
劇場公開規模と、これから劇場で観られる機会について(『トラペジウム』アドベントカレンダー2024・全25回の13)
映画『トラペジウム』は2024年5月10日に、日本全国約200館の規模で上映された。
その後、封切り後一定期間経過後に上映する(いわゆる"二番館"の)上映も追加され、2024年12月現在、合計235館での上映を終えている。
(公式サイトの「THEATER」に載っているのが233館。イベント上映が行われた「秋葉原UDXシアター」と「新千歳空港シアター」が何故か載っていないので、これらを足して235館。)
2025年2月26日に延期されたBD/DVDの発売日前に、確定しているだけで2回、国内で『トラペジウム』を観れるチャンスがあるので、まずは紹介する。
①川崎チネチッタ 2025年1月1日(水祝) 15:30〜
神奈川県川崎市、川崎駅のそばにある「川崎チネチッタ」は、『トラペジウム』を公開当初の2024年5月10日から8月8日までの、13週91日間にわたって上映し続けた映画館である。
これは2024年12月現在、世界全体で見ても最長の上映日数であり、(大規模な再上映でも行われない限り)高確率で今後も破られない記録となる。
川崎チネチッタでは、毎年年末年始に「ZOUND REVOLUTION」と銘打ち、その年に上映されたアニメ映画を中心に、過去のアニメ映画作品も合わせ、よい音響でアニメ映画を上映する催しを行っている。その2024-25の回に『トラペジウム』も選ばれた形。
場所はSCREEN8。532席を擁する同映画館最大スクリーンである。
元日早々という日程はなかなか動きづらい日だとは思うが、元日早々に『トラペジウム』を鑑賞できる機会はおそらく生涯一度きりの可能性も高いので、ぜひ川崎チネチッタで鑑賞してほしい。
なお、チケットの発売については、3日前の午前0時=2024年12月29日午前0時よりWebサイトで受付、その後劇場窓口でも上映時間まで発売される予定。
②秋葉原UDXシアター 2025年1月12日 15:30〜
東京都千代田区、秋葉原駅のそばにある「秋葉原UDXシアター」は、一般的な映画館とは異なり、決まったスケジュールでの映画上映は行わず、会議や講演会といったイベントも行っている、半ば多目的ホールのような会場。
一方で、映画再上映の希望を募りポイント化し、高ポイントの映画の上映交渉〜チケット販売を行う「ドリパス」というサービスで、非常によく使われている会場でもある。
今回の『トラペジウム』もその例に漏れず、2024年9月30日に上映候補入りを果たしていたものが再上映イベントとして興行される形となっている。
席数は170席で、この席の完売有無や完売速度が、今後の再上映の動き方にも大きく関わってくるそうなので、ぜひ鑑賞してほしい。
「再上映の動き方」というのは、良い方向だと「より大きな会場での上映」や「東京圏以外の地方での上映」あるいは「迅速・頻回な再上映」ということだが、悪い方向だと「候補入りしてもなかなか再上映がなされない」「なされたとしても小規模な会場・東京のみ」といった形にもなる。
なお、チケットは本日2024年12月13日20時より開始されており、完売または2025年1月10日18:00のいずれか早い方まで発売される予定。
さて、『トラペジウム』国内上映についての余談的なものを。
『トラペジウム』が2024年5月10日に上映開始したのは先に述べた通りだが、この際に全国47都道府県すべてで上映し、なおかつ、数多くの会場が8週目終了(2024年7月4日)まで上映し続けたというのは、ひとつ言及しておきたい点だ。
なぜそうなったのか。自分は映画興行の仕組みに詳しくないのではっきりしたことは分からないが、おそらく配給側からのかなり熱心な営業があったのではないかと推測する。
というのも、公開7週目8週目においては、「土日のみ上映※金・月〜木休映」「金・月・火・水・木のみ上映※土日休映」といった上映館が複数入り乱れ、かなりカオスなことになっていたからだ。
以下の「Web魚拓」は7週目の状況。こんな形で上映規模を維持していたのは、ちょっと見たことがない。
このような特異な上映(継続)方式が取られたことは、配給側からのかなり熱心な営業でもなければ説明がつかないと思うのだが、どうだろう。
仮にそうだったとしても、そうでなかったとしても、映画上映に関わった方々、配給の方々も映画館側の方々にも、深く感謝したい。
そしてできれば、今後も様々な会場での『トラペジウム』上映があれば、こんなに嬉しいことはない。
『トラペジウム』関連BDDVD・原作・サントラ: