ゲーおじさん達を震撼させましたし、サーバー立てた当人の私も震撼しました。
そんなわけで、この1ヶ月、「このビッグウェーブに乗って、なんとか初心者を楽しませ、格ゲー業界に貢献するんや!」と、試行錯誤を繰り返しました。
結果、なんとなくゲーム初心者向けサーバーの運用のコツみたいなものが見えてきたので、備忘録も兼ねてまとめてみようと思います!
ちなみに、私はプレイヤーというよりは動画勢寄りで、格闘ゲームというジャンル自体を愛しています。(もともとゲーセン店員でした)
なので、この記事を読んで頂いて、「自分でもできるかも!」と感じた方に、さまざまなコミュニティを立ち上げてもろて、少しでも業界が盛り上がるきっかけになれば嬉しいな!という思いでこの記事を書きました。
ぜひ、なにかしら活用して頂けると幸いです。
鯖運用するにあたっての大前提
格ゲーコミュニティ運営において重要となるポイントを言語化すると、恐らくこの3つに分けられると思います。
新規メンバーの勧誘
勧誘成功したばかりのフレッシュなメンバーを萎えさせない
有用性は伝わっているし、モチベもあるんだけど積極性がない人(ビビってる人orめんどくさがっている人)のハードルを下げる
極論、スプラトゥーンみたいな、新規プレイヤーがバカスカ増えていくメジャータイトルであれば、とにかく勧誘しまくって、「90%離脱するけど、10%残ってくれれば全然いいや!発言しないヤツなんて大してモチベもないんでしょ放置放置!」という戦略が一番低カロリーですし、実際アリだと思います。(その環境下で定着できるメンバーは、ドリブル率高めで、ちょっとアレな人多いと思いますが…)
ただ、格闘ゲームというジャンル自体が、そんなに新規プレイヤーがバカスカ増えるジャンルではなく、加えて楽しさを理解するまでに時間がかかる(それまでに離脱されやすい)ということで、ほったらかし戦略を取ってしまうと、すぐに新規が枯渇してしまいます。
「憧れのプロプレイヤーがいる」とか「キャラクター愛が強すぎて血を流しながらでも練習したい!」とか「俺は戦闘民族サイヤ人だ」みたいな、ゲームの腕前に依存しない強いモチベがある方は別ですが、そんなタイプはこの令和の若者にはそうそう少ないのです。
ということで、まずはこの3軸において、どんなことを考え、どんなことを実践してみたのかを説明できればと思います!
新規メンバーの勧誘
とはいえ、なんだかんだ新規メンバーの獲得が最重要課題なのは確かです。
そもそもの母数が少ないと、運営をがんばって、アクティブ率を増やしたところで限界があります。
また、あくまでコミュニティは「人と人との出会いの場」なので、新規メンバーが入ってくることは、既存メンバーにとっても、多大なメリットがあり、活気に大きく影響するからです。
なので、あんまり新規メンバーを獲得できないDiscordサーバーは、コミュニティという切り口で見るとよわよわだと思いますし、もし獲得したいのにできてないとしたら、おそらくコンセプトが悪いか、メンバー勧誘をサボっているかのどちらかだと思っています。
現状、メンバー勧誘はこのルーチンを毎日行っています。
Twitterのキーワード検索で初心者を見つけて、声かける
「GGST 初心者」「ギルティギア 購入」といった、GGST始めたばかりの人が呟きそうなキーワードでサーチして、声をかけます
初心者が自分からサーバーを探すなんて幻想なので、地味ですが一番効果的。1回5分もかからないので毎日やったほうがいいです。ゲーム専用アカウントはすぐ中身がいなくなるので。GGST公式のプロフィールカードを見て、初心者っぽい人に声がけ
GGSTには公式で用意されているフレンド募集カードみたいなのがあって、GGST始めたプレイヤーは高確率でこのツイートをします。
そのハッシュタグを拾って、初心者っぽい人に声をかけます。
コツとしては、GGSTの階層が低くても、他の格闘ゲームやり込んでいる人はスルーすることですwバズるようなツイートを、意図的かつ定期的にする
これもめちゃくちゃ大事。もちろん宣伝って意味でもそうなんですが、"特別感"を出すことが超重要だと思っています。
この現代、Discord使ってるゲーマーの99%は、複数のDiscordサーバーを掛け持ちしており、十中八九どこかのサーバーでつまんない思いをしています。(発言しにくかったり、馴染めなかったり、人間関係で揉めたり)
Discordの運営をしているのはコミュニティのプロではない以上、ハズレ率も高いんで当然ですよね。
なので、少しでも「このサーバーにだけは入ってみたいかも!」と、外から興味を持ってもらわないとなかなか重い腰を上げてくれません。そこで、サーバー内の楽しそうな雰囲気だったり、中の人達の性格や力量がわかるような内容だったり、なんでもいいんですが、定期的に「ここは他鯖とちょっと違うんじゃないか」感を狙ったツイートを呟き、それがなるべく拡散される(いいね数よりRT数)ことを意識しています。この記事も目的はそれですね。
ついでに、一度ツイートがバズったら、いいねやRTしてくれた方は絶対フォローしておいたほうがいいです。なぜなら次も高確率で広めてくれるから!
勧誘成功したばかりのフレッシュなメンバーを萎えさせない
勧誘活動はわりとうまく回り始め、ありがたいことに現在では毎日10名以上の方から加入相談を頂けるようになりました。が、問題はここから!
先述の通り、この時代Discordサーバーはよりどりみどり。ついでにゲームの選択肢も無限にあり、選びたい放題。
なので、サーバー加入したてのタイミング、もしくは格闘ゲーム始めたてのタイミングで、ちょっとでもつらい思いをしたり、すぐにやりたいことができなかったりすると、「ま、いいか」と、目移りを始めてしまいます。第一印象がすべて。
この課題を解決する前に、まずはウチのサーバーに加入する人のタイプを分類分けして、参加者は「このサーバーに何を求めているのか?」を言語化してみました。
格闘ゲーム自体にモチベは高く、同じくらいのライバルや教えてくれる先生の必要性も身をもって実感しているタイプ
格闘ゲームにモチベはあるが、まだ経験者にボコされたり、このジャンル特有の"壁"を経験していない、つまり必要性はまだ感じていないタイプ
Discord慣れしていて、必要な時(例えばプレマしたい時)だけ来るタイプ
そもそも格闘ゲームだけにモチベが高いわけではなく、複数ゲームジャンル遊んでいて、カジュアルに楽しみたいタイプ
対戦&交流したいってよりは質問したり教えてもらいたいタイプ
なんかバズってたし、雰囲気良さそうだからと、コミュニティを求め来たタイプ
"初心者"という単語に吸い寄せられた、勝利に飢え、同格未満を探している自称初心者(実際は中級者)
一言で「初心者」といっても、これくらい格闘ゲーム、もしくはDiscordサーバーへの向き合い方、モチベーション、つまり「温度差」「ニーズ差」に違いがあります。
これに加えてゲームの腕前にも差があるとくれば、これはもう異文化コミュニケーションにも等しいですw
モチベの塊の初心者がモチベ低い中級者に出会ったらたぶん腐りますし、ゲームはカジュアルに色々楽しみたい系初心者と格ゲーしかやらないおじさんがマッチングしても「お前のコーチング、息苦しいよ…」となってしまいます。
「モチベ」軸 ✕ 「腕前」軸がなるべく近い人とのマッチングをどう実現するのか?
「対戦」以外をサーバーにもとめている人になにを提供するのか?
これが目下の課題だなと感じ、色々考えてみることにしました。
まずは、せめてゲームの腕前のセグメントは分けようと、「ロール制」の導入をしました。
Discordには「BOT」という拡張機能があり、導入するとサーバーにさまざまな機能を追加できます。
Carl-BotというBOTを使って、サーバー参加者に自分の腕前、ついでに使用キャラクターをタグ付けしてもらい、分類分けしました。
分類分けした後は、プレマ対戦チャンネルをロールごとに分けて、該当しないロールの方は一切書き込みできないよう、プライベートチャンネルを設定しました。
なぜそこまで制限したかというと、絶対あとでなぁなぁになって「天上まで育った常連が一生プレマ主催してるから、初心者入りにくいよ~」みたいなことが起きると思ったからですw
また、「無差別」というチャンネルを作って、強さ問わずに戦えるようにしました。
これによって、無差別部屋に参加している時点で、ボコボコにされても不満にはなりにくく、モチベ高い初心者はどんどん育って初級・中級チャンネルから去って、無差別で強い人と戦える。
一方、たまにしかやらないカジュアル勢は成長が遅い分、初級者部屋に長くいてくれて、新しく入ったモチベ高い初心者のちょうどいい対戦相手になってもらえるという、いい感じの循環が見えてきました。
このロール機能は導入してマジ良かったなと思います。
ロールによってモチベ&腕前問題はある程度解決したので、次は「対戦以外をサーバーに求めている人」になにが提供できるのか?を考えました。
先のサーバー参加者の特徴から逆算して、下記のようなチャンネルを追加してみました。
先生制度(先生ロール)の導入
「初心者を教えたい!」というボランティアの熟練プレイヤーをサーバーに招待。「質問」「キャラ攻略」「コーチング募集」といったチャンネルにて、初心者が質問したらなんでも答えてくれる環境を準備キャラクターについて語る(キャラ萌え談義)チャンネル
ギルティギアはキャラ愛強めな人が多いということで、作成。毎日誰かしら愛を語っていますトレモ一人でやるの寂しいからVCしながらやろうチャンネル
意外にもこれが超有用で、ほぼ毎日誰かしらが利用しています。しかも1人や2人ではなく、多いときは10人とかでトレモしているので驚き
先生制度は、今やこのサーバーを象徴するセールスポイントとなり、このいつでも誰かに質問できる環境を魅力に感じている初心者も多く、なんなら上級者からも「キャラ対教わりたいんでなんとか参加できないですか…」とか相談を受けるほど、価値の高いシステムとなりました。
「なんでも聞いていいよ!」と宣言している熟練者が複数人いる環境というのは、それだけ珍しいし、本来スキルタウンとかで有料ですからね。
それもこれも優しさと積極性に溢れる先生陣のおかげです。いつもありがとうございます。
ただ当初、先生制度を導入するかは、正直めちゃくちゃ迷いました。
メリットは当然理解しつつも、初心者しかいない環境でワチャワチャあーだこーだ試行錯誤するサーバー!というのも意義があるなと感じていたのと、何事も極めている人には一定の割合で人格がアレな方がいる(特に対人ゲーム)が、Twitterのやり取りだけで事前にフィルタリングすることはほぼ不可能なので、一人でもやべぇヤツ入れてしまうと雰囲気が終わってしまうのでは…という懸念がありました。(失礼)
ただまぁ「最悪、炎上して自分が叩かれることになっても、独断でBANすればいいか!」と開き直り、実装してみました。
結果的には先述の通り、やってよかった施策・オブ・ザ・イヤーでしたし、案外、先生側にもメリットがあったっぽくて、モチベ高い初心者と交流できて楽しんでいたり、自分の配信等に生徒が遊びに来て交流が生まれたりと、ウィンウィン(死語)の関係をもたらせているのではないかなと思います。
それ以外で意識していることとしては、このあたりです。
Discordの項目をなるべくシンプルにする
サーバー運営していると、さまざまな要望を頂きます。
「この機能追加して欲しい」とか「この説明どこかに書いておいて欲しい」等。その要望自体は超ありがたく、先に挙げたトレモ部屋とかも、そのアイデアを採用したヒット機能です。
ただ、なんでもかんでも要望を叶えないようにはしていて、「新規メンバーが加入後、5分以内に大体の使い方を把握できる情報量」は維持できるよう意識しています。(採用した機能でも、使われていないものは容赦なく削除しています)
今現在このサーバーにいる方々は、ある程度サーバーを使い慣れた上で、+αの機能を求めて要望を挙げています。でも、新規加入したばかりの人は、そのすべてを一気に把握しないといけません。
歴史の長いスマホゲームを後発で始めたら、あまりの育成要素の多さにげんなりしてアンインストールした経験ありませんか?アレっす。
現代ゲーマーは忙しいので、めんどくさいDiscordの項目をイチイチ読み解くモチベなんてなく、どうせ全部読んでくれない&下手したら離脱されちゃうので、シンプルさと便利さのバランスには気を使っています。常駐メンバーをなるべく増やす
モチベが低めな人、もしくは積極性にかける人から見ると、毎日サーバーに居座っている人がいると、身内感でて入りにくいよ…という部分もあると思います。
一方、モチベが高い人、メンタルが強い人からすると、いつやる気になっても、サーバーに誰かしら人がいてくれる状況というのはとても心強く、他のサーバーに離脱しない理由にもなります。
ということで、このバランスはめちゃくちゃ難しいのですが、そもそも、身内感を消したり新規を馴染ませるのは管理人の役目、腕の見せどころなんだろうなと考えています。
飲食店とかでもそうですよね。常連が悪いんじゃなくて、店長がそれに迎合して新規をないがしろにしたり、常連が少数しかいない(増やせていない)のが問題なんだと思っています。つまり常連は積極的に増やすべきという結論です。
あと、このサーバー特有の話ですが、私がこのサーバーではプレイヤーとして参加できない(天上民)&先生が沢山いて、適度な距離を保ちつつ、常駐して下さる人が多い環境というのも、超絶プラスに働いていると思いました。ルールは最小限にする
「必ずこのルール読んでね!」みたいなことは、マジで必要最小限にすることを意識しています。例を挙げると「こういうプレイングはやめて下さい」とか「必ず挨拶してください」とか、サーバーを利用するときに、なにかを強制されたり、行動が制限されるようなことは、なるべく行わないようにしています。
そもそもゲームの楽しみ方をこちらで押し付けるものではないし、その押し付けに苦しんできたであろう格ゲーの負の連鎖(例:友達に誘われて始めたけど、いきなりコンボ練習50時間やれと言われた!)を断ち切るという意味もあります。
イベント一つとっても、約束した時間に来ない奴、毎回事前に連絡せず当日になって「飛び入りいいですか?」とか言ってくる奴、ルールまとめてるのに絶対読まない奴、運営してくれたスタッフにお礼の一つも言わない奴とか、言いたいこと&やって欲しいことを挙げればキリがないのですが、ある意味これも「モチベ差」とか「温度差」から生じるものなのかなと思っていて、皆さんには熱量に応じた自由な楽しみ方をしてもらいつつ、自分がフォローすればいいのかなと思っています。あと格ゲーマー社会不適合者多いし。雰囲気を乱すやつだけは、主観的になっても容赦なく殺す
大前提、コミュニティにおいて、主観的になっちゃうルールはなるべく避けたほうがいいと思っています。
例えばマナーとかかなり難しいですよね。永久コンボ使わないでねとか。「それ認めたら◯◯はどう考えるの?」系はキリがないので、切断しちゃダメだよとか、客観的に見て誰もが同じ判断をするコトだけをルールにしています。
ただ、コミュニティの輪を乱したり、周りを嫌な気持ちにさせる人の対応に限って言えば、管理人が主観をもってバッサリ対応するほうが好ましいのでは、と考えています。
結局、がんばって両方を立てようとしても、絶対どっちかがいなくなりますし、残るのは大体問題がある側です。
そして、残った側がどんどんサーバー内メンバーをサイレントキルしていき、「詰み」になります。
といってもそんなレベルの人そうそういないですけどね。そのラインは管理人が主観で決めるべきだという話でした。とりこれリストを準備する
サーバー新規加入者のために、「とりあえずこのアクションしてみなよ!」というガイドも用意してみました。
最初何やっていいかわからない方の為、選択肢をなるべく狭めてみる作戦です。
有用性は伝わっているし、モチベもあるんだけど積極性がない人のハードルを下げる
例えば新規加入者Aさん、こんな人だったりします。
格ゲーのモチベは高い。そして、ランクマでボコボコにされ「モチベを保つには同じくらいの強さの対戦相手だったり、教えてくれる先生が必要なのかも…」と感じて、GGST初心者サーバーに加入した。つまりこのサーバーの有用性、メリットも十分理解している。
そう思って参加したのに、一生サーバーで発言しない…!
「そんな人いるんですか?」と思うじゃないですか。まーじで大多数の人はこのパターンです。挨拶だけして即無音になります。
先日、サーバー内イベント「第1回 プレマ入るのびびっちゃう人向けプレマ」を実施しました。
普段プレマちょっと入りにくいな~って人のために、6時間に渡ってプレマ部屋を立てておくから、出入り自由で好きなときに遊びに来てよ~というイベントです。
イベントない日だと、大体プレマやってるのは、のべ20名ほどなんですが、このプレマイベントには、なんと76名が参加しました。
そしてプレマイベント後、そのイベントに参加した方の結構数は、積極的に部屋立て&参加してくれるように生まれ変わりました。
この世界、きっかけがあれば参加したい!(でもそれまで動かない!)という人のほうが圧倒的多数だということです。
じゃあなんで、そんな現象が起きるのか?を考えたんですが、おそらくこの3つのどれかに該当するのではと思っています。
このサーバーに時間が割けない
「仕事などプライベートが忙しい」「他のサーバーでも格ゲーしている」「そもそも格ゲー以外のゲームも広く浅く遊んでいて、このゲームに割く時間自体が少ない」等ビビってる
「知らない人と交流するのに勇気がいる」「プレマ立てたことないからノリがわからない」「専門用語並べ立てる格ゲーおじ怖そう」等めんどくさそうと思っている
「サーバールールめんどくさそう」「プレマ立てるのめんどくさそう」「配信参加するのめんどくさそう」等
実はこの3つの問題に関しては、いずれも「公式イベント」でほとんど解決すると思っています。
①の人はもう仕方ない事情ですし、魅力的なサーバーであれば、時間が合うときに遊びに来てくれると思うんですが、その際、あんまり参加できていないことを引け目を感じてしまう雰囲気だと②に変化します。
でも公式イベントなら、誰でも参加しやすいし、特別な日ということでわざわざ時間を作る理由にもなるので、効果てきめん!
そして、②③の人に共通するのは「まだアクションに起こしていない」ってことです。実際やってみて「めんどくさい」と思っているわけではなく、まだなんもしてないのに「めんどくさそう」と推測して、動けていない状態というわけです。
だから、「公式イベント」という、あれもこれもお膳立てしてもらえるであろう体験なら参加する気が起きるし、やってみると「あ、意外と簡単じゃん!」とか「いい人ばっかりですぐ馴染めるじゃん!」となって、次からは自分でやってくれる可能性が高いです。
バイタリティおじさんや、メンタルつよつよおじさんからしたらわからない感覚かもしれないですが、最初の一歩が一番重いんです。
先生制度とかもそうですよね。「攻略動画見ればええだけやん」とか思うおじも多いと思うんですが、なにかきっかけがあるだけで、100あるうちの10教えてもらえるだけでも、心理的ハードルってグーンと下がるんですよ。繰り返しですが、最初の一歩が一番重いんです。
ということで、「公式イベント」はこの課題の大体すべてを解決することがわかったので、なるべく時間の許す限りがんばりたいと思っています。
GGST初心者サーバーでは今のところ、ツキイチペースで ①大会 ②大規模プレマ ③スキルアップに繋がるイベント を実施する予定です。
それ以外にもこんなことに気をつけています。
箇条書きですが、個人的には今までで一番重要だと思っている部分です!
「他の人も楽しんでるよ」作戦
イベント実施した後は、参加者のポジティブな感想を見つけ出して、これみよがしにRTするようにしています。
これによって、今回参加できなかった人が「あ、意外と皆参加してたのね」とか「思ってたよりハードル低そう」とか、なにより「おもしろそう!」と思ってもらえると思い、RTしまくってます。
具体例を挙げると、「自分昇龍拳コマンドも出せないので迷惑じゃないのかな…」と思って尻込みしている人がいたとしても、コンボミスりまくってる初心者大会の動画を見たら、「あ、自分でもいけるかも!」と感じてもらえるのでは?といったイメージです。イベントはとにかくしつこく勧誘する
今週1/7にサーバー内大会を実施するのですが、私はその勧誘告知をなんと過去4回繰り返しています。(うるさくてゴメン)
結果、1/1時点では参加希望者10名くらいだったんですけど、今1/5時点でなんと40名がエントリーしています。
以前実施した公式プレマイベントに至っては、Discord内の告知に飽き足らず、twitterで連絡ツイートをした上で、鯖メンバーに拡散をお願いして、「コイツDiscord見てないやろ」というメンバーに対して、twitter経由でのアプローチすら試みてます。
このクソウザムーブの理由としては、
「そんな常時Discord張り付いて見てないだろうから、繰り返し告知しないと気付かないのでは?」という意図もあるのですが、
それよりもなによりも「本気で君たちに参加して欲しいんだ!」という本気感、必死感を伝えることが重要だと考えているからです。
サーバーROM勢は、自分が参加しなくてもイベントは回ると思っていているので、ちょっとやそっとのことでは、ビビったりめんどくさがったりしてスルーを決め込んできます。
でも私がしつこく「頼む!!参加してくれ!!少しでも人数増やしたいんだ!!お願い!!」とか繰り返していると、「コイツ必死でかわいそうだから参加してやるか…」とか「自分が参加したら喜んでもらえそうだな…(ニーズありそうだな…)」と感じてもらいやすくなり、わざわざ時間作ってくれたり、勇気を出してくれたりします。ありがとう!そして一度参加さえさせてしまえばこちらのもの、格ゲー沼に引きずり込んでしまえばいいのです。ちなみにこれは、過剰に演技しろって話ではなく、イベント主催者はいつだって切実に、少しでも多くの人に参加して欲しいと願っています。
その気持ちをしっかり伝えること、「あなたの参加ニーズってめちゃめちゃあるんですよ!」と伝えることが大事なんだと考えています。
サシの人間関係を構築させる
イベントをやった後、私は必ず参加者リストを作って(情報公開している方は)TwitterURLとセットで渡すようにしています。
また、プレマや大会をする時も、運営リソース上許せる、ギリギリまで小規模にしたVC部屋で交流してもらうよう工夫しています。
この狙いとしては、なるべく1対多のやり取りではなく、1対1のコミュニケーションを増やしてほしいからです。
このサーバーで見つけてほしいのは不特定多数の対戦相手ではなく、一人のライバルだったりウマの合うゲーム仲間で、それが一人いるだけでモチベは大きく変わることを、格ゲーおじさんは知っているからです。恐怖!いいね爆撃
このサーバーに参加するには、ツイッターでのやり取りが必須なのですが、私はサーバー参加者のツイッターを全員フォローして、非公開リストに登録をして、たまに巡回して、いいね爆撃をしています。
これは、普段Discordあんまり見てなくても、私がいいね!していたら思い出してもらえたり、私と軽く交流することでDiscordで発言しやすくなる可能性もあるのかな?くらいの軽い気持ちでやってます。いわゆるリマインドです。リプまでするとウザいかもしれないので、いいねに留めるのがコツです。
「主役」は誰なのかをハッキリさせ、その空気作りをする
色々書きましたが、これが一番大事だと思っています。
対人ゲームって、強い人が偉い、発言権ある、みたいな雰囲気は、どうしてもあるじゃないですか。プロゲーマーがわかりやすいですよね、尊敬され、もちろん強さも影響力も一般人の比にはならない。
でもこのサーバーに限っては、あくまで主役は「初心者」です。
なので、ランク詐欺のプレイヤーがプレマで無双していたら「なんやコイツ初心者鯖から出ていけよ…」って空気になりますし、なんならプレイ歴が短ければ短いほどチヤホヤされています。生徒のモチベが低くてもキレる先生はいなくて、むしろなんとかやる気にさせようと頑張ってくれています。この空気感、大事だと思っています。
ここをミスってしまうと、ランク詐欺の初心者がペラペラマウンティングしてきて、本当の初心者が萎縮してしまって亀になってしまう等、生態系の根幹が崩れてしまいます。
「初心者が大切!」という空気をコミュニティの皆で共有する。「空気感」というだけあって、めちゃくちゃコントロール難しいのですが、管理人として一番大事にしなければいけないのは、この部分かなと思います。
まだ至らない部分はあるとは思いますが、そこだけはちゃんと忘れずに、少しずつ試行錯誤していければ良いなと思っています!がんばるので、ちょっとうまい人加入させただけで、「こいつ初心者全然入れねえじゃん」とか空リプでキレたりするのやめて
あとがき:ゲームDiscordサーバーはいいぞ
元々このDiscordサーバーは、格ゲーを始めた友人の対戦相手を見つけてあげよう!と思って、軽い気持ちで立ち上げました。(そしたら死ぬほど募集が来ちゃったのでちゃんと運用をするハメになりました…)
私自身はそれまで、どこかのゲームDiscordサーバーに定住できたことはなかったですし、そもそも生粋のソロ気質なので、ずっと心のどこかでは「ゲーム仲間欲しいな」と思う気持ちを抱えつつも、コミュニティの輪の中に入ったり、関係を維持し続けなければいけない面倒くささがどうしても勝り、ずっと前ステップしないままでした。
なので、このサーバーを立ち上げて、いきなり人が急増したときも、正直めんどくささが7割くらいで、「こ、こんなはずでは…」と思ってました。
でも今では、きっかけはどうあれこのサーバーを立ち上げて、その後ちょっとだけ頑張ってみて、本当に良かったなと思っています。
サーバーコンセプトに乗って頂いた、いわばノリの近いゲーム仲間(特に先生陣かな)が一気に増え、ゲームのモチベは爆上がり。
そして、自分が愛するギルティギアというゲーム、そして格闘ゲーム業界に貢献できている充足感だったり、サーバー参加者から喜んでもらえる幸せだったりを日々日々感じることができます。
更に副産物として、先生制度によって、自分自身すらも教えてもらえたり、対戦してもらえる環境がゲットできたりと、結果メリットしかありませんでした。
サーバーの皆さんのおかげで、しばらくは充実したGGSTライフを過ごせそうです!本当にありがとうございます。
まだ設立して1ヶ月のサーバーですが、かつての自分のように「ゲーム仲間欲しいけどめんどくさいな…」「うまくなりたいけど人に聞くの怖いな…」と思っている初心者の方が、少しでも参加しやすいコミュニティ作りを、頑張っていけたらいいなと思いますので、これからもよろしくお願いします。
最後になりますが、皆さん、
「自分でゲームDiscordサーバーを立ち上げる」という選択肢、あると思います。
よそのサーバーがしっくりこない方、なかなかサーバー定住できないあなた、できあがってるコミュニティに入り込むのがめんどくさい君、
自分で作ってしまえばいいんです!自分で作るDiscordサーバーはいいぞ!
そして、自分が他鯖で管理人にしてほしかったこと、悔しかったこと、辛かったこと、めんどくさかったことを思い出して、他よりちょっとだけ真面目に運営する。
これだけで、あっという間に優良コミュニティのできあがりです!
もしゲームサーバー設立に興味がある方いらっしゃいましたら、わかることならなんでも教えますので、いつでもDMください!
酔っ払った勢いで書いていたら、10,000文字超えの超大作になってしまった…。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。それではまたどこかで!