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空気を読んで穴に落ちる

ここ最近考えてることを言語化しておく。

AIとの会話

最近はChatGPTとブレストしたり、考えをまとめるのに雑に語ってそれをまとまった言葉にしてもらったりと、まあまあAIと話すことが増えてる。そんなこんなで感じることは、彼らはとても空気を読む。

そもそも、最近のAIというのは、言語をたくさん学んで、予測してるというようなことをニューラルネットワークなど活用して実現されてるという雑な理解をしてるんだけど、それが正しければ、要はそれは空気を読むことであったり、文脈を守ったりするようなことだと思う。

似てる

当たり前だが、我々生身の人間も言語をベースとした思考で生きてると思う。もちろん非言語による思考もあるはずだし、身体というものもあるので、言語のみではないが、かなりの多くの部分は言語で生きてると実感する。

人間を模倣していくようにしてAIというのがあるのだろうから、当たり前なんだが、我々と似てる。

何が言いたいかというと、我々も空気を読んで、シチュエーションに合わせて喋ったり行動したりする。特に日本というのは「空気を読む」ということに重きを置く傾向があるはずで(そう聞いたことがある)、空気を読んで、文脈に沿って、穏便に生きてる。

自分自身が大事にしてること

ここ最近、娘にも伝えたことだが、自分個人としては、空気を読まないこともある。ある意味期待に沿わないことがある。

それはどういうことかというと、仕事において、期待を超える成果を出すために、期待に沿わないような振興の仕方や考え方をする。それはある意味言い方を変えると「ルールを破る」というのに近いと思う。

例えば、我々のような制作を請け負う仕事は、仕様というものがあり、それに沿ってその仕様の枠の中で仕事をするのが通例だろう。だけど、自分の場合は企画(仕様を決める)から呼ばれてることが多いので、つまりは、「あなたならどうしますか?」と問われてるので、なんとなく想定される仕様や企画は念頭から外し、根本に立ち返って最大限良いものを作るために組み直す。

それは、ある意味では期待通りの仕事の進め方だが、多くの場合予想していた動きとは違うことが多い。

それはある意味では期待と違う動きなわけで。期待に沿うために期待を裏切るとでも言おうか。

文脈

目先の文脈というのがあるとする。それは例えば会議の場でなんとなくキーマンと見える人や声の大きい人によって作られた空気のことで、その会議ひとつにとっては、全てのルールとなっていく。でも、それは元々の目的であることを見失うケースもある。

つまり、目先の文脈によって本来守るべき文脈を無視することになる。

さらにむずかしいのは、我々のような何かを極めようと取り組む人たちには、その人の文脈がある。試してることや取り組んでることがあり、それは仕事ひとつ一つとは違うもっと大きな流れがあり、数年かけた文脈とも言える。

そうした流れの渦のなかで、我々は仕事をしてる。

守るべき文脈

自分の場合は、そのプロジェクトそのもののチャレンジがあり、自分が取り組む長期的なチャレンジがある。その二つをバランスよく配合して絶妙な味付けにしていくようにしてる。

なので、目先の瑣末な文脈に左右されてる場合ではない。ただ、クライアントワークであることは間違いないので、大事なチャレンジにクライアントにも気がついてもらい、目をそこに向けたまま進めるようにあの手この手ではなしていく。

その取り組みは、よくある展開とは違うことが多く、結果として何がルールを破りがちになる。それが期待されてるので仕方がない。

今日言いたいこと

つまり今日試しに発したいこととしては、ルールや空気や文脈はよく見定めないとだめだということ。空気を読んで行動するのは穏便に進めるコツではあるが、みんなで「このまま行ったら穴に落ちる」と知りながら、そのまま流れを汲んで落ちてしまうことがある。

で、みんなで言う「やっぱり落ちた」と。

そこで自分が言いたいのは、「穴に落ちるのはよくないですよ」という空気を読まない発言だ。

穴に落ちてる場合ではない。我々にはもっと崇高なチャレンジがあり、もっと忙しく進んでいかねばならない先のステップもある。上るべき階段はまだ見えない暗い先まで続くのだから、落ちてる暇はない。

自分の頭で考える

これだ。みんなが歩いてる方に流れを任せると目的地まで辿り着けることはよくある。目的地がみんなと同じ場合はそうなる。でも、みんなとは少し違う場合、流れに身を任せると違うところに行っちゃう。

この基礎的なことに気がついても、「このままいくと穴に落ちる」とか言うのはやや勇気がいることらしい。

それもまた訓練。勇気を出した先には更なる試練があるのだから、早く先に進むべきだ。

と、自分の仲間たちにもこの話をしたいと思って書いてみた。

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