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BMW116i 2012年式 DIY 下流側ラムダセンサー交換

12月中旬エンジンチェックランプが点灯。

整備工場で診断してもらうとO2センサー下流側に異常が発見される。
整備士曰く、下流側なので直ちに走行に問題があるわけではないらしい。

購入後整備工場から受け取ってすぐのトラブルだったので販売会社と話して修理代半額保証することで合意。

部品は保証の効くOEM品ということで整備工場から発注してもらうこととした



つもりだった。


元旦あけて2週間ほど経過したが整備工場からの連絡はなし。

直ちに問題ないということだったのでまあいいかと放置。


ただ、感覚的に吹き上がりとか低速時、加速時挙動になんとなく違和感を感じてはいたが日常使う分には問題なかった。



でも気になりだしたら止まらない。

具体的な症状は以下の通り。

1、低速運転時にアクセルを緩めると強めのエンブレがかかる。
2、加速時、特に高速道路の合流などでアクセルを踏み込んでも必要十分なトルクを感じない。

というところ。

パワーに関しては136馬力なのでそれほど期待はしていないが、カタログ値では220N・Mというトルクが感じられなくて合流加速がしんどいというレベル。

イグニションコイルが破綻した時にもエンジン回転数が上がらない症状が出たが、それとはまた異質の感覚。

本当になんとなくのズレ、違和感。

長年多くの車を運転してきたけど加速でこれほど力を感じないのは軽自動車以来。



車重がもっと重かったフォルクスワーゲンパサートやアウディA4の方が加速感が強かった。



これは本来の116シリーズの力ではないなと感じた。

燃費も思ったほど良くなくて11.2km/Lくらい。



低速トルクを感じない、燃費悪いでググると出た答えがやはりO2センサー。


排ガスの中の酸素濃度を測って燃料調整を行う働きを担っているので、これが正常に働いていないと燃料噴射が常に理論値で行われるらしい。

つまりは燃料噴射の必要のないところでも必要なところでも同じガソリン噴射量というわけだから少なからず燃費に影響を与えるだろう。

また、燃調が行われないのでエンジンの奇妙な違和感にも説明がつく。



これは整備士に依頼するのを諦めてDIYするしかないなと腹を括った。


早速動画サイトを見てみると、ジャッキアップを行って交換している様子が写っている、、、。

いや無理無理。

ジャッキアップの経験はあるけどジャッキなんてもう置いていないから購入が必要だし、ウマも併せてとなると際限ない出費になる。



とりあえずエンジンルームを覗いてみてキャタライザー後方についているという下流ラムダ(O2)センサーを探してみる。

下流側ラムダセンサーはこの隙間の奥に


見つけた。

iPhoneの望遠機能で撮影


場所や形は事前に動画サイトで調べてあったので見つけることは容易だった。

が、このスペース、腕が入らないほど狭い。

私は成人男性では腕が細い方なのだがそれでもいっぱいいっぱい。
なんとか指先が届く程度。

腕で周囲のパイプなどを壊すのではないかと気を遣う。


なるほど、体格の良い人だとエンジンルーム上からアクセスできないからジャッキアップして下からアプローチして交換していたんだなと納得。

しかし素人のDIYでジャッキを購入するのはちょっと敷居が高い。


センサー自体は22mmのネジ固定なのでこれを回せれば良いわけだから、専用レンチを使ってエクステンションバーとかを思いっきり長くすれば理論的にはいけるはず。

そこでまず専用ソケット付きレンチを購入。

O2センサー専用レンチ

しかしこれではハンドルの長さが全く足らないのでどう使っても緩められない。

一方で新品の下流側ラムダセンサーや銅グリスなどはすでに購入済みだったので

OEMの下流側ラムダセンサー

仕方なくAmazonで諸々パーツを追加購入。

やっとのことで理想の工具が完成した。


全長1Mの長尺レンチの完成(先端にO2センサーレンチ装着)

これで上から回すと外れるはず、、、だが、、、外れない。

顔が真っ赤になるほど力を入れても外れない、、、。

キャタライザーって燃焼室の温度に近いからネジが焼き付いてしまったのだろうか。

しばし絶望感を味わう。



家に戻ってコーヒーを飲んで落ち着いて考えてみて、とりあえず潤滑剤を吹いてみて緩むかどうか試してみた。

潤滑剤(CRC556)吹きかけて十分に浸透させること10分程度待ち、気合い一発でなんとか緩めることに成功。(*この時直接噴霧してもネジ部に潤滑剤が届かないので針金をラムダセンサー基部まで伸ばして上から潤滑剤を針金を使って垂らす方法でネジ部に潤滑剤を届かせた)


ネジ部が焼き付いてなくてよかったとホッと胸を撫で下ろす。


ラムダセンサーネジ部を回しながらセンサーに付属しているコードも回しながら外さなければならないが案外トリッキーだったので途中でペンチで切断して二分割で取り出した。(この方が作業が楽。)

新旧ラムダセンサー比較(コード分断側が旧)

センサー部分を比べてみるとやはりかなり劣化していることが見た目にわかる。

センサー部新旧比較

外した時と逆の手順で新しいラムダセンサーを装着。

O2センサー専用レンチが装着された状態


配線の接続を元に戻す

配線を修復して作業終了。


総作業時間は1時間くらいかな。

作業空間が狭小だったことと、初見だったので各所のパーツの外しかたを考えながら作業したので時間がかかってしまった。次に同じ作業をするならば(あったら困るが)おそらく10分もかからないだろう。そのくらい作業自体は簡単。

これでディーラーに依頼すると工賃が3万円から5万円なんて情報をネットで見かけた。

ジャッキアップして下部の保護板を外したりすれば時間はかかるだろうけど、工具の工夫次第でエンジンルーム上部から十分に交換可能なのでこのブログに記録として残した。

いつか誰かのお役に立てれば幸い。



交換後50Kmくらい走っているがパワー伝達に明らかな違い、滑らかさを感じる。低速時の過剰なエンブレは無くなった。

加速感に関しては自分の中のイメージ上の136馬力に比べるとまだ非力に思えることには変わりないが坂道走行などでトルク感が増したので交換してよかったと思う。


あとはカタログ燃費で16km/Lに近づけるか注目していきたい。


*2024年1月25日追記
・使わなかったO2センサーレンチはYahooオークションにて1,000円で売却。
,燃費は購入後初めて12km/Lを表示。今後のさらなる伸びに期待。

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