【書影解禁!】『産む気もないのに生理かよ!』
12/5(木)に飛鳥新社より発売される、わたくし月岡ツキの初のエッセイ集『産む気もないのに生理かよ!』の書影がついに解禁されました!!!
どん!!
わ〜〜〜〜素晴らしい!!!!!良すぎる!!!!
今回はなんと、
装丁:ブックデザイナー・アートディレクターの佐藤亜沙美さん
装画:イラストレーターのWAKICOさん
推薦文:文芸評論家の三宅香帆さん
という超絶心強すぎる皆様にお力添えをいただき、この表紙が完成いたしました。嬉しすぎる!桃太郎が味方を探しに行ったらとんでもないプロしか見つからなかったみたいな気分!鬼ヶ島ワンパン!!!
装丁:佐藤亜沙美さん
装丁の佐藤亜沙美さんは数々の(本当に数々の)名著のブックデザインを手掛けていらっしゃる上、あの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』のタイトルデザインの方ですからね…
2022年に1年間、毎週毎週OPを飛ばさずに(好きすぎて)見続けたあのタイトルを作った方に、自分のデビュー作の装丁をお願いできるなんて、本当に嬉しい限りです。
佐藤さんのような超多忙な売れっ子の方に、無名の新人の私の仕事を受けていただけるのだろうか…とすごく心配だったのですが、ゲラをお読みいただいた結果ご快諾いただけて、本当に安堵しました。
そして佐藤さんはお仕事が多分(確実に)鬼のように早い方で、かつ居合切りの達人や秘孔を熟知した仙人のごとく「これしかあるまい」的な解を鋭く素早く提示してくださって、「本物のプロって凄いな…」と感銘を受けることしきりでした(直にやりとりしたわけじゃないんですが、そんな霊圧を感じていました)
本当にありがとうございます!!
装画:WAKICOさん
装画と挿絵をお願いしたWAKICOさんも大変素晴らしいお仕事をしてくださいました。
『私の身体を生きる』(文藝春秋)の装画がとても印象に残っていたので、お願いできることになって大変嬉しかったです。
しかし『産む気もないのに生理かよ!』って、どんなふうにイラストにするのだろうか…と全く見当がつかなかったのですが、タイトルの圧が強いのでそれに負けないようなインパクトと、男女ともに手に取りやすい感じで…という要望のみ伝えていたと思います。
その結果描いていただいたのが表紙の装画です。
「朝、毛布の中で痛みに耐えている女性を描きました」とのことだったのですが、なんというかこの、嫌なことを我慢しているだけではない、そこから脱したい・打ち破りたいと思ってもがいている力強さみたいなものが感じられて、もう一発OKでした。やはりプロ凄い!
WAKICOさんには文中の挿絵も描いていただいていて、こちらも「どうやって絵にするんだ」みたいな話が多い中で「そういう発想があったのか…」というイラストが散りばめられております。ぜひお手に取って確かめて、「これはどういう意図なのだろう…」と思いを馳せてみてください!WAKICOさん素敵な装画と挿絵をありがとうございました!
推薦文:三宅香帆さん
そして、帯に入れる推薦文は、今をときめくベストセラー作家となられた、文芸評論家の三宅香帆さんにお願いいたしました。アツすぎる!
この推薦文をいただいた時、すごくホッとしたのですよね。
私の書いた内容(「子供が欲しい」と思えない話)ってともすればさまざまな批判の対象になりうるし、誰かを傷つけたりもするよなあ、という気持ちがどうしても拭いきれなかったので、出版したら世間にどう受け取られるのだろう…と怖がる気持ちもありました(というかまだある)。
でも、そういう思いを孤独に抱えている人というのは私だけではないわけで、そんな人たちにこの本が届いたら、ちょっとは優しく照らすことができるのかもしれない…と改めて本を出す勇気をもらったのでした。
三宅さんのご著書はベストセラーとなった『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』はもちろんですが、『娘が母を殺すには?』を『産む気もないのに生理かよ!』執筆中に読んで、かなり救いと気づきを得た経験がありました。
私が子供を持ちたいと思えないのって、実母の「女は愛想良く品よく良妻賢母たれ」的な規範からの逸脱という側面も多分にあるんだと、三宅さんの本を読んで気づいたのです。だから『産む気もないのに生理かよ!』の中には母の話がたくさん出てきますし、『産む気もないのに生理かよ!』は広い意味で「母殺し本」でもあるのだと思います。(ここでいう「母殺し」とは、母親が作り上げた規範から出て自分の意思のもとで人生を歩んでいく、という意味)
そんな経緯から、三宅さんに推薦文をぜひお願いしたいと思っていたので、お受けいただいて本当にありがたかったです。
同世代の文筆業者としては、三宅さんの目覚ましいご活躍っぷりはものすごく励みさせていただいてますし、自分のPodcast(三宅さんも聴いてくださっていたとnoteでお話しされていて嬉しかった)では3話に一回は三宅さんの話が出てくるくらいには影響を受けてます。
素敵な推薦文をありがとうございます!!
『産む気もないのに生理かよ!』12/5(木)発売 絶賛予約受付中!
装丁や装画や帯の推薦文が著者にとってこんなに心強いものだとは、本を出してみて初めて知りました。念で言ったら凄い強い纏(テン)で自分の原稿を包んでもらったみたいな気分です(最近ではなんでもハンターハンターで例えるのはウザい年長者しぐさに当たるらしいので辞めたい)
本というのは著者以外にもさまざまな職人の皆様の手によって作られる、本当に尊いものだなと改めて知ることができました。それだけでも本を出した甲斐がありました。
そんなわけで、さまざまなプロフェッショナルの方々に(もちろん編集や校正校閲・印刷製本のプロの皆様も含め)本当に素敵な本に仕上げていただいたので、あとはたくさんの人にお手に取っていただけるように、私がめちゃくちゃ頑張るのみです。(全国の書店員の皆様、何卒お力添えください!!!)
はじめに 公開中!
そして、『産む気もないのに生理かよ!』から「はじめに」をnoteで無料公開中です!
ぜひお読みいただいて、そして続きも本で読んでほしいです。
『産む気もないのに生理かよ!』、絶賛予約受付中ですので、何卒よろしくお願いいたします!