見出し画像

今年飲んだ良かった酒Advent Calendar 2021 Day1. 奈良醸造 ¿QUO VADIS?

元来の不精で、こうでもしないと毎日ブログ更新なんてしないなと思ったのでアドベントカレンダー化。基本的にはボトラーズのウイスキーとか期間限定販売の酒とかは避けて、気になったら買って飲んだり店で飲んだりできるような銘柄を紹介したいという考えはあるが、どうしても手に入らないものもあるのでその点はご容赦いただきたい。

と、書いておいて早速、限定の酒で申し訳ない。1日目に紹介するのは奈良のクラフトビールメーカー奈良醸造の「¿QUO VADIS?」というビール。近年は全国的なクラフトビールの盛り上がりもあり、奈良県下でも数々のクラフトビールメーカーが誕生している。筆者も機会があれば色々飲んで試してみていたが、ある時この「¿QUO VADIS?」を飲んで以来グッと心を掴まれて、2021年中は専ら奈良醸造のビールを追いかけることとなった。

画像1

¿QUO VADIS?」の特徴は白ぶどうや白桃といったフルーツ系の強い香り、底から直線的に湧いてはスッと消えていくビール的ではない泡、苦味より酸味が前面に立った味わいとドライな飲み口など。一般的な市販のビールはもちろん、クラフトビールという枠で考えても独特の位置にあり、強いて言えばベルギービールの「ランビック」が近いように思った。ビールという枠を考えなければスパークリングワインとか、ビールと白ワインのカクテル「ビア・スプリッツアー」も近い。とにかく独特で不思議で美味しかったのを覚えている。

公式サイトに当たったところ、(2020年12月出荷バージョンは)ピルスナーモルトとネルソンソーヴィン種・ハラタウブラン種のホップを使用し、白ワイン酵母で発酵させたという代物とのこと。「ジャーマンスタイル・ピルスナー」とか「アメリカン-ベルゴスタイル・エール」といったものが表示されるビアスタイルは、なんと「Under Review(検討中)」で、同社の他のビールはかなり突飛な出来であってもビアスタイル表記があるだけに、このビールの独自性が伺える。また、ホップの「ネルソンソーヴィン」は笑いが出てくるくらい白ワインの香りがするので、使用されているビールがあれば是非香りを拾ってみてほしい。


最後に。当初この記事は「かーッ!残念だなあ!こんなに美味しいビールがもう飲めないなんてなァ!!」と締めようと思っていたが、なんと書いてる最中に2021年バージョンが作られて出荷されるとの発表があった。なんてタイミングだ!奈良醸造は今年の3月ごろ?から製缶機を新調し、缶ビールの生産効率が飛躍的に向上したので、各種酒販店や公式通販で購入できる機会もあると思うし、クラフトビールに強い酒場なら入荷もあるかもしれない。是非飲んでみてもらいたい。奈良醸造のすごさの一端が伺えるので・・・

通販購入可能な先があり次第、この記事にもリンクを貼る予定。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?