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キャラクター③大河くるみ、志望と適性(『トラペジウム』アドベントカレンダー2024・全25回の7)

映画『トラペジウム』に3番目に出てくるメインキャラクター、それが大河くるみである。主人公・東ゆうの東西南北計画の要であり、唯一名指しで「西の星」に当てこまれている女の子である。
公式のキャラクターPVはこんな感じ。

大河くるみ。3月14日生まれ。西テクノ高等専門学校2年生。16歳。
ロボットが好きで、高専ロボコンに出場して優勝するべく、ロボット研究会に所属し、日々活動している。(劇外において)昨年度の高専ロボコンの出場メンバーとしてTVに映り、可愛いと全国的に話題になった。そのことで主人公・東ゆうに目をつけられることになるが、当の本人は注目を集めることをたいへん嫌がっている。また、当初は今年のロボコンの出場方針を巡って部内で対立し、孤立中。
メタな情報としては、西の四神、すなわち「白虎」を意識した「大河」という名字を持つ。(白虎→虎→タイガー→たいが→大河。)

「高等専門学校(※)」という稀な進路を選ぶあたり、歩む道は自分で決めたい性格。
さらに言えば、「自分の可愛さには自覚的で可愛い格好をしたいが、でも、目立つのは嫌」というアンビバレントな意識も抱える。ほぼ男子校のような高専で、しかし孤立しているというあたりに、その「こだわりの強さ」が描かれる。
(※)高等専門学校…5年制で理系の、高校と短大をジョイントしたような教育機関。卒業時には「準学士」という短大卒業相当の資格を得られるが、だいたいはそのまま大学3年次に編入する進路を取ることが多い。

彼女は目立つのを嫌ってはいるが、一方で、目立つのが好きな華鳥蘭子とは同学年(相当)ということもあり仲が良く、劇中でも一緒に行動することが多い。
また夢のために勉強することが好きで、その性向は主人公・東ゆうの秘めたる野望「アイドルになりたい」ということには真っ向から反立するのだが、しかし同時に(特にビジュアル面では)アイドルへの適性が高く、そのことが物語を駆動する鍵にもなるし、アキレス腱にもなる。

彼女が主人公・東ゆうと出会い、友達となることで、自身の夢を叶えることにもなるが、巻き込まれることで懊悩することにもなる。そして……
様々な矛盾を抱えた彼女がどう振る舞い、どうなっていくのか。それもまた、『トラペジウム』の重要なポイントである。

格好の面では、小柄なことを差し引いてもかなり「ダボッとした」服を好んで着用し、夏場でもほとんど手首を出すことがない。また、ウサギのモチーフを好み、スマホのカバーやリュックサック、ヘアゴムなど様々なところでファッションとして取り入れている。

一回目ではまず気付かないポイントでもあり、作中でも明言されていないところではあるが、「ウサギ」というキーワードに注意して観れば、アニメの中での意外なところで意外な行動をしている。(おそらくは。)


『トラペジウム』関連BDDVD・原作・サントラ:

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