さらば相棒
2021年に大型自動二輪の免許を取得。
コロナ禍に移動手段として、また、ソロツーリングのお供として大活躍してくれた我が相棒のトライアンフ トライデント660。
今日お別れしました。
6/13に正規ディーラーで2回目の12ヶ月点検を受けて絶好調の状態にしてもらいました。
我が子を嫁に出す気分です。
次の購入者に満足してもらえて、長く所有してもらいたいという思いを車両整備をした後に引き渡すという形でバトンを繋ぎました。
2年間、2万キロという長きにわたって相棒でいてくれた事。その間無事故無違反で安全に航行させてくれた事。
トライデント660には感謝しかありません。
なにせ初めての大型自動二輪。
有り余るパワーを電子制御で見事にいなしてくれており、ABSやトラクションコントロールなどはきっと知らないところで未熟な私を助けてくれたと思います。
ここまで怪我なくやってこれた事にはただただ感謝です。
素晴らしいバイクでした。
では何故手放したのか?
お金が必要だったからというのは本音ですが、無理してまでも維持しなかったのには理由があります。
もともとこのバイクを購入する決め手となった三気筒エンジン。
トライアンフ三気筒のヒュンヒュンという独特でシルキーなサウンドがたまらなく好きでした。
この音を聴きたくてバイクに乗っていたようなものです。
この音に囲まれていればロングツーリングも苦になりませんでした。
それが残念な事にエンジン音が変わってしまったんですね。
15,000キロ走った頃でしょうか、ヒュンヒュンという吸気音が弱くなったのです。
明らかに。
エンジン不調というわけではなく、単にブロロロという音だけになってしまいました。
少しアクセルを煽ってもあのヒュンヒュンという音は聞こえません。
そうなるとバイクに乗っていても面白くないのです。
それほどまでに三気筒サウンドに惚れてたんだなと今更ながら思います。
何故音が変わっている事に気づいたか。
もちろん聞いていればわかるのですが、最近点検で預けた時に代車で使用したバイク2種類ともに明らかなヒュンヒュン音が感じられたのです。
どちらもトライアンフを代表する三気筒エンジン搭載車です。
これらの2台からは私の大好きな吸気音がしました。
そうだよなぁ
購入当初はこうだったよなぁ。
漠然とした思いは確信に変わりました。
機械工学的にエンジンの音が徐々に変わっていくことがあるのかどうかはわかりませんが、乗っていて明らかな違いを感じるのは間違いない事実です。
もし購入時にトライデント660を試乗して独特な吸気音が出ていなかったら購入していなかったでしょう。
それくらいこだわった音ですから。
それが失われてしまってからは乗る機会が減り、最初の18ヶ月くらいで2万キロ近くまで走行したのですが残りの半年は数千キロ程度しか走っていません。
私の場合、バイクに求めるものは音の様で、これがなくなると全く興味がなくなるようです。
あれほど毎日乗っていたのに
という感じです。
他の箇所は問題ないし燃費も走りもいい。しかしこればかりはどうしようもありません。
妥協出来ないのです。
じゃあ次に乗りたいバイクはあるかと聞かれればNOです。
先に紹介した他の三気筒バリエーションは私の好みではありません。
三気筒ネイキッドは貴重なんです。
ヤマハから出てますが個人的にヤマハの販売店の対応があまり好きではありません。
今回音が変わったという理由で残念ながら手放す事になりましたが、非常に良いバイクですので次に乗る方にはぜひ楽しんでいただきたい。
私の人生で最初の大型自動二輪であったトライデント660。
お疲れ様でした。
そしてありがとう。
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